「ヴリトラ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ヴリトラ」(2005/06/21 (火) 18:16:57) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

[[インド神話]] *ヴリトラ(Vritra) 人の憎しみから生まれたといわれる[[ドラゴン]]。名前は「障害」「遮る者」の意。『[[リグ・ヴェーダ>リグヴェーダ ]]』によれば手足はない。とても巨大である。 天から流れる川をせき止め、旱魃を起こして地上の人を苦しめていたが、[[インドラ]]神が自分の骨で作らせた三叉戟「[[ヴァジュラ]]」に弱点であった口の中を貫かれ、倒された。しかし毎年復活してそのたびに[[インドラ]]神とあらそっている。 また別の説もあり、神々と([[インドラ]]神と)対立していた工芸神[[トヴァシュトリ]]に作られたものだともいわれる。そのため、生まれると同時に神々に戦いを挑んだが、神々の中のだれも彼をたおすことはできなかった。ヴリトラを恐れた[[インドラ]]は、土地の半分を渡すという約束で[[ヴリトラ]]と和解した。しかしこれは偽りの契約で、ヴリトラの妻となった女神[[ラムバ]]と組んで、酒で酔ったところで彼の寝首を掻いて倒した。卑怯な方法をとったことはインドラも自覚しており、『マハーバーラタ』5巻10章42-43節では次のように罪の意識にさいなまれている。 「しかしながら、神々を恐れさせる強力なヴリトラが殺されたとき、シャクラ(インドラ)は最高に意気消沈し、自ら犯した虚偽に圧倒された。しかも彼は、以前に[[トリシラス>ヴィシュヴァルーパ]]の件で、バラモン殺しの罪にうちひしがれていた。神々の王は自分の犯した罪により、正気を失い、茫然自失し、諸世界の果てに達し、何もわからなくなった。そしてうごめく蛇のように水中に隠れ住んだ」。
[[インド神話]] *ヴリトラ(Vritra) 人の憎しみから生まれたといわれる[[ドラゴン]]。名前は「障害」「遮る者」の意。『[[リグ・ヴェーダ>リグヴェーダ ]]』によれば手足はない。とても巨大である。 天から流れる川をせき止め、旱魃を起こして地上の人を苦しめていたが、[[インドラ]]神が自分の骨で作らせた三叉戟「[[ヴァジュラ]]」に弱点であった口の中を貫かれ、倒された。しかし毎年復活してそのたびに[[インドラ]]神とあらそっている。 また別の説もあり、神々と([[インドラ]]神と)対立していた工芸神[[トヴァシュトリ]]に作られたものだともいわれる。そのため、生まれると同時に神々に戦いを挑んだが、神々の中のだれも彼をたおすことはできなかった。[[ヴリトラ]]を恐れた[[インドラ]]は、土地の半分を渡すという約束で[[ヴリトラ]]と和解した。しかしこれは偽りの契約で、[[ヴリトラ]]の妻となった女神[[ラムバ]]と組んで、酒で酔ったところで彼の寝首を掻いて倒した。卑怯な方法をとったことは[[インドラ]]も自覚しており、『マハーバーラタ』5巻10章42-43節では次のように罪の意識にさいなまれている。 「しかしながら、神々を恐れさせる強力な[[ヴリトラ]]が殺されたとき、シャクラ([[インドラ]])は最高に意気消沈し、自ら犯した虚偽に圧倒された。しかも彼は、以前に[[トリシラス>ヴィシュヴァルーパ]]の件で、バラモン殺しの罪にうちひしがれていた。神々の王は自分の犯した罪により、正気を失い、茫然自失し、諸世界の果てに達し、何もわからなくなった。そしてうごめく蛇のように水中に隠れ住んだ」。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: