ソーン

『こんな言葉を知っているかね? 』

『"知恵無き力に、勝利はない" 。』



若年の頃よりカノッサに身を置いている初老の男性にして老兵。
他の機関員に比べると高い戦闘力を一切持ち得ない代わりに、鋭い観察眼と状況判断力、
それらを総合した所謂「戦闘指揮」の分野において卓越した手腕を発揮する、まさに"参謀"格の人物。

現状のカノッサはナンバーズ個々の指揮能力が重要視される為に、総合的な戦闘計画の指揮を取る事は
既にほぼ無くなっている状態だが、一部の特殊部隊や科学部を率いて"何らか"の計画を立てている様子が伺える。

元々兵士としてカノッサに参加していた訳ではなく、所謂科学者の一人としてどこかの研究部に属していたが
研究へのフィードバックを得る為に自ら現場に赴く機会も多く、その過程で酷い戦闘に巻き込まれた際、
指揮官不在(戦死等で)となった場合に自ら率先して部隊を窮地から救った事等が経験として買われ
その作戦立案能力や総合的な見地を活かすべく現在は参謀として暗躍する日々を送っている。

性格は温厚さと冷酷さを兼ね備えた言わば「狡猾」なタイプであり、
自分の作戦に発生した障害は、例えそれが同僚であろうとも謀殺する事を厭わないと言う
非情な面を持ち合せる一方、「優秀な部下」の為に、彼等の失態における責任を自ら申し出たりする一面もある等、
人情と言う物を見失ってしまった様な、寂しい人間では無いという事も確認されている。


ノーナンバーズの1人して、長らく自身の「計画」を始動させる為に暗躍を続けてきたが
この度遂にナンバーを得て、表舞台へと姿を現した。つまる所―――彼の計画は、今始動したと言う事だろう。


ナンバーズ同士である為に上下関係は既になくなっているが、実質自身の直属部下であるNo.7<Nemesis>と
No.4<シックボーイ>を引き連れ、世界を巻き込んだ戦争を仕掛けるべく動き出す……。


【戦闘能力・装備】

  • ローブ

カノッサ機関に属する事を現す、機関の紋章が編み込まれた漆黒のローブを全身に身に纏う。
このローブは特殊な繊維で編み込まれており、対衝撃、耐火、対刃の防護性能を発揮する。
指揮官でありながら戦闘力を持ち合せていないソーンにおける防具の一種である。


  • 特殊指揮棒 「ゼロ・ストリングス」

ローブの内部に収納されている、純白の輝きを放つ一本の指揮棒。
このタクトを振りかざす事で配下の特殊部隊兵員を操る後述の「能力」を行使する。


  • 直属部隊 「PINOCCHIO」

ソーン直属の兵士を集めた特殊部隊、または工作員達の名前。
戦闘力を保有しないソーンが自身を警護する為、常に随伴させている近衛兵や
敵対組織に侵入させる事で情報の収集や暗殺を成す工作員、能力者殲滅を目的とした戦闘部隊等
複数の目的に対応出来る様柔軟に組織されている。身体能力は非常に高い他、各々が後述の能力によって
ソーンの命令に絶対忠実を強いられている為、恐怖心や疲労を覚える事は一切ないという特徴を持っている。
主な装備としては機関製のアサルトライフル、バトルソード、ナイフ、機械式の槍やレーザーライフル等が挙げられる。


  • 指揮能力「Mirroring War」

ゼロ・ストリングスを振るう事で自在に特殊部隊PINOCCHIOを操作し戦わせる事が出来る能力。
特殊な能力による物ではなく、何かしらの機械で洗脳した兵士らをタクトから発せられる電波によって
操っている仕掛けだと思われるが、驚異的なのは指示に対する兵士の反応速度と機械的な洗脳による命令の絶対行使である。
兵士は全て人体改造によって身体能力を底上げされている他、投薬などで自我や意思を失っている為に戦闘に対する躊躇がなく
どんな危険な命令でも即座に反応、対応し指示を実行出来る為、個々の戦闘力は能力者に劣る物のソーンの戦術と併せて油断が出来ない。


  • 属性攻撃反射能力「リフレクター・ハーミット」

参謀でありながら、自身もまた"能力者"であるソーンが有する固有の特殊能力。
自分の周囲に浮遊する幾何学的な多面鏡を出現させ、これを操り相手の"属性攻撃"―――所謂、
炎や氷、風や土、雷等を含む光や闇といった"エレメント"が関係する物を無条件で"反射"する事が可能な能力。
この鏡はなんらかの属性を孕む攻撃では絶対に破壊出来ず、それがどれ程に強大な攻撃であったとしても、
鏡で反射出来る範囲の攻撃であれば無力化、その後に反射し弾き返してしまう。無論、鏡で吸い込みきれない様な
爆撃レベルの(衝撃波は属性攻撃に入らない事もあるが)広範囲攻撃においては、単純にソーン自身に被害が及ぶので
この限りではないが、鏡のサイズに収まりきるレベルの属性攻撃の全ては彼の前で無力化されてしまう。
反対に、物理的な攻撃―――例えば拳で殴打するだとか、銃で破壊するだとか、剣で斬り裂くだとか―――に対しては無力其の物で
属性効果を持たない物理攻撃を浴びせられる場合には、鏡は普通の鏡と同じ強度しか発揮できず、簡単に破壊が可能となっている。
再生成には時間がかかる為、この間にソーンを無力化する事は決して難しくは無いだろう。


だがこの参謀、そもそも戦闘は殆ど上記の"PINOCCHIO"に任せて自身は後方で指示を出す事が多い。
この厄介な「反射能力」が、前線では無く後方においてこそ防御能力として真価を発揮するのは、言うまでも無いだろう。
特定条件下で堅牢な防御壁と優秀な配下の兵士、そして様々な策略・時には謀殺や情報操作すらも操り、彼は暗躍を続けている―――……。

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最終更新:2014年11月13日 11:51