ザクセン・シェルナ

【容姿】

身長は170~180前後で、年齢や体重は不明。
瞳は紺色、髪は黒、肌は白っぽいが白人よりは、という具合。

眼と同じ色のレインコートと長靴が標準装備。水の国に移転した工房がねぐら。
バックパックを背負っていて、中身は不明だが結構重い模様。
服装柄、正面に立たれてもしっかりと見えるのは口元くらいである。

ちなみにレインコートの下は純粋な人の体ではなく、人と機械(歯車が目立つ)の集合体。
本人曰く「半分人で半分機械の“半人半機”という生き物」だというが
その姿を見せることを極端に嫌がり、実際、白蘭千年に見せた際は
どちらも絶対に口外しないことを念押しした上、人目がない場所でようやくだった。(余談だが両者とも着物姿の相手だった)

【性格】

大衆市民的中立思想。つまりは善や悪というものには関わりたくないというタイプ。
これは生い立ちがそれなりに平凡だったことに加えて、世間に大した興味が無いことも理由の一つ。
斜に構えているというわけではなく、単純に人や世間より“物”のほうが好きというだけ。
ただし、「カッ」となった時はこの限りではなく、向こう見ずにも善悪に敵対したりもする。

そういったことを踏まえて見れば、多少気の使えない好青年といった感じ。
言葉のとおりに物が好きで、厄介ごとが嫌いで、それでも水の国に“独力”で工房を持つという大きな夢を持っている。

【能力】

  • 『????? ―――Ver1.3』
不明だが機械に関係し、尚且つ物作りに便利な異能を有している。
背中の一等大きな歯車が関わっているようで、それが動くとコートの裾から刃が出た、などの事例がある。
それとは別に技術士としてもそれなり以上に有能であり、そのことには強い自信を持ってもいる。

また、彼の能力は彼自身の肉体にも大きな影響を与えていて
半人半機となっている理由も能力にあるという。

【所持品】

  • 『レインコート&長靴&手袋』
    半分機械で出来た体を隠すためのゴム製装備。
    絶縁体であり、撥水性抜群ながらも臭いが強い。それと見ていて暑苦しい。
    幾つかの代えを用意したようで、焼けて溶けたり汚れたりしても割と安易に手放すようになった。

  • 『バックパック』
    彼の技術士としての道具や財布、またその他が詰まった大きな荷物。
    これを背負って割と何処にでも行くので、ザクセンはバックパッカーであるといえる。
    また荷物の中には彼の“燃料”であるらしい砂糖の袋が絶対的に入っている。

  • 『黒いラジオ』
    上記の工房と共に与えられた仮設星の国支部庇護下の者の証。
    背に真鍮色で一筋の流れ星の意匠が刻まれているのが特徴的といえる。
    現在は工房が水の国に移転したこともあり、店内に置いてはあるが恐らく機関員でも意味合いに気付くものはいないだろう。

  • 『赤い箱』
    重厚な数段重ねの赤い箱。いわゆる道具箱。
    中には器具の集合体のような手袋や、素材となる人工石、竹などがぎっしりと詰まっている。
    基本的にはバックパックの一番下に存在し、重量の四分の一程度を占めていると思われる存在。

  • 『上級細工師の為の特級素材図鑑』
    昔から有るらしい古い本だが、現代の文献にも無い貴重な素材が載っている図鑑。
    ハードカバーで実に厚く、知識の代わりにザクセンのバックパックは日々重くなっていく。
    なお後述にもあるが、これを手に入れるために作った栞は当時の彼の最高傑作となった。

【作成物】

ザクセンが今までに作成した物の一覧。材料は竹から超希少な鉱物までなんでもござれ。
余談だが売り文句の『義手義足から~』の義手義足は未だに(まともなものは)作っていない。

  • 魚鱗の髪留め
    白蘭に見せて評価と信頼を得、フェーデに手渡して協力の証となった品。
    表面には蒼と銀の鱗が加工されて在り、手触りと見た目はかなり良いと言える。
    惜しむらくは髪留め自体が少々安っぽい作りであることか。工房での価格は2,000ほど。

  • 緑竹のかんざし
    竹本来の緑色を、一寸も剥ぐことなく仕上げた素朴で軽量な品。千年に譲渡。
    僅かに香る竹木の香りと、人工石の山吹色が五感を様々に擽るような所がある。
    材質故に使用年月次第でささくれ立つ事、また他の材質に比べて折れやすい点が改善点と言える。工房での価格は1,500ほど。

  • 魔霊鉱のしおり
    子子子子 子墨に『上級細工師の為の特級素材図鑑』の代価として譲渡した渾身の品。
    新月琥珀と霊鉄を組み合わせ、幾度も魔力を充填出来るようにしたある種の魔術兵器でもある。
    ザクセンの品にしては素材が貴重で出来も大変良く、工房での価格は安くとも100,000は下らない。

  • ヴェスヴィオ
    初めてのお客様に依頼されて作成した火山そのもののような赤黒い長剣。
    異界鉱石という希少な素材を使用したためにザクセンお墨付きの過剰なまでの火力を誇る。
    作成者の知る限り世に二つとない素材で作成されたため非売品。価格はむしろ付けるに値しない。

  • 紅羽鳥の腕輪
    フェリーチェへのお礼にと、元々彼女が持っていたものを加工した品。
    微弱な火属性を秘めた羽を花弁のようにあしらっており、効能は僅かな暖気と火属性の強化。
    容易に作成が可能であり、カイロ代わりに。価格は4,000ほど。

  • 櫻風の腕輪
    呪術師の依頼によって作成した水中での呼吸、水属性魔術の強化を可能とするブレスレット。
    海神の宝珠という一品を使用していることもあり、当然非売品。二本の交差した輪を宝珠が繋ぎ止めているという形状。
    二本の輪に関してはそれぞれ漆と櫻の二色で整えられており、海の流れを表すように表面の花がらは常に動いているように見える。

【使用する素材】

  • 『各種鉱石』
    鉄鉱石を始めとした世界中に存在する鉱石。宝石も此処に含まれれる。
    ただし手に入るのはあくまで売られている、採取が容易なもの程度であり、銀鋼のような珍品は無い。
    唯一の例外はお客から代金代わりに受け取った異界鉱石というものだけ。

  • 『各種生物系素材』
    水トカゲの皮、紅羽鳥の尾羽根などの比較的発見、採集が用意であるもの。植物系も此処に入る。
    微弱な属性を持っているものが多く、アクセサリーに一つ特徴をつけるのに使ったり、武器の一部に使ったりと応用が効く。
    時折、彼がこれらの素材を採集している場面に出会うこともあるかも知れない。

  • 『幻獣種素材』
    呪術師とのやり取りの際、余った素材を分けてもらうという提案で成立した貴重な素材群。
    ユニコーンのたてがみからドラゴンの牙まで様々に手に入るが、その量は多くなく、貴重であることに変わりはない。
    現在、ザクセンはこれらを利用した傑作を作れないかと苦心している。

  • 『各種武器』
    との業務提携により手に入るようになった、素の状態の武具。
    ザクセンの仕事としてはこれを様々な素材で加工し、売り、利益の6割を少女へ返すという形になる。
    ちなみにザクセンは武器のデザインを思いつかないタチらしく、提携を申し込んだのも彼から。

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最終更新:2013年02月02日 00:02