「48ソーニャSS5」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

48ソーニャSS5」(2007/09/28 (金) 14:05:30) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 グリーンペペをみて、緑色の光の中、星空の下で踊った帰り。 ソーニャとエミリオは心地よく体を火照らせながら道を歩いた。 「ソーニャ。今日は楽しい一日をありがとう」 「いえいえ、私も楽しかったです。こちらこそありがとう」  エミリオはソーニャの手を引いていた。  ソーニャは先ほどのことが気になって話を切り出した。 「ね、さっきの話なんだけど……」 「何?」 「僕が、君の好意に気付かないくらい鈍感にみえるかって、こと。っていつから気付いてたの?」 「さてね。いつからだと思う?」 「最初に会ったときから?」 「内緒」  エミリオはソーニャの言葉を上手くはぐらかした。 「もうっ」  ソーニャは可愛らしく声を出した。 「ねぇ、エミリオは私のことどう思う?」 「君はどう思う?」  エミリオは足を止めると、手を離してソーニャの姿を正面に据えた。  ソーニャも足を止めてエミリオの姿を目に焼き付けるように見た。 「好きでいてくれたら嬉しい……」 「僕の事、信用できないの?」  エミリオはどこまでも真摯な瞳でソーニャを見つめた。  ソーニャは顔を赤くすると、エミリオから逃れるように瞳をそらした。 「信用してるわ。でも、貴方の口からその言葉を聞きたいの」  今日のエミリオ、どこか意地悪に見えるのは気のせいかしら。ソーニャは思った言葉を心の奥にしまった。 「僕は君の事が好きだよ」  ゆっくり間をおいてからエミリオは静かに口を開いた。  ソーニャは顔を真っ赤にしてダンスで火照った体を更に熱くさせると、エミリオの瞳を見つめながら口を開いた。 「ありがとう。私も貴方のことが好きよ」 「うん」  離していた手を繋ぎなおすと、二人は一緒に歩き始めた。 「ねぇ」 「何?」 「私達ずっと一緒よね」 「そうだね」  エミリオは輝くような笑顔をソーニャに向けた。  ソーニャはこの笑顔は嘘だと思った。 「またそんな顔をしないで」 「大丈夫。ずっと一緒にいれるさ」  エミリオは一瞬の隙も見せない笑顔だ。その顔にソーニャはひたすら傷ついた。 「エミリオ。約束して。私の前から黙っていなくならないって」 「わかった。約束する」 「本当?」 「本当だよ。僕って信用無いのかな」 「エミリオの笑顔はどこか嘘が混じっているもの。私には本当のことを言って」 「これからどうなるか僕にもわからない。だけど僕は君を不幸にはしない」  ソーニャはエミリオの瞳を長い間見つめていた。 「わかったわ。貴方の事を信用するわ」 「ありがとう」 「だけど、貴方のそばにはいつもいさせてね。それだけが約束よ」 「わかった」  繋いだ手からは互いの体温が伝わってきて、どこか心安らぐ。  二人の目はどこまでも暗い闇のせいか、それとも互いを信用しあったからか輝きに満ちていた。  それは未来への希望のように、闇の中の光のようにずっと輝いていた。  そして二人は闇の中へと静かに消えていった。 ---- ご発注元:ソーニャ@世界忍者国様 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=89;id=gaibu_ita#97 製作: 風理礼衣@FEG http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=345;id=UP_ita ---- |counter:|&counter()| |yesterday:|&counter(yesterday)|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: