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**アポロ@玄霧藩国様からのご依頼品 温泉。そこは、古来より数々のドラマを生み出してきた名所である。 /*/ 藩国旅行の最後の時間に温泉を訪れた玄霧藩国の面々は、 これより温泉に入ろうと、更衣室の前に集っていた。 岩田:「温泉は、ハンターのロマンです」 玄霧 : 「浪漫です」 影法師 :「靴下っ。靴下っ」 善行:「それにしても、本当に僕の元部下に似ていますね」 岩田:「ソウデスネ」 玄霧 :「ははは、ソウデスネ」 岩田は、善行と昔同じ部隊だった。 だが、それを善行に知られてはならない理由があるため、ごまかしているのだった。 雅戌 : 「到着。付いてない人はいませんね」 黒霧 : 「僕は普通に温泉につかります」 猫野和錆 :「・・・(覗かせんぞ)」 イク : 「ハハハ・・・」 猫野和錆 :「ははは、皆普通に温泉を楽しもう、普通にな」 覗きは犯罪である。 そんな感じで、各自様々に会話を楽しみつつ、男女に別れ、温泉に入ったのである。。 /*/ 白い湯煙、灰白の湯。 男湯の中で一番の面積を誇る大風呂に、男性陣が入浴していた。 英吏と香川は並んですでに温泉を満喫しているようだ。 二人並んで歌を歌っている。下手な歌は、温泉の中で反響し、不思議な声色を響かせていた。 この二人、実は一時間前から入浴していた。温泉好きのようである。 黒霧 :「温泉……溶けますー」(力なくだらけていく) 猫野和錆 : よし、僕もついていきましょう。正直疲れているので温泉は本当に恋しい 夜継: 「かけ湯してから入ってくださいねーー」 温泉に入っていく男性陣。湯の温もりと、硫黄の香りは彼らを癒してくれるだろう。 /*/ 温泉と言えば、酒である。 露天風呂で景色を眺めながら飲むも良し。 内風呂で会話を楽しみながら飲むも良し。 一人静かに疲れを癒しながら飲むもまた良し。 風呂に浮かべた盆の上。 徳利の中の酒は既に風呂の熱で程よい温度になっていた。 温められた酒は、ほのかに甘みのある芳香を薫らせる。 人は、これを温泉酒と呼ぶ。 /*/ 未だ温泉に入っていない男性陣もいた。 ワサビームの名でお馴染みの猫野和錆は、藩王にビールを頼み、 バンバイクで知られる藩王・玄霧はビール瓶を投げ渡した。 温泉宿で味わうビールは、また格別の味である。 その瓶を顔面でブロックし受け取った猫野は、 よく冷えたビールを味わうのであった。 「よし、フロ行きましょうフロ」という雅戌の台詞に、 玄霧はどこかで聞いたような感覚を覚えながらも 温泉の浴場へと歩を進めていった。  善行を慕う夜継は、喜びながら日本酒を買う彼に、声をかけた。 夜継を見る善行。見られた夜継はニコッと小首を傾げた。 「一緒にはいりたいのはやまやまですが」 「一応別々みたいですね」 微笑みながら言う善行。 その彼に対し、夜継は自分が男であることを告げた。 「それは・・・失礼。うっかり恋しかけました」 「じゃあ、いきましょうか」 男のままでも善行の傍にいたい夜継。彼にとって、結婚よりも大事なことであった。 しかし、恋しかけたのなら恋をして欲しかったところである。 そんな彼を、藩王は笑いながら見ていたのであった。 /*/ 皆で温泉につかりながら湯を楽しんでいると、隣の女湯から楽しそうな談笑が聞こえてきた。 そのなかには、猫野の意中の女性である月子の声もあった。 隣に、月子が入浴している。 猫野は、覗きをしたいという欲望に、理性で打ち勝った。 温泉を満喫する男性陣。 岩田と善行は並んで酒を飲みながら歌っていた。 英吏と善行は歌合戦の真っ只中である。 その中に、他の者も混ざり、歌を風呂場に響かせたのであった。 /*/ やはり、男子たるもの如何しても隣の女湯が気になるところである。 藩王・玄霧は、「女湯もたのしそうだのう」と、不穏な発言をした。 「・・・覗くなよ」夜継の言葉に、「フフフ。サテ、ドウカシラネ」と、 若干棒読みのような調子で返す玄霧。どう考えても不穏である。 実は、玄霧は以前も覗きをしたことがあり、 その時には警備に追い掛け回されたという逸話が残っている。 正しくは、靴下を狩りにいった。とのことであるが、どちらにせよ犯罪である。 「普通に温泉を楽しもうな、普通に。」 微笑みながら猫野は言ったが、その微笑みは目が笑っていないという、大層恐ろしい微笑であった。 覗きを企てる藩王に、国民達は各々冷酒用の氷を投げつける。 避ける藩王。投げる国民。 何時しかその光景は、寒き日の雪合戦に似た様相となった。 平穏な一時。束の間の休息。 楽しそうな笑い声が、風呂場に木霊していた。 ---- **作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) #comment(,disableurl) ---- ご発注元:アポロ@玄霧藩国様 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=291;id=gaibu_ita 製作:かすみ@FEG http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=674;id=UP_ita 引渡し日: ---- |counter:|&counter()| |yesterday:|&counter(yesterday)|
**アポロ@玄霧藩国様からのご依頼品 温泉。そこは、古来より数々のドラマを生み出してきた名所である。 /*/ 藩国旅行の最後の時間に温泉を訪れた玄霧藩国の面々は、 これより温泉に入ろうと、更衣室の前に集っていた。 岩田:「温泉は、ハンターのロマンです」 玄霧 : 「浪漫です」 影法師 :「靴下っ。靴下っ」 善行:「それにしても、本当に僕の元部下に似ていますね」 岩田:「ソウデスネ」 玄霧 :「ははは、ソウデスネ」 岩田は、善行と昔同じ部隊だった。 だが、それを善行に知られてはならない理由があるため、ごまかしているのだった。 雅戌 : 「到着。付いてない人はいませんね」 黒霧 : 「僕は普通に温泉につかります」 猫野和錆 :「・・・(覗かせんぞ)」 イク : 「ハハハ・・・」 猫野和錆 :「ははは、皆普通に温泉を楽しもう、普通にな」 覗きは犯罪である。 そんな感じで、各自様々に会話を楽しみつつ、男女に別れ、温泉に入ったのである。。 /*/ 白い湯煙、灰白の湯。 男湯の中で一番の面積を誇る大風呂に、男性陣が入浴していた。 英吏と香川は並んですでに温泉を満喫しているようだ。 二人並んで歌を歌っている。下手な歌は、温泉の中で反響し、不思議な声色を響かせていた。 この二人、実は一時間前から入浴していた。温泉好きのようである。 黒霧 :「温泉……溶けますー」(力なくだらけていく) 猫野和錆 : よし、僕もついていきましょう。正直疲れているので温泉は本当に恋しい 夜継: 「かけ湯してから入ってくださいねーー」 温泉に入っていく男性陣。湯の温もりと、硫黄の香りは彼らを癒してくれるだろう。 /*/ 温泉と言えば、酒である。 露天風呂で景色を眺めながら飲むも良し。 内風呂で会話を楽しみながら飲むも良し。 一人静かに疲れを癒しながら飲むもまた良し。 風呂に浮かべた盆の上。 徳利の中の酒は既に風呂の熱で程よい温度になっていた。 温められた酒は、ほのかに甘みのある芳香を薫らせる。 人は、これを温泉酒と呼ぶ。 /*/ 未だ温泉に入っていない男性陣もいた。 ワサビームの名でお馴染みの猫野和錆は、藩王にビールを頼み、 バンバイクで知られる藩王・玄霧はビール瓶を投げ渡した。 温泉宿で味わうビールは、また格別の味である。 その瓶を顔面でブロックし受け取った猫野は、 よく冷えたビールを味わうのであった。 「よし、フロ行きましょうフロ」という雅戌の台詞に、 玄霧はどこかで聞いたような感覚を覚えながらも 温泉の浴場へと歩を進めていった。  善行を慕う夜継は、喜びながら日本酒を買う彼に、声をかけた。 夜継を見る善行。見られた夜継はニコッと小首を傾げた。 「一緒にはいりたいのはやまやまですが」 「一応別々みたいですね」 微笑みながら言う善行。 その彼に対し、夜継は自分が男であることを告げた。 「それは・・・失礼。うっかり恋しかけました」 「じゃあ、いきましょうか」 男のままでも善行の傍にいたい夜継。彼にとって、結婚よりも大事なことであった。 しかし、恋しかけたのなら恋をして欲しかったところである。 そんな彼を、藩王は笑いながら見ていたのであった。 /*/ 皆で温泉につかりながら湯を楽しんでいると、隣の女湯から楽しそうな談笑が聞こえてきた。 そのなかには、猫野の意中の女性である月子の声もあった。 隣に、月子が入浴している。 猫野は、覗きをしたいという欲望に、理性で打ち勝った。 温泉を満喫する男性陣。 岩田と善行は並んで酒を飲みながら歌っていた。 英吏と善行は歌合戦の真っ只中である。 その中に、他の者も混ざり、歌を風呂場に響かせたのであった。 /*/ やはり、男子たるもの如何しても隣の女湯が気になるところである。 藩王・玄霧は、「女湯もたのしそうだのう」と、不穏な発言をした。 「・・・覗くなよ」夜継の言葉に、「フフフ。サテ、ドウカシラネ」と、 若干棒読みのような調子で返す玄霧。どう考えても不穏である。 実は、玄霧は以前も覗きをしたことがあり、 その時には警備に追い掛け回されたという逸話が残っている。 正しくは、靴下を狩りにいった。とのことであるが、どちらにせよ犯罪である。 「普通に温泉を楽しもうな、普通に。」 微笑みながら猫野は言ったが、その微笑みは目が笑っていないという、大層恐ろしい微笑であった。 覗きを企てる藩王に、国民達は各々冷酒用の氷を投げつける。 避ける藩王。投げる国民。 何時しかその光景は、寒き日の雪合戦に似た様相となった。 平穏な一時。束の間の休息。 楽しそうな笑い声が、風呂場に木霊していた。 ---- **作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) - コメントが大変遅れまして申し訳ございません!人数が多い分場面も何気にたくさんあって大変だったと思うのですが、とても楽しそうな男湯の雰囲気が素敵で、また旅行に行きたくなりました。どうもありがとうございましたー! -- アポロ (2008-07-02 06:10:44) #comment(,disableurl) ---- ご発注元:アポロ@玄霧藩国様 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=291;id=gaibu_ita 製作:かすみ@FEG http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=674;id=UP_ita 引渡し日: ---- |counter:|&counter()| |yesterday:|&counter(yesterday)|

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