第124回例会記録

2012年10月14日に開催された第124回例会の様子を報告します。
この日は総勢13名での例会となりました。



・「潜入スパイ大脱出 / INFILTRATION」 4人


一人の優秀なスパイは10万の兵力に匹敵する。
 ―― 軍隊の格言

B級映画風な邦題が脱力感を誘いますが、ゲーム自体は結構面白いみたいです。
一見協力ゲームに見えて最終的に順位が決まる準協力ゲーム(といって良いのか?)です。



・「WAR IN THE FALKLANDS」 2人


世界に国家の複雑性が存在する限り、戦争は世界歴史の終わりまで継続する。
 ―― ジョン・ドライデン(John Dryden, 1631 - 1700)...イギリスの詩人;劇作家

フォークランド紛争をテーマにしたウォーゲーム。



・「Fleet」 3人


   メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
   メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
   その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
   「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」
   と尋ねた。すると漁師は
   「そんなに長い時間じゃないよ」
   と答えた。旅行者が
   「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
   と言うと、 漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
   「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
   と旅行者が聞くと、漁師は、
   「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
   夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
   すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
   「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
   それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
   やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
   その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
   きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
   漁師は尋ねた。
   「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
   「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
   「それからどうなるの」
   「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
   と旅行者はにんまりと笑い、
   「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
   「それで?」
   「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、
   奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

船による漁がテーマ。Fleetを初め艦隊と訳してドンパチやらかすゲームと思ったのは秘密だ!



・「ラミィキューブ / Rummikub」 4人


柔軟な思考を要求されるパズルゲームです。



・「アルハンブラ / Der Palast von Alhambra」 3人


天空に宮殿を建てるが如し
 ―― スリランカのことわざ

スペインのアルハンブラ宮殿を建設する箱庭風ゲーム。
他人に邪魔されないタイル配置ゲームとも言える。



・「エル グランデ / El Grande」 4人


戦争は、別の手段による政治の継続である。
 ―― 毛 沢東(もう たくとう, 1893 - 1976)...中国の政治家

これもスペインが舞台だった。
エリアマジョリティ型陣取りの代表的傑作。
ドイツ年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞の同時受賞作。



・「エレファント / Der Elefant im Porzellanladen」 4人


象に乗ってバッタ狩り
 ―― タイのことわざ

壷を買っては象に踏み潰されるゲーム。(うろおぼえ)
昔やったことがあるのだが思い出せない。



・「サンチアゴ デ キューバ / Santiago de Cuba」 3人


商いは牛のよだれ。牛歩のごとく一歩ずつ。
 ―― 商売の格言

「キューバ」シリーズ第3作目。
多様な得点手段を用い、小利を積み重ねていく地味もとい玄人向けのゲーム。
比較的短時間でプレイでき、悪くない。



・「恐怖のショッピングモール / Mall of Horror」 5人


恐怖は我々をして人間性を感じさせる。
 ―― ベンジャミン・ディズレーリ(Benjamin Disraeli, 1804 - 1881)...イギリスの政治家

「誰がゾンビに喰われるかを投票で決めるゲーム」だそうです。
どんなプレイ感になるのか想像できない。



・「ヘルベチア / Helvetia」 3人


金なければスイス人も去る。
 ―― ことわざ

スイスの山村の一族を発展させていくゲーム。
要素は少なくないものの、それぞれの要素が無駄なく絡み合うシステムが美しい。
のどかな印象を受けるが、ゲーム自体はそんなことは全くなく、他人との駆け引きが非常に熱い。



・「厳島の戦い」 2人


見た感じ雑誌の付録のウォーゲームみたいです。



・「エルダー サイン / Elder Sign」 3人


   ドアが音をたてている。
   何かつるつるした巨大なものが体をぶつけているかのような音を。
   ドアを押し破ったところでわたしを見つけられはしない。
   いや、そんな!あの手は何だ!窓に!窓に!

クトゥルー神話がテーマの協力ゲーム。そしてダイスゲー。



・「十二季節の魔法使い / Seasons」 4人


同じ季節が、ぶどう畑には益をもたらし、牧草地には害を与える。
 ―― ミシェル・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne, 1533 - 1592)...フランスの哲学者

カードドラフトのゲーム。最近話題のゲームです。
全体を見た場合、ドラフト系のゲームはデッキ構築ほど盛り上がっていないみたいですが。



・「ルーンエイジ / Rune Age」 3人


ファンタジー物のデッキ構築ゲーム。
このゲームもしばしば見かけます。
そして私は実はまだ未プレイ。



・「遺言 / Der Letzte Wille」 3人


偉い人の愛顧は相続できない。
 ―― ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1706 - 1790)...アメリカの政治家;物理学者

最近お気に入りのゲーム。
今まで感じていたカードの性能差も、結局はプレイング次第だということを実感した対戦だった。
「毎ラウンドアクション数増加」や「毎ラウンドカードドロー」系の強いと言われているカードを一枚も取れなかったにも関わらず、
ただ一人130£を使い切って破産(=勝利)という驚きの展開。



・「たんとくおーれ ~ドキドキ バケーション~ / Tanto Cuore - Romantic Vacation」 3人


永遠に続く休暇とは、地獄の適切な定義である。
 ―― ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856 - 1950)...イギリスの劇作家

ひさしぶりに見ました。
デッキ構築の中ではかなり好きなシリーズです。



・「パックス / Pax」 3人


ローマは一日にして成らず。
 ―― ことわざ

古代ローマが舞台のカードゲーム。
プレイしていた人が絶賛していました。




以上、例会報告でした。

写真・文 : 池田@代表補佐見習い?

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最終更新:2012年11月10日 22:31
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