矢作 郁慧(やはぎ ふみえ、1999年5月13日 - )は、
横浜アクアマリンズに所属するプロ野球選手(投手)。
概要
所属 |
横浜アクアマリンズ |
背番号 |
16 |
国籍 |
日本 |
出身 |
群馬県高崎市 |
生年月日 |
1999年5月13日 |
身長 |
157cm |
体重 |
44kg |
投打 |
右投右打 |
血液型 |
A型 |
プロ入り |
2017年ドラフト3位 |
PL |
オーロラ |
球歴 |
浦賀海洋高等学校→横浜アクアマリンズ(2018-) |
経歴
プロ入り前
群馬県高崎市出身。PGBの発足した中学生の頃から野球を始める。
県外ながら
浦賀海洋高等学校に進学、2年生の頃に救援専門の投手として頭角を現し、そのまま絶対的なリリーバーとして卒業まで同校のエースナンバーを背負った。
2018年ドラフトで
横浜アクアマリンズから3位指名を受けて入団した。背番号は30。
プロ入り後
2018年
4月8日の広島戦でプロ初登板。同点の7回表からマウンドに上がり無失点に抑えると、その裏に味方が勝ち越し点を入れ初登板初勝利。
その後は同点やビハインドの場面を中心に起用され、防御率0をキープし続ける。デビューから本拠地の横浜スタジアムでの登板が続き、9試合目となる6月27日の福岡戦まですべての試合が横浜スタジアムであった。この試合で
緑野皐月のソロホームランによりプロ初失点を喫し、連続無失点は初登板から8試合でストップしている。
7月8日の名古屋戦で1アウトも取れずに3失点し初黒星を喫するなど、夏場の登板ではハードエコーの切れ味が鈍り失点が続いたが、25日の大阪戦で初めてリード時の登板でホールドを上げると再び主に7、8回を任されるようになり、チームの優勝がかかった熊本とのシーズン最終戦でホールドを上げ、レギュラーシーズンの有終を飾った。
だがチャンピオンシップでは第1戦で10回裏に登板したが1死も奪えずサヨナラ敗けを喫し、シーズン通してナゴヤドームで1アウトも取れなかったという屈辱にまみれた。第2戦でビハインドの9回表に登板し、今度は0に抑えるもそのままチームは敗れ、ルーキーイヤーの幕が閉じた。
最終的にレギュラーシーズンでは高卒ルーキーながらチーム最多タイの17試合に登板し、8ホールドと優勝したチームの縁の下として役割を貫いた。
オフに背番号を「16」に変更する事を発表した。
2019年
オープン戦で結果を残すと、そのままストッパーに指名され開幕を迎える。
しかし開幕3試合目、敵地の広島戦でのシーズン初登板から2試合続けて抑えに失敗。いきなり暗雲漂うスタートとなる。
4月28日の名古屋戦では昨年度1つのアウトも取れず悔しい思いをしたナゴヤドームで9回裏に登板、1点リードを守り切りようやく初セーブをマーク。その後も抑えとしては不安定な内容はかわらなかったが、6月9日、12日の札幌戦で2試合連続でセーブを挙げると、ここから勢いに乗り、21節以降の登板では抑え失敗は1試合のみと安定感を発揮。抑え失敗が多かった1点差登板を乗り切れるようになっていった。監督推薦でオールスターにも初出場。
6月16日の大阪戦でPGB通算10ホールドを挙げ、8月11日の札幌戦で前年を上回る18試合登板と10セーブ目。
最終的にチームは優勝に届かなかったが、マ・リーグトップの23試合登板と14セーブで初のタイトルを獲得。8回を投げ最優秀中継ぎのタイトルを獲得した
空恩院馳琉と共にブルペンの軸としてチームの優勝争いを支えた。
プレースタイル
高校時代に開発したスピードや曲がりの大きさがそれぞれ違う3段階のスライダー系変化球「トリプルエコー」が最大の武器。曲がり・速度の小さい順に「シャープエコー」「グロウエコー」「ハードエコー」の名を持ち、高校時代はトリプルエコーでほとんどの打者を牛耳れたと自信を持つ。
キレのある速球も交えて打者に向かっていく強気な姿勢で打たせてアウトを取る投球が持ち味。
向かっていく投球ゆえに裏を返せば左打者に対してはかえって見やすくなることが欠点。細身で少食であるためイニングを食うスタミナはあまりないが、連投は利く。
人物
- 愛称は「ハギちゃん」。口の小ささや髷がカワハギっぽいことが由来。
- 性格は生真面目な委員長タイプ。不真面目やおふざけを嫌いノリが良くないタイプなため、やや気難しそうな印象だが、根は優しい一面も持つ。
- 浦賀海洋高校への進学を決めたきっかけは幼い頃に家族旅行で横浜の水族館に行き、海への憧れを持ったこと。
- 母校の先輩である石井蔦子を尊敬する存在として挙げている。背番号「30」から「16」への変遷は彼女を意識しているという。
- 本人曰く「適当で能天気」という理由で幼い頃から両親に反発心があったが、両親が海への憧れのきっかけを作ってくれた事や若くして産んだ自分をプロ入りまで支えてくれたことから多少なりとも尊敬はしている様子。プロ入り後に両親が自分を育てる上で背負った借金がまだ残っていることを知り、渋々返済に協力している。
- 口が小さいため、大食いや早食いのたぐいが苦手。一方で強い声帯を持ち、小学生の頃には地元であったのど自慢大会で優勝したことがある。
- 好物はフライドポテト、イチゴ、ブドウ。少食だが嫌いな食べ物はない。
- 幼い頃の夢はアナウンサーだった。
- 海辺の道をランニングする事とカラオケのスコアを更新することが趣味。
- 眼鏡はフレームの色が違うアンダーリムタイプのものを多数持っており、気分で変えている。
詳細情報
年度別投手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
勝 |
敗 |
S |
H |
完投 |
完封 |
先発 |
QS |
完了 |
防御率 |
投球回 |
打者 |
被安 |
被本 |
奪三 |
与四 |
与死 |
敬遠 |
失点 |
自責 |
WHIP |
2018 |
横浜 |
× |
17 |
1 |
1 |
0 |
8 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
3.07 |
14 2/3 |
64 |
15 |
1 |
4 |
4 |
2 |
0 |
5 |
5 |
1.30 |
2019 |
横浜 |
× |
23 |
0 |
0 |
14 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
15 |
1.96 |
23 |
96 |
21 |
3 |
9 |
8 |
1 |
0 |
5 |
5 |
1.26 |
2020 |
横浜 |
× |
16 |
2 |
2 |
4 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
10 |
4.41 |
16 1/3 |
68 |
15 |
3 |
6 |
4 |
0 |
0 |
8 |
8 |
1.16 |
2021 |
横浜 |
× |
14 |
2 |
0 |
10 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
13 |
1.93 |
14 |
55 |
10 |
0 |
8 |
5 |
0 |
0 |
3 |
3 |
1.07 |
2022 |
横浜 |
× |
15 |
1 |
1 |
10 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
13 |
3.00 |
15 |
66 |
18 |
3 |
13 |
5 |
0 |
0 |
5 |
5 |
1.53 |
2023 |
横浜 |
× |
13 |
1 |
0 |
11 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
12 |
0.79 |
11 1/3 |
40 |
8 |
0 |
7 |
1 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0.79 |
通算:6年 |
98 |
7 |
4 |
49 |
14 |
0 |
0 |
0 |
0 |
67 |
2.58 |
94 1/3 |
389 |
87 |
10 |
47 |
27 |
3 |
0 |
27 |
27 |
1.21 |
表彰
記録
初記録
節目の記録
背番号
登場曲
- Cartoon Heroes /Aqua(2018-)
能力推移
年度 |
速球 |
球威 |
変化 |
制球 |
体力 |
守備 |
ピン/特1 |
対左/特2 |
特3 |
特4 |
総合 |
2018 |
15/B |
9/D |
14/C |
11/D |
6/F |
10/D |
3 |
2 |
リズム |
ゴロP |
88/D+ |
2019 |
18/A |
12/C |
14/C |
12/C |
10/D |
13/C |
対右○ |
リズム |
ゴロP |
- |
109/C+ |
2020 |
18/A |
12/C |
14/C |
12/C |
10/D |
13/C |
対右○ |
リズム |
ゴロP |
- |
109/C+ |
2021 |
18/A |
13/C |
14/C |
12/C |
10/D |
12/C |
対右○ |
リズム |
ゴロP |
- |
109/C+ |
2022 |
18/A |
14/C |
15/B |
13/C |
10/D |
11/D |
対右○ |
ゴロP |
- |
- |
109/C+ |
2023 |
19/S |
14/C |
15/B |
15/B |
11/D |
11/D |
ゴロP |
対右○ |
リズム |
- |
129/B |
2024 |
18/A |
14/C |
16/B |
13/C |
9/D |
10/D |
対右○ |
ゴロP |
- |
- |
109/C+ |
pixivリンク
最終更新:2024年02月24日 20:46