蓬莱山(ほうらいさん)


蓬莱山(ほうらいさん)
 蓬莱山とは、中国の神話の中で、はるか東方、渤海の辺りにあるということになっていた島である。そこには不老不死の仙人が住み、生物はすべて白く、素晴らしい食べ物が生えているという。

 他に方丈(はうぢゃう)山と瀛洲(えいしう)山があって、「参神山」と言われているが、白川静『字統』の「蓬」字の解説によると、この三山は形が壺状なので「三壺山」ともいわれる
袁珂『中国神話伝説大事典』によればこの三山の別名は蓬壺(ほうこ)山 方壺(はうこ)山 瀛壺(えいこ)山と言う。

 山麓の周囲が三万里、頂上も九千里四方のグレートプラトーになっている。
 ソレはよいのだが、超絶大昔、もともとはさらに岱與(たいよ)島 員嶠(いんきゃう)島という島があり、五神山と言われていたのだが、全部がいわゆる浮き島で帰虚と呼ばれる谷の辺でふよふよしてるので、仙人が天帝に陳情し、禺彊という北極辺り担当の神が、ものすっごくでっかいカメさんを15匹用意し、1匹が6万年、3交代制で島を背負う形で一応なんとかなった。ただその後、龍伯国の巨人が、6匹その亀を釣ってしまった(中華関係だと食べそうであるが、袁珂の引く伝説によると彼は占いに使ったそうである)ため、ローテーションが狂って、2島が流れたという。(「五神山」については後世の付会説がある)

参考文献


山北篤監修『幻想地名事典』154頁

袁珂著 鈴木博訳、『中国神話伝説大事典』

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最終更新:2021年05月28日 09:20