GIGABYTE GA-B75M-D3H

■ GA-B75M-D3H

1. Intel HD 4000のQE/CIアクセラレーションを有効にする (2012/07/22)

 下記の構成で、Ivy Bridge内蔵GPUのHD 4000でQE/CIアクセラセーションが有効になるのを確認した。

 HD4000でQE/CIを有効にするには、内蔵GPUのVRAM容量と、ディスプレイとの接続方法(DVI、HDMI、VGA)の組み合わせに従い、AAPL,ig-platform-idの値を設定することが決め手になる。

詳細な設定方法については、下記を熟読すると良い。
DSDTで設定した項目は下記の通り。


Device (MEI)
{
Name (_ADR, 0x00160000)
Method (_DSM, 4, NotSerialized)
{
Store (Package (0x02)
{
"device-id",
Buffer (0x04)
{
0x3A, 0x1E, 0x00, 0x00
}
}, Local0)
DTGP (Arg0, Arg1, Arg2, Arg3, RefOf (Local0))
Return (Local0)
}
}

Device (IGPU)
{
Name (_ADR, 0x00020000)
Method (_DSM, 4, NotSerialized)
{
Store (Package (0x06)
{
"AAPL,ig-platform-id",
Buffer (0x04)
{
0x03, 0x00, 0x66, 0x01
},

"device-id",
Buffer (0x04)
{
0x66, 0x01, 0x00, 0x00
},

"model",
Buffer (0x17)
{
"Intel HD Graphics 4000"
}
}, Local0)
DTGP (Arg0, Arg1, Arg2, Arg3, RefOf (Local0))
Return (Local0)
}
}

 アナログVGAでの表示は行わないのでAAPL,ig-platform-idは、01660003を使用した。Inel 7 Series + HD4000の組み合わせでは指定する必要はないが、MEI(Management Engine Interface)のデバイスIDについても明示的に指定している。MEIのデバイスID指定は、Intel 7 Series + HD3000、Intel 6 Series + HD4000とAppleが想定していない組み合わせでGPUフレームバッファを有効にする際に、非常に重要になる。

2. CPU温度を取得する (2012/07/23)

 FakeSMCのプラグインを更新することで、Ivy BridgeのCore iシリーズでもCPU温度を取得できる。

 TjMAXは以下の通り。
モデルナンバー TDP(W) TjMAX(度) モデルナンバー TDP(W) TjMAX(度)
i7-3770K 77 105 i7-3770 77 105
i7-3570S 77 105 i7-3550 77 105
i7-3450 77 105 i7-3770S 65 103
i5-3550S 65 103 i5-3450S 65 103
i7-3770T 45 94 i5-3570T 45 94

3. 音源を認識させる(2012/07/28)

 音源のRealtek ALC887にはリビジョン違いがあり、B75M-D3Hに採用されているRev 100302と古いリビジョンでは互換性がない。当初、Rev 100302では音声出力はできなかったが、それぞれのリビジョンに対応したパッチがあてられているので以下を参考にすること。

番外編
 Intel High Definition Audioをサポートした音源チップ自体は規格化されており、48ピン互換であるため、かなりの荒技だがAppleHDA.kextにてデフォルトで認識できる音源コーデックのALC885/889Aにチップ自体を差し替えることも可能のようである。ハードウエア的に正常に認識され、動作も問題ないとのこと。

4. GeForce GT 640(GK107)を使用する(2012/08/01)

 コードネームKeplerのGeForce GT 640(GK107)は、NVDAGK100Hak.kextでサポートされている。しかしながら、GraphicsEnabler=yesでグラフィックスのエントリをインジェクトさせたり、DSDTで直接インジェクトすると、NVDAResman.kextの読み込みに失敗し、起動後にブラックスクリーンになったり、フリーズしたりする。

 GK107ベースのGeForce 6XXを使用する場合は、従来の手法は使用せず、何も設定しないこと(GraphicsEnabler=no)で使用できるようになる。


5. メモリをDDR3-1600 32GBに拡張する(2012/09/29)

Samsung 8GB PC3-12800 DDR3-1600MHz non-ECC Unbuffered CL11
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。


最終更新:2012年09月29日 14:49