アスタルテ(Astarte, cstirtit)

エジプトのアスタルテ

アシュタルトとも。
その名は固有名詞である。
プタハを父に、バアル(セト)を夫に持つ。
戦争と闘争の女神であるアスタルテは一般的に盾と槍で武装した女性として描かれ、
アナトとともに王を守護し、セフメトから撒き散らされた病の悪霊を打ち払う。
戦闘においてアスタルテは、馬を司り王の戦車を導く。故に、『カルデアの女』や『馬と戦車の女主人』の異名を持つ。
また、彼女は王を守護する身にもかかわらず、セトと結合したためにホルス敵対者となった。

 シリア=パレスチナ地方が起源の女神であり、ギリシア人に異国のアプロディテと呼ばれた。
伝説によると、潮に飲まれそうになったアスタルテをエジプトの神々がメンフィスに導き、プタハの娘としてメンフィスに居を構える。

外から見たアスタルテ

ビブロスという古代フェニキアにあった都市の女神をルーツとするこの女神は、
バビロニアに於ける豊穣の女神イシュタル、およびギリシャ神話アプロディテと比定されることもある。
しかし、ユダヤ教キリスト教からすればアスタルテは異教の神であったため、
それらによってアスタルテは悪魔化されてしまった。
悪魔についての詳細はアスタロスの項を参照。

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最終更新:2005年07月01日 10:50