オリジナルインストールディスクの作成

VIA VT8237AのSATAコントローラを認識するインストールディスクの作成。

VIA VT8237A用のカーネル拡張(kext)を、インストールディスクから起動する際にDarwin Bootloaderが読み込むExtensions.mkextと、HDDから起動する際に読み込まれるExtensionsフォルダに組み入れるため、既存のインストールディスクを編集する。

用意するもの

  • Tubgirl Osx10410_AMDVM_SSE3.iso
  • Pacifist
  • PackageMaker

手順1 Darwin BootloaderがSATA接続HDDを認識するために

※1 「~」には任意のパスを入力する。
※2 インストールディスクのisoイメージのファイル名、ボリューム名はTubgirl Osx10410_AMDVM_SSE3.isoを使用していることを前提する。

01) ターミナルを起動する。

02) インストールディスクのisoイメージをマウントする。
 hdiutil attach ~/Osx10410_AMDVM_SSE3.iso -readwrite

03) 01)でマウントしたイメージにあるDarwin Bootloaderが読み込むExtensions.mkextを展開するためのフォルダを適当な場所に作る。
(ここでは、任意の場所にextという名のフォルダを作っている。)
 mkdir ~/ext

04) 01)でマウントしたイメージにあるDarwin Bootloaderが読み込むExtensions.mkextを02)作ったフォルダに展開する。
 mkextunpack -d ~/ext /Volumes/OSX_X86_Install_DVD/System/Library/Extensions.mkext

05) 03)で展開したファイルの中にあるAppleVIAATA.kextのInfo.plistを書き換える。
(VIA VT8237A SATAコントローラのデバイスIDは0x05911106)
 <string>8237 SATA</string>
 <key>IOClass</key>
 <string>AppleVIAATARoot</string>
 <key>IOPCIPrimaryMatch</key>
 <string>0x05911106</string> ←に0x05911106を追加または0x05911106に変える。

06) パーミッションを変更する。
 chown -R root:wheel ~/ext
 chmod -R 755 ~/ext

07) 固める。
 kextcache -m ~/Extensions.mkext ~/ext

08) 01)でマウントしたisoイメージのExtensions.mkextを削除する。
 rm -rf /Volumes/OSX_X86_Install_DVD/System/Library/Extensions.mkext

09) 07)で固めたExtensions.mkextをisoイメージにコピーする。
 cp -rp ~/Extensions.mkext /Volumes/OSX_X86_Install_DVD/System/Library

(この段階で、1度ディスクユーティリティーでDVD-Rに焼き、そのディスクから起動してみてSATA接続HDDが認識されてるか確認してみる事をお勧めする。)

手順2 インストールしたSATA接続HDDから起動させるために

※1 「~」には任意のパスを入力する。
※2 インストールディスクのisoイメージのファイル名、ボリューム名はTubgirl Osx10410_AMDVM_SSE3.isoを使用していることを前提する。

01) 手順1て作成したインストールディスクのisoイメージをマウントする。
(マウント済みの場合は省く。)
 hdiutil attach ~/Osx10410_AMDVM_SSE3.iso -readwrite

02) Pacifistを使用して01)でマウントしたイメージの中にある/System/Installation/Packages/Owned.pkgを任意のフォルダに展開する。

03) 02)で展開したフォルダの中にあるAppleVIAATA.kextのInfo.plistを書き換える。
(VIA VT8237A SATAコントローラのデバイスIDは0x5911106)
 <string>8237 SATA</string>
 <key>IOClass</key>
 <string>AppleVIAATARoot</string>
 <key>IOPCIPrimaryMatch</key>
 <string>0x05911106</string> ←に0x05911106を追加または0x5911106に変える。

04) PackageMakerを使用して02)で展開したファイルのpkgファイルを作成する。 その際、書き換えたファイルのパーミッションの設定もする。

05) マウントしたイメージの中にある/System/Installation/Packages/Owned.pkgを「パッケージの内容を表示」で開き、Contentsの中にあるArchive.bomとArchive.pax.gzを削除する。

06) 04)で作成したpkgファイルを「パッケージの内容を表示」で開き、Contentsの中にあるArchive.bomとArchive.pax.gzを05)で開いた場所にコピーする。

07) ディスクユーティリティーで書き換えたisoイメージをDVD-Rに焼く。


参考

参考にしたサイトの管理人と書き手の方々に多謝いたします。

The OSx86 Scene Forums - How to create a custom OSX DVD (Tiger & Leo).
http://forum.osx86scene.com/viewtopic.php?f=16&t=1661

Osx86 - Leopard Community - How to: Inject Kexts into Leopard DVD
http://osx86.wikidot.com/how-to-s#toc3

OSX86とアマチュア無線のページ - 自作アップデータの作成手順②
http://myhome.cururu.jp/osx86/blog/article/71001487015

Tips&Tricks - OSx86インストール時にAppleNForceATA.kextをロードする方法。



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最終更新:2008年02月02日 10:37
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