宇迦乃 美都(うかの みと、1990年3月10日 - )は、
横浜アクアマリンズに所属するプロ野球選手(投手)。
概要
所属 |
横浜アクアマリンズ |
背番号 |
22 |
国籍 |
日本 |
出身 |
長野県安曇野市 |
生年月日 |
1990年3月10日 |
身長 |
165cm |
体重 |
45kg |
投打 |
左投左打 |
血液型 |
O型 |
プロ入り |
2012年新規、2022年ドラフト1位 |
PL |
ホッシー |
球歴 |
松本深史高等学校-信濃大学-横浜アクアマリンズ(2012-2016)-東京フレイズ(2023-) |
経歴
幼少期~中学期
自宅の近くに野球の盛んな高校があったことにくわえて、野球好きの父が少年野球のコーチをしていた影響で本人も父のコーチしていたチームに参加するようになる。
もともと右利きだったが、アンダースローの父を鏡映しにまねたために左投げのアンダースローという希少な選手が生まれた。
父の座右の銘である「目立たず人のためにあれ」「人生中継ぎ投手」を本人の人間形成にも影響したと思われる。事実、中継ぎ投手にはなることができたが「目立たずにいる」かどうか甚だ疑問である。
ゆえに投球以外の食事や識字は右利き。
そのまま、小・中学校と男子とともに野球部に在籍する。
この時の監督(当時すでに定年を近くした白髪の老教師だった)から「楽しいだけなら趣味でやればいいが、やって辛くなるやり方もいけない」「悔しさと同じくらい喜びと楽しさがグラウンドにはあるはず。それを探すことがプレーすること」「勝ち負けも大切だが、その先に感じ、感じさせる感動がある」という言葉もまた本人の野球人としての人生訓になっておいる。彼もまた恩師の一人である。
高校期
県内でも有数の進学校であるためだれもが入学を絶望視していたが、文武両道のもっとうによって女子野球部がある稀有な同校に入学すべく努力と以後も発揮される勝負強さを発揮し、無事に入学を果たす。
在学中には県内、北信越地区で常にベスト8程度の結果は残すもののいま一つ突き抜けきれないままだった。
本人の起用法も「一人エースに頼らない」というチームの方針もあり、先発で5回程度をなげることもあれば、2番手以降で登板することもあった。
この時期に後に親友となる
本庄伊織(現・
大阪ナイトブレイカーズ)に出会い、対戦を通じて理解と親交を深めてゆく。
大学期
県内での進学と女子野球の継続という目標のために、高校時と同様の勝負強さを発揮し、国立である信濃大に入学。
浪人したために一学年下で入学した本庄との2枚看板として活躍するが、全体のレベルとしては中央球界には及ばず全国レベルでの活躍はみられなかった。
プロ入り後
大卒時にPGBが設立され、横浜アクアマリンズに入団。
小宮美奈、
釜石唯、
笹原恵らの先発投手陣、チームの守護神に
河野宮裕子と役者がそろったことも幸いして、本人の希望でもあったセットアップとして固定される。
初登板で初ホールドを挙げるとそのままタイ記録で最優秀中継ぎ投手を獲得。
翌13年も同様の起用で3勝6ホールドとプロ入り後未だに負けなしを継続している。
一方で、2年目に大幅に改善された防御率に対して被打率、WHIPとも前年を下回る数字になっており、登板時にはスタジアムでは歓声があがるが、ネットのテキスト速報では「劇場開幕」「たのむから抑えて」などの書き込みである意味の盛り上がりを見せるようになっている。
人物
自ら周囲を引っ張るタイプではないが、なにげない一言や気づきで周囲を助けることもある。
「野球につらく接しても、接して自分がつらくなってもいけない」という考えから、特に後輩への面倒見や気づかいはよく、それは妹にも当てはまる。ただし、妹の財布への気遣いは皆無に等しく、投手チームのミーティングを妹の財布で開催することには躊躇しない。
広く浅くさまざまな物事に手をつけるため、家事全般ができなくはないが上手くない。女子力のレーダーチャートが全体に小さくまとまっている。しかし、野球に代表されるのめり込んだ時の力は目を見張るもの。そのため、突如女子力に覚醒する可能性がなくもない。
また、タブレットPCを愛用して、自炊したマンガやラノベ、アニメやプロレスのペイビューを楽しんでいる。一時、ラノベでひと儲けできないかと思ったようだが、幸いとその野望はついえたらしい。本人いわく「萌えよりも燃え」「リアルを過ごすにはファンタジーというガソリンが必要」とか
選手としての特徴
既述の通り、左投げながらリリースポイントが肘よりも低い、いわゆるサブマリン投法。
下手投げながらスピードとキレを併せ持つストレートに見られるように、さまざまなベクトルが平均して大きめに広がりを見せている。
右バッターの胸元に浮き上がってくるストレート「ファイアーコメット」が最大の武器だが、外角に沈むサークルチェンジも「球の周囲だけ時間が遅れている」と称される。
また、下手投げながらクイックが得意。一方で、一般に期待されるほど対左打者を得意にしていない。
詳細情報
年度別投手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
勝 |
敗 |
S |
H |
完投 |
完封 |
先発 |
QS |
完了 |
防御率 |
投球回 |
打者 |
被安 |
被本 |
奪三 |
与四 |
与死 |
敬遠 |
失点 |
自責 |
WHIP |
2012 |
横浜 |
× |
17 |
2 |
0 |
1 |
8 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
3.78 |
16 2/3 |
61 |
14 |
0 |
11 |
3 |
1 |
0 |
7 |
7 |
1.02 |
2013 |
横浜 |
× |
14 |
3 |
0 |
0 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1.20 |
15 |
63 |
16 |
1 |
14 |
6 |
0 |
0 |
5 |
2 |
1.47 |
2014 |
横浜 |
× |
13 |
1 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
6.00 |
12 |
52 |
18 |
3 |
10 |
2 |
0 |
0 |
8 |
8 |
1.67 |
2015 |
横浜 |
× |
19 |
1 |
1 |
1 |
11 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
3.12 |
17 1/3 |
76 |
15 |
2 |
18 |
5 |
2 |
0 |
6 |
6 |
1.16 |
2016 |
横浜 |
× |
15 |
2 |
1 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
3.55 |
12 2/3 |
62 |
19 |
3 |
13 |
4 |
0 |
0 |
9 |
5 |
1.82 |
2023 |
名古屋 |
× |
16 |
1 |
1 |
3 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
1.84 |
14 2/3 |
62 |
13 |
1 |
11 |
3 |
0 |
0 |
5 |
3 |
1.09 |
通算:4年 |
59 |
2 |
4 |
5 |
19 |
0 |
0 |
0 |
0 |
13 |
4.60 |
43 |
182 |
43 |
7 |
39 |
9 |
1 |
0 |
26 |
22 |
1.21 |
表彰
記録
初記録
- 初登板・初ホールド:2012年4月15日、対東京フレイズ1回戦(東京ドーム)、8回裏に4番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:同上、8回裏に黒丸陽から
- 初セーブ:2012年6月10日、対東京フレイズ1回戦(明治神宮野球場)、9回裏に5番手で救援登板、1回無失点
- 初勝利:2012年7月1日、対東京フレイズ16回戦(長良川球場)、8回裏に3番手で救援登板、1回1失点
節目の記録
背番号
能力推移
年度 |
速球 |
球威 |
変化 |
制球 |
体力 |
守備 |
ピン/特1 |
対左/特2 |
打強/特3 |
クイ/特4 |
総合 |
2012 |
15/B |
|
14/C |
15/B |
14/C |
13/C |
- |
- |
- |
- |
71/B |
2013 |
15/B |
|
14/C |
15/B |
14/C |
13/C |
4 |
3 |
4 |
4 |
1020/A |
2014 |
12/C |
15/B |
16/B |
15/B |
14/C |
15/B |
5 |
3 |
4 |
4 |
142/A |
2015 |
12/C |
15/B |
16/B |
15/B |
8/E |
15/B |
4 |
3 |
4 |
4 |
119/B |
2016 |
12/C |
15/B |
16/B |
15/B |
8/E |
15/B |
4 |
3 |
4 |
4 |
119/B |
2023 |
12/C |
15/B |
12/C |
15/B |
8/E |
15/B |
真っ向 |
クイ○ |
逃げ球 |
対左× |
106/C+ |
pixivリンク
最終更新:2024年02月05日 20:56