五臓六腑を七里にばら撒け主義なライター

 しがないライター。
 一応演出とかの指示も自分が出してますので作品のでき云々の文句はすべて僕に来る計算。
 二億八千万の金と星が、完成いたしました。
 皆様、大変お待たせいたしました。
 さぁ、製作はこれからだ。
 シナリオ(改訂前)すべてtxt形式で用意しました。
 冷めないうちに、サミットまでにどうぞ。


 誰かさんの土俵で勝手に相撲をとる最低野郎です。キラッ☆
 とりあえずやっつけ仕事のファイルをあげておく。
 なんか色つけないで、こんな鉛筆絵でもいいよねと思い始めました、白映えるし。
 あと後ろの人々はポーズ取ってるほうがかっこいい説がPと共に浮上。

  • 目次








におくまイメージ音楽


えーと、におくまのイメージに合うであろうフリーの音源を探して見繕ってみました。

まず一つ目

D-19の曲は、正直里さんの入場曲にしたいと思ってますw


続いてこちらー

ピアノを基調とした曲が多いので、どれか一つをED曲に選出したいなぁ、なんて思ってます。
他にも「このサイトいいよー」なんてのがあったら、教えてください。



最新情報

二億八千万の金と星、通称『におくま』進行状況。

・序「 」→完成済み。(10月上旬)

少女探検中……



・一章「朝のある場所」→改定終了
主人公とヒロイン、その他諸々キャラ紹介の章。
はじまりはヒーローが参上するところから。
なんか改定前とぜんぜん違うものになってしまった。
でも、やっぱり改定前よりはパンチがあるから、いいかな?


・二章「日常」→完成
完成率 100%
種族・世界観・その他伏線を張り巡らせる章。
結構情報量が増えたので、ココで皆挫折フラグが急上昇ッ!
同時にライターのバカ設定どしどし追加フラグも急上昇ッ!
いやー、設定を考えるって本当にいいものですね。(水野○郎風に)


・三章α「夕日」→完成
完成率 100%
街から始まります。
北斗くんと噂の『あの人』が、それは不思議な出会いなの?
どうにか二章より、短く終わらせられましたー♪


・四章α「違わない朝」→完成
完成率 100%
『あの人』に告げられた真実を回想しながら、日常をすごす北斗くん。
魚のように死んだ目がチャームポイントです(`・ω・´*)(何
魔法の呪文はリリカルなの?(イミフ


・五章α「瞳の色」→完成
完成率 100%
やさぐれほっくん、里オネエ様に色々言われるの巻。
違わない朝は訪れ、ベッドでうずくまる彼から。
なんか里さんのターンだったんだけど、西院歌さんが食ったかもしれん。

・六章α「望遠」→完成
完成率 100%
物語は終焉へ向けて加速する。
望むのは、遙か遠く。久遠ともつかない彼方へと。
すべては、そこから。



・終「たったひとつの金と星」→完成
完成率 100%
そして、喜びがあった。






*各章タイトル群

※(予告なく減ったり増えたり鬼隠されたり祟り殺されたりしますのであしからず)

  • 序章「  」

  • 一章「朝のある場所」

  • 二章「日常」

  • 三章「夕日」

  • 四章「違わない朝」

  • 五章「瞳の色」

  • 六章「望遠」

  • 終「たったひとつの金と星」



メモメモ


※(なんか突発的に思いついた設定やら、セリフやらをのっけときます。
おそらくどこに組み込むのやら分からんと思うので、極力スルーの方向でお願いします)



  • 八巻先生の○×コラムシリーズ 各タイトル(まだ増えるかも)

おお! イリーガルとなりて

すいすい飛んでく

荒人は私たちの夢を見たか?

ジ・ハード

きっとたくさんの当然なやり方

求めよ。されば与えられん。

ぬるめの方程式

グッドナイト・スイートバード

入植者

インビジブル・ワン

パラッパカッパー

はじめに、光から逃げた。

スは空白(スペース)のス?

大樹の盤面(ツリー・マンタ)

混沌(カオス)の城

ぴぴるぴー

妖精の目

神の見えざる手

あのじいさんの猫は元気か?

ここに地終わり、海始まる。





代償<スティグマ>

水上都市<ツリー・マンタ>

双精神<ダブル・マザー>



  • 多存種<コモン>
 地底人
 空人
 水人

  • 希少種<アンコモン>
 軟泥人種
 半粒子人
 形状記憶人
 恐竜人

  • 外種<レア>
 喜多北斗



遠い、ひどく遠い場所だった。

一歩進んでも、進んだことを後悔するような。

それはひどく遠い場所。誰も信じず、夢見ず、辿り着こうとしなかった地点。

それは忘却の彼方。

あるいは記憶の果て。

もしくは空の上にある、空白<スペース>。

だが―――彼は届いてしまった。

そんな、場所に。




「あぁ……ここは、どこだろう?」




二億八千万の金と星
-God bless you-





(勝手に)イメージ曲:『さよならアストロノーツ』 作詞作曲 小林オニキス氏


閉じていた瞼を開けて、里は思い出すことをやめた。

そのあと、彼がどうなったか彼女には予測することしかできない。

ただ再び眼前に現れたかつての少年はその姿だけでなく、名前さえも変えていた。

しかも、あの男(ヒト)を継いだ名だった。

この世のすべてのヒトに対するあてつけのような。

呪うような。

それでも祈らずにはいられないんだと叫んでいるような。


「……妄想だな」


里は考える。

何故、自分はあそこまで執拗に彼のそばにいようとしたのか、を。

似た境遇の人物への共感?

それとも歓喜?

はたまた、あれこそが自分の―――。


「お姉さまー、そろそろお時間です」


思考をさえぎるように、一人の女性が扉を開けて姿を見せた。

里は真紅のイブニングドレスに身を包んだ彼女に応じようとして。


「麻耶、ひとつ訊いてもいいか?」


不意に訪れた感情を、問わずにはいられなかった。


「はい、なんです?」

「あぁ、いや……大したことでは、ないと思うのだが」


若干戸惑いながら、口はすべるように言葉をつむぐ。

裏切りだろうか。

傲慢だろうか。

それとも、これはなんだろうか。

だから、里は聞いた。


「私は、乃兎以外のヒトを、愛せただろうか?」


麻耶の表情が疑問符から一転、感嘆符へと挿げ替わり、そして最後には呆れの色を見せた。

つかつかとこちらに歩み寄ると、鏡の前まで自分を押していった。


「いいですか、お姉さま。はい、まずは鏡を見る」

「あぁ」

「お似合いですよ、ドレス」

「……ありがとう」


姿見サイズの鏡の前で呆れた顔の妹分が、まるでインストラクターのような口調で、里を誘導する。


「はい、そしたら次は自分の顔を見るー」

「うん」


素直に応じて、里は自分の顔を見た。

そして髪を見た。

青く澄んだ、薄気味の悪い色。

触っても梳くことさえできず、ただぶよぶよとした感触しかない異形。

お世辞にも、綺麗だなどと言えるはずがなかった。


「そうしたら目をつぶって、乃兎さんのことでも考えてみるといいのです」

「………恥ずかしいんだが?」

「三十過ぎたヒトの言葉じゃないのです! 酸いも甘いも知ってるくせに!」

「心はヴァージンなのだよ。出なければこのあとロードを歩けん」

「最低のギャグです。……ちゃんと考えましたー?」


軽口を叩きあいながら、里は素直に応じて目をつぶっていた。

昔から一緒だった、弟分のことを考える。

それがいつしかからかいの対象から、同じ目線で語る存在へと。

だが、それは代償行為ではなかったか?

誰かがいなくなったことに対する。

裏切りではないのだろうか。

そう思うと、目を開けることが怖くなった。


「あぁ、考えたが……目を開ける勇気が出ない」

「よわっ! 弱すぎです、なんですか、マリッジブルーにも程があります」

「意志薄弱にして、乙女な私も新鮮だろう。二度とないぞ」

「それは名残惜しいことを聞きましたが、お姉さま、目を開けてみるといいのです」

「いや。怖い」

「よえー、この人」


呆れさえも通り越して、さげすむような麻耶の声に後押しされ、おずおずと瞼を開いた。

そこに映っている自分は、はたしてどんな表情をしているのか。

そして里は言葉を失った。


「…………」

「あぁ……」

「どうしました、お姉さま?」

「これは卑怯だろう」

「なんのことでしょう、分からないにゃー」


そっぽを向きながら、誤魔化す麻耶。

里は鏡へ向かって問いかけた。

正確には鏡の隅、そこに映る男へと。


「いつからいたんだ?」

「お前が目をつぶった辺り」

「なるほど」


やってしまったと里は頭を抱えた。

自分で処理すると思ったことは何一つうまくいかない。

成長していない証拠だった。

しかしそんな自分へ、その男はポンと頭を叩くのだった。

勢いも迷いもなく、優しげに。


「似合ってる」

「……せめて主語をつけてくれ」

「綺麗だ」

「……卑怯者」

「ショック療法」

「あー、悪かった悪かった、私が悪かったよ」


苦笑して、里はタキシードに身を包んだ男を見やった。

迷いが消えたわけではなかった。

裏切りという文字には依然痛みをおぼえた。

だが、歓喜があった。

今こうしている自分に向けられたすべての想いに対する、歓喜があってくれた。

だから、あれはやはり初恋だったのだ。

裏切りという文字と表裏にある、幼い自分の、たおやかな恋心。

そのサイハテにありがとうとさよならを同時に告げようと、里は思わず乃兎をぐいと引き寄せた。


「気が早くないか?」

「お姉さまー、フライングー」

「気にするな、前払いだ」

「本番ではやらんのか?」

「本番では―――」


彼が来ているかもしれない。ヒトを馬鹿にしたように笑いながら。

そしてその隣には、きっとあのときの少女を連れて。

―――ありがとう。


「もっと濃いやつを、見せ付けてやるさ」

「却下だ、情操教育情操教育と西院歌がいつも口やかましむぐっ!?」

「あらら」


―――さようなら。

里の表情に、迷いはなかった。



二億八千万と金の星
-God bless you-





(勝手に)イメージ曲:『サイハテ』 作詞・作曲 小林オニキス氏






↓コメント↓

名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月25日 00:29