"大陸の向こう側の誰よりも自由であれ"
(初版)
概要
国名:ヴェルレニース自由港同盟
英名:Free port alliance of Verlenys
地域:中央島嶼部
標語:自由の光は信じる者の内より出ずる
国歌:We vow to thee, our unfettered union
国花:
通貨:ヴェルレニース・フローリン
公用語:ヴェルレニース語
首都:
政体:立憲共和政、連邦制、自由経済派
元首:
宗教:「自由な信仰」が好まれ、ヒエラルキーを持った組織宗教を受け入れない土壌がある(「信仰の自由」もあるが、こちらは近代以降に流入して受容されたものである)
気候:冷涼湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆う。
民族:植民地都市の連合であって元は多民族だが、言語的一体化が完了しておりヴェルレニース人という一つの民族が形成されている。
経済:歴史的には通商国家だったが産業革命の進展によって二次産業セクターが中心をなすようになっている。
農業:「霧は好漁場の目印」と言われ、漁業が盛ん。霧に覆われ冷暗な夏のため伝統的に農業は盛んではなかった(じゃがいもはそこそこ栽培される)が、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。
工業:伝統的に造船が盛んだが、大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれるたびに近代工業が成長し、現在ではすそ野の広い一大工業国として名をはせている。
鉱業:
サービス業:
軍事:陸軍は未だに自治都市の寄せ集め的な部分を有している。海軍に関しては同盟成立直後から一体的な運用が図られ、海域の制海権を掌握している。
文化:
歴史
かつて、東方の諸島周辺の海域の中でもこの一帯は濃霧地帯ではあったが世界屈指の好漁場として知られ、一部の遠洋航海技術に長けた人々は灯台や避難港を建てて漁をしていた。
時代が下り、更に東方の地域に人類圏が拡大するにつれてこの地域への入植は増加し、多数の植民地都市が築かれていった。
中でも一部の有力な都市はその経済力によって本国からある程度の自治を得て地域内の影響力拡大を図って互いに商業覇権を争っていた。
一帯で「自由な信仰」を求める運動が拡大すると、既に自治を得ていた都市は宗教的同盟を結成、諸植民地都市でも一帯の都市は元の国家から離れる動きが加速、同盟は単なる都市共和国の寄せ集めから領域国家に変質していくこととなる。
東方植民の進展のなかで同盟は通商上の役割を増し、その中で契約などに関わる制度の効率化に代表される合理主義的態度を進展させるとともに言語的一体化が進み、国民国家としての枠組みも完成した。
近代に入って産業革命が発生する中で、大陸の戦乱などで製品供給が不安定化する度ごとに次第に国内の製造業は発達していき、現在においては衣服から飛行機まで、幅広いすそ野を持った産業構造を有する工業国となっている。
経済
工業
伝統的に造船業が盛ん。
近代工業は度々の大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれることを契機に発展、現在ではすそ野の広い一大工業国として名をはせている。
漁業
「霧は好漁場の目印」と言われ、タラなどがよく水揚げされる。
農業
霧に覆われ冷暗な夏のためじゃがいもや酪農がいくらか行われるものの伝統的に農業は盛んではなかったが、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。
商業
元来商業都市共和国の集合体であり、現在でも商業は比較的盛んである。
政治
法制度
先住民の法を基底に何回にも及ぶ植民の波の中で形成された慣習法体系が用いられている。
成文法としては同盟成立期の自由信仰令や契約書統一令などが大きなインパクトを遺したものとして知られる。
地理
気候
冷涼湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆う。
国民
言語
ヴェルレニース語は契約書統一令によって規定された法廷・商用の共通語であったが、長い間に一般人に浸透、ほとんどの国民に母語として用いられるまでに至っている。
系統的にはイヴァインベルクからの入植者たちの言語であったが、他言語からの語彙の流入や音韻体系の大変化などを被っており、事前学習なしに相互理解することは困難(契約書統一令で共通語に選択されたのも国内主要言語で最も外国勢力から離れた言語だったからとされる)。
宗教
「聖教」の系統に属するが、ヴェルレニースにおけるそれは自由意志の重視と宗教のヒエラルキーを持った組織化への嫌悪を特徴とする「自由な信仰」を掲げる。
よく意外に思われるところであるが、「信仰の自由」がヴェルレニースでも受容されるようになったのはクロン革命よりしばらく経ってからのことで、歴史上では結構最近のことである。
出身者
アドリアン・モーリス
クロン市街で「ラグー・ド・ロピタル」というレストランを開き後進の料理人の育成なども行っているシェフ。
その出自は自由港同盟出身であるという本人の弁を除きほとんど謎に包まれているが、革命前のクロン宮廷で今と同じ姿のまま宮廷料理人をしていたことは確かであり、
革命期においても指導者たちに愛好されたその料理はとある革命家の「これは傾国の味だった、しかしこれを今日から革命の味とすべし」という皮相的な賛辞で有名。
ちなみに彼はよく店を弟子に任せ世界各地に食材探しに出ることでも知られ、その帰ってきた後に加わる彼自らの手による新作料理をいち早く味わうことが一つの流行になっている。
ヨハン・サージェンダム(イヴァイン設定調整中につき保留)
ヴェルレニースの経済学者。自由放任主義を主張し、自由港同盟における更なる消費財市場の拡大に努めた。
現在ではイヴァインベルクのキュヒルン王立第3大学の招聘を受け教授として就任。女王陛下にも進講したりしているらしい。
アンデシュ・フィールズ
ヴェルレニース出身の鉄道技術者。架橋・隧道技術の限界に近いところまで鉄道網が整備されしきって新線計画のなくなってしまったヴェルレニースを去り、イヴァインベルク全土への鉄道網整備を志す。
革命戦争概観(案)
開戦まで
クロンで革命が起こると、当初ヴェルレニースは好意的に対応した。長らくの自由主義のヴェルレニースと絶対主義のクロンという対立構造がついに終結するものと考えられたからである。
クロンにおける国王処刑においてもヴェルレニースは革命クロンに敵対的にはならなかった(ヴェルレニースは共和政なのでこの辺史実の英よりも米のように振る舞うだろう)。
しかし革命戦争の進展に伴い次第に両国関係の間に暗雲が漂い始める。
当初はクロン側はヴェルレニースを味方とみていたが、ヴェルレニース人がイヴァインベルクの豊かな食材と資源を求め、そしてその代価は往々にして武器弾薬の提供によって支払われるという革命以前からの行動をやめないために、次第にこの見方は後退していった。
一方でクロンの傀儡政府であるゲンベルク共和国政府の下でのリエナにおける通商上の特権の廃止後において、ヴェルレニース商人は特権を既成のものとしてこれまで通り交易を続けようとした。
憤慨したゲンベルク共和国政府はヴェルレニース商船を拿捕し、対立は決定的なものとなった。
第一次霧虚海峡の戦い
ヴェルレニース政府の抗議とそれに対するクロン政府の反論との応酬の末、ついに両国は交戦状態に入った。
クロン革命政府は速やかにヴェルレニースに敗北を認めさせるため、ネイユ島への上陸作戦を立てた。
ネイユ島を掌握すればヴェルレニースの通商ラインは直ちに危殆に瀕するし、そしてネイユ島はクロン植民都市が多い地域であったため、容易に呼応すると考えたからであった。
準備の整わないヴェルレニース海軍の不意をついて行われた第一陣の上陸は成功裡に終わり、いくつかの農漁村が占領された。対ヴェルレニースの戦勝は間近と考えられた。
しかし城塞化された都市の占領にてこずった上、既にクロン人ではなくヴェルレニース人という意識が定着して久しいネイユ島民はあくまでクロン遠征軍に抵抗を試み、状況は膠着した。
やがてヴェルレニース政府が傭船令を出して船団確保に成功するとヴェルレニース陸軍が送り込まれてくるようになり、ネイユ島遠征軍は危機に瀕した。
増援を図るため行われた第二陣遠征軍の派遣は霧虚海峡における「三月十三日の海戦」によって阻止され、進退窮まったネイユ島遠征軍は降伏した。
(クロン)南部戦争
傭船令により船団をかき集めるのと並行してヴェルレニース側も反撃計画を整えつつあった。
ヴェルレニースはクロン南部で抵抗を続けていた反革命派と秘密裡に接触、彼らへの支援を約束した。前線を海の向こう側に遠ざけ、海峡の安全を回復しようとしたのである。
そして三月十三日の海戦におけるヴェルレニース海軍の勝利によってこのプランは現実的なものとなったように見えた。
四月ごろになっていよいよ準備の完了したこのプランは実行に移されることになった。それまでに反革命派が席巻するようになっていた都市のうちいくつかが選定され、それらには部隊を派兵、残りには海上での支援を継続することが決定された。
派兵対象都市の選定基準は要港及び本来ならば堅牢だが混乱により防衛に問題が見られる都市の二つである。
それらの都市への派兵に成功したヴェルレニース陸軍は直ちに防衛任務に着任することになったが、一方でこれはクロン革命政府に衝撃を与え、革命政府はこれらの都市を「汚らわしい反革命の裏切り者であり、都市として抹消されなければならない」と反応、全土に追加で大規模な徴兵令を発し、反革命派とヴェルレニース派遣軍を足した兵力に幾倍して余りある兵力を差し向けた。
結局、反革命派とヴェルレニース陸軍はほとんどクロンの国民軍に圧倒され、「防衛に問題が見られる都市」は速やかに喪失、要港とされた都市についてもその多くが失われた。
そうしてヴェルレニース人は派遣軍の兵員と反革命派都市の凄惨な運命(兵力はほとんどが「溶かされ」、都市としても反革命派支持者とされた者に対するほぼ根こそぎといっていいほどの粛清を受けた)を聞き及べども、もはや彼らを助ける術を持たなかった。
この敗北による損害からの再編成の間、暫くヴェルレニース軍は積極的行動を起こせなくなり、次に述べる第二次霧虚海峡の戦いの局面に移ることになる。
第二次霧虚海峡の戦い
南部戦争において反革命都市はほとんどが失われたが、ナントカ(仮名)を始めとする幾つかの要港都市は自由港同盟の旗の下に残された。先の敗北を被った都市の運命から、それらの市民とヴェルレニース人は堅守の意志を固めたが、当然クロン軍は奪還を試みた。
これらの都市は陸上において当然相当の堅牢さを持ち、海上からの補給によって兵糧攻めの恐れを回避していた。一方で東方のイヴァインベルクとの戦いが激化し、クロン陸軍は更なる兵員を南部に投入する余裕を持たなかった。
こうして補給線上で船団護衛にあたるヴェルレニース海軍とクロン海軍の散発的な戦いが継続するようになり、同時にヴェルレニース陸海軍は散発的な上陸を繰り返してクロン南部を脅かし続けようとした。
また、このころからヴェルレニース陸軍のイヴァインベルクへの派兵が開始され、南部戦争の損害から立ち直ったヴェルレニース陸軍はイヴァインベルクにおいて戦闘に参加するようになった。
以後この局面は長く続き、半島戦争が決着するまで変化しなかった。そればかりか半島戦争以後もこの戦線の重要度の低下はあれ同じことが革命戦争自体の終結まで続けられていたといえる(第三次霧虚海峡の戦い)。
半島戦争
(未執筆)
第三次霧虚海峡の戦い
半島戦争終了後、イヴァインベルク国内からでも次第にクロン軍は後退しつつあった。
ヴェルレニース人は半島戦争に投入していた兵力をイヴァインベルクよりむしろ南部戦争の仕切り直しに投入することを望み、かつての反革命派都市の解放を試みた。
しかし城塞が破壊された上既に反革命派はこの世にいなくなっていたこれらの都市を巡る争いは捗々しくなく、陸海軍は都市の奪還というよりはクロン軍を沿岸警備に引き付けようとした。実質においてこれは第二次霧虚海峡の戦いと何ら変わることがなかったのである。
やがてこの革命戦争はクロン南部戦線ではなくイヴァインベルク戦線での変動で最後の幕への転換が行われることになる。
有名な「アードルング=デルメルンの会戦」が起こってイヴァインベルクが勝利すると、ついに革命戦争は最終局面に入った。
革命戦争の最後
敗勢に至ったクロン革命軍では英雄セドリック・バシュラールの失脚などがあり、革命政府でも主戦派よりむしろ和平派が力を強めて行った。
そしてヴェルレニースにとってもはや人的資源をすり減らし弱体化したクロンは自らの利益を破壊しえる脅威ではなくなっていったのである。
もはや、クロンは通商上の脅威ではない。そこには自由と平等、そして平和を掲げる、共存可能な存在がいた。彼らと共に立憲制を擁護していくことはむしろ同盟の利益に適うように思われた。
かくしてヴェルレニースはレンデフローレ政権の和平提案に乗った。そしてイヴァインベルクの諸侯たちもやがてそれに続いた。
およそ200年ぶりにフィオーレで会議が行われ、そしてもはや以前の時のようにこれを一時的な和約にする必要はなかった。
終戦後
第三次フィオーレ会議で三ヶ国は議定書を締結し、聖教圏には新しい秩序が成立した。二百五十年続いたクロンとの対立はこれによりついに幕を閉じ、国際協調への道が開かれた。
(以下執筆中)
(無名wiki版)
国名 |
ヴェルレニース自由港同盟 |
英語表記 |
Free port alliance of Verlenys |
国の標語 |
自由の光は信じる者の内より出ずる |
首都 |
ネイフフォード |
政治体制 |
立憲共和政・連邦制・自由経済派 |
国家元首 |
|
国歌 |
We vow to thee, our unfettered union |
国花 |
|
公用語 |
ヴェルレニース語 |
通貨 |
ヴェルレニース・フローリン |
特産品 |
魚、硫黄、貴金属、石炭、鉄 |
主要工場 |
ガラス工場、汽船造船所、電気部品工場、機械部品工場、電話工場 |
地方分権 |
--◆---- |
中央集権 |
元は都市同盟だが、クロンとの対抗上いくらか集権化が進んだ |
貴族中心 |
------◆ |
富豪中心 |
土地の悪さのため寄生地主制が発達できない |
農奴制 |
------◆ |
自由農民 |
自由という国民的価値は決して上流階級の独占物ではない |
保守主義 |
-----◆- |
革新主義 |
通商を通じて異文化の流入が著しい |
重商主義 |
-----◆- |
自由貿易 |
歴史上一貫したものではない |
攻撃主義 |
--◆---- |
防御主義 |
攻守一体の海軍と海の向こうへ遠征する陸軍 |
陸軍重視 |
-----◆- |
海軍重視 |
船団は海上の防壁にして馬車 |
精鋭 |
-◆----- |
大軍 |
相対的な人的資源の欠如と経済的余裕 |
概要 [#a7836542]
セシル海域に存在し、宗教改革期に新教勢力を中心として成立した都市同盟を原形とする海洋国家。~
成立以来世界の内海沿岸各地との通商・交流を重ねつつ自由主義的なイデオロギーの下で成長を続けてきた。~
国名のヴェルレニースとは、遥か昔に海の向こうからクロン南岸を訪れた人々の自称(ただし現在のヴェルレニースから来たのかは定かでない)である「ヴェル」と、ゲンベルク出身の探検家でヴェルレニース諸島を発見した「ネイナー」を由来とするらしい。
歴史 [#b2c5c72c]
かつてこの一帯は濃霧地帯ではあったが世界屈指の好漁場として知られ、一部の遠洋航海技術に長けた人々は灯台や避難港を建てて漁をしていた。~
時代が下り、人類圏が拡大するにつれてこの地域への入植も当然に増加、主にウォルデアス系の多数の植民都市が築かれていき、西方聖教圏の一部となる。~
中でも一部の有力な都市はその経済力によって本国からある程度の自治を得て地域内の影響力拡大を図り、互いに商業覇権を争っていた。~
この時代には都市同士の優位を争うために各都市によってさまざまな政策が試みられ、聖魔戦争における派兵などもその一つといえる。~
やがてイヴァインベルクから広がる宗教改革の波が到達すると、ヴェルレニースにはその中でも「自由な信仰」を求める一派が定着し、自治権を持つ都市は宗教的同盟を結成、植民都市も本国からの離脱の動きが起こり、これらの動きが複合したヴェルレニース独立戦争の結果同盟は都市共和国の寄せ集めから一帯を統括する領域国家に変質していくこととなる。~
また、この独立戦争以来クロンとはこの宗教的対立のみならず複雑な利害問題も絡んだ対立構造が成立、以後二百五十年戦争と言われる抗争状態に突入、断続的に250年にも亘る長い戦争を戦うことになった。~
大航海の進展が進むと同盟は通商上の役割を増し、その中で契約などに関わる制度の効率化に代表される合理主義的態度を進展させるとともに言語的一体化が進み、国民国家としての枠組みも完成した。~
近代に入って各地で産業革命が進展する中で、大陸の戦乱などで製品供給が不安定化する度ごとにこの諸島の工業化の動きも刺激され、進展していった。~
クロン革命においては当初好意的だったものの二百五十年戦争以来の伝統的な利害対立もあって次第に反革命側に傾斜、反革命勢力の一角として革命戦争を戦った。
クロン革命戦争 [#g0f78d42]
開戦まで [#lb3083f1]
クロンで革命が起こると、当初ヴェルレニースは好意的に対応した。長らくの自由主義のヴェルレニースと絶対主義のクロンという対立構造がついに終結するものと考えられたからである。~
クロンにおける国王処刑においても共和政であるヴェルレニースにとってはそれほど衝撃でなく、革命クロンに敵対的にはならなかった。~
しかし革命戦争の進展に伴い次第に両国関係の間に暗雲が漂い始める。~
当初はクロン側はヴェルレニースを味方とみていたが、ヴェルレニース人がイヴァインベルクの豊かな食材と資源を求め、そしてその代価は往々にして武器弾薬の提供によって支払われるという革命以前からの行動をやめないために、次第にこの見方は後退していった。~
一方でクロンの傀儡政府であるゲンベルク共和国政府の下でのリエナにおける通商上の特権の廃止後において、ヴェルレニース商人は特権を既成のものとしてこれまで通り交易を続けようとした。~
憤慨したゲンベルク共和国政府はヴェルレニース商船を拿捕し、対立は決定的なものとなった。
第一次霧虚海峡の戦い [#ub4e0332]
ヴェルレニース政府の抗議とそれに対するクロン政府の反論との応酬の末、ついに両国は交戦状態に入った。~
クロン革命政府は速やかにヴェルレニースに敗北を認めさせるため、ネイユ島への上陸作戦を立てた。~
ネイユ島を掌握すればヴェルレニースの通商ラインは直ちに危殆に瀕するし、そしてネイユ島はクロン植民都市が多い地域であったため、容易に呼応すると考えたからであった。~
準備の整わないヴェルレニース海軍の不意をついて行われた第一陣の上陸は成功裡に終わり、いくつかの農漁村が占領された。対ヴェルレニースの戦勝は間近と考えられた。~
しかし城塞化された都市の占領にてこずった上、既にクロン人ではなくヴェルレニース人という意識が定着して久しいネイユ島民はあくまでクロン遠征軍に抵抗を試み、状況は膠着した。~
やがてヴェルレニース政府が傭船令を出して船団確保に成功するとヴェルレニース陸軍が送り込まれてくるようになり、ネイユ島遠征軍は危機に瀕した。~
増援を図るため行われた第二陣遠征軍の派遣は霧虚海峡における「三月十三日の海戦」によって阻止され、進退窮まったネイユ島遠征軍は降伏した。
南部戦争 [#zb920628]
傭船令により船団をかき集めるのと並行してヴェルレニース側も反撃計画を整えつつあった。~
ヴェルレニースはクロン南部で抵抗を続けていた反革命派と秘密裡に接触、彼らへの支援を約束した。前線を海の向こう側に遠ざけ、海峡の安全を回復しようとしたのである。~
そして三月十三日の海戦におけるヴェルレニース海軍の勝利によってこのプランは現実的なものとなったように見えた。~
四月ごろになっていよいよ準備の完了したこのプランは実行に移されることになった。それまでに反革命派が席巻するようになっていた都市のうちいくつかが選定され、それらには部隊を派兵、残りには海上での支援を継続することが決定された。~
派兵対象都市の選定基準は要港及び本来ならば堅牢だが混乱により防衛に問題が見られる都市の二つである。~
それらの都市への派兵に成功したヴェルレニース陸軍は直ちに防衛任務に着任することになったが、一方でこれはクロン革命政府に衝撃を与え、革命政府はこれらの都市を「汚らわしい反革命の裏切り者であり、都市として抹消されなければならない」と反応、全土に追加で大規模な徴兵令を発し、反革命派とヴェルレニース派遣軍を足した兵力に幾倍して余りある兵力を差し向けた。~
結局、反革命派とヴェルレニース陸軍はほとんどクロンの国民軍に圧倒され、「防衛に問題が見られる都市」は速やかに喪失、要港とされた都市についてもその多くが失われた。~
そうしてヴェルレニース人は派遣軍の兵員と反革命派都市の凄惨な運命(兵力はほとんどが「溶かされ」、都市としても反革命派支持者とされた者に対するほぼ根こそぎといっていいほどの粛清を受けた)を聞き及べども、もはや彼らを助ける術を持たなかった。~
この敗北による損害からの再編成の間、暫くヴェルレニース軍は積極的行動を起こせなくなり、次に述べる第二次霧虚海峡の戦いの局面に移ることになる。
第二次霧虚海峡の戦い [#q6bc0b1d]
南部戦争において反革命都市はほとんどが失われたが、幾つかの要港都市は自由港同盟の旗の下に残された。先の敗北を被った都市の運命から、それらの市民とヴェルレニース人は堅守の意志を固めたが、当然クロン軍は奪還を試みた。~
これらの都市は陸上において当然相当の堅牢さを持ち、海上からの補給によって兵糧攻めの恐れを回避していた。一方で東方のイヴァインベルクとの戦いが激化し、クロン陸軍は更なる兵員を南部に投入する余裕を持たなかった。~
こうして補給線上で船団護衛にあたるヴェルレニース海軍とクロン海軍の散発的な戦いが継続するようになり、同時にヴェルレニース陸海軍は散発的な上陸を繰り返してクロン南部を脅かし続けようとした。~
また、このころからヴェルレニース陸軍のイヴァインベルクへの派兵が開始され、南部戦争の損害から立ち直ったヴェルレニース陸軍はイヴァインベルクにおいて戦闘に参加するようになった。~
以後この局面は長く続き、半島戦争が決着するまで変化しなかった。そればかりか半島戦争以後もこの戦線の重要度の低下はあれ同じことが革命戦争自体の終結まで続けられていたといえる(第三次霧虚海峡の戦い)。
半島戦争 [#l7ef5a29]
(設定調整中)
第三次霧虚海峡の戦い [#o62cbb2b]
半島戦争終了後、イヴァインベルク国内からでも次第にクロン軍は後退しつつあった。~
ヴェルレニース人は半島戦争に投入していた兵力をイヴァインベルクよりむしろ南部戦争の仕切り直しに投入することを望み、かつての反革命派都市の解放を試みた。~
しかし城塞が破壊された上既に反革命派はこの世にいなくなっていたこれらの都市を巡る争いは捗々しくなく、陸海軍は都市の奪還というよりはクロン軍を沿岸警備に引き付けようとした。実質においてこれは第二次霧虚海峡の戦いと何ら変わることがなかったのである。~
やがてこの革命戦争の局面はクロン南部戦線ではなくイヴァインベルク戦線での変動で最後の転換が行われることになる。有名な「アードルング=デルメルンの会戦」におけるイヴァインベルクの勝利によって、ついに革命戦争は最終局面に入った。
革命戦争の最後 [#u3bf0caa]
敗勢に至ったクロン革命軍では英雄セドリック・バシュラールの失脚などがあり、革命政府でも主戦派よりむしろ和平派が力を強めて行った。~
そしてヴェルレニースにとってもはや人的資源をすり減らし弱体化したクロンは自らの利益を破壊しえる脅威ではなくなっていったのである。~
もはや、クロンは通商上の脅威ではない。そこには自由と平等、そして平和を掲げる、共存可能な存在がいた。彼らと共に立憲制を擁護していくことはむしろ同盟の利益に適うように思われた。~
かくしてヴェルレニースはレンデフローレ政権の和平提案に乗った。そしてイヴァインベルクの諸侯たちもやがてそれに続いた。~
およそ200年ぶりにフィオーレで会議が行われ、そしてもはや以前の時のようにこれを一時的な和約にする必要はなかった。
終戦後 [#x4dea9a7]
第三次フィオーレ会議で三ヶ国は議定書を締結し、聖教圏には新しい秩序が成立した。二百五十年続いたクロンとの対立はこれによりついに幕を閉じ、国際協調への道が開かれた。
経済 [#p1011313]
工業 [#o21f4209]
伝統的に海洋国として造船業としてが盛んなほか、手工業もそれなりに行われ、毛織物業・印刷業などが伝統的な産業である。~
近代工業は度々の大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれることを契機に発展、特に機械工業に優れており、近年では電気製品の開発も進展している。~
商業 [#ade47dda]
元来商業都市共和国の集合体であり、現在でも商業活動は活発に行われる。特に大陸間の遠隔地貿易の拠点として利用され、広く内海沿岸の港を結んでいる。
漁業 [#k372b4a0]
漁師たちの間では「霧は好漁場の目印」と言われ、タラやサケなどがよく水揚げされる。これらは燻製にされて輸出もされる。
農業 [#g1c09ab0]
じゃがいも栽培や酪農がいくらか行われてはいるものの、霧に覆われ冷暗な夏が伝統的に農耕の支障となってきたが、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。
鉱業 [#ef8d47b6]
あまり重要なセクターを成しているとは言い難いが、鉄鉱石・石炭・銅・白金・硫黄などがある程度存在し、一帯の産業革命の進展を影ながら支えた。~
特にヴェルレニース産の高品位の無煙炭はヴェルレニース海軍の優位に一役買っている存在と言われる。
政治 [#qe4f3d44]
法制度 [#u10770f9]
先住民の法を基底に何回にも及ぶ植民の波の中で形成された慣習法体系が用いられている。~
成文法としては同盟成立期の自由信仰令や契約書統一令などが大きなインパクトを遺したものとして知られる。
政治体制 [#xf7a3faf]
分権的な出発点ゆえ、地方により自治の程度はまちまちとはいえ、総じて各州は強力な自治権を持ち、中央政府の力は弱い。~
ただし外交と海軍に関しては同盟中央政府、つまり同盟参事会の下に集権化されている。
同盟参事会 [#i1777b9e]
各州からの代表の集まりによって構成される同盟の最高決定機関。参事長は同盟の儀礼上の元首を務める。
統一外交委員会 [#sab4e61f]
最初期の同盟において、構成体たちの複雑な利害関係を超えて同盟全体の利益を擁護するべく同盟参事会直轄として設置された委員会。~
その管轄は通常の国家間外交のみならず、対外通商や国外での宣教活動にも及び、中央政府の機関の中でも最も強い権限を持つ。
外交 [#ja7ff593]
我らの同盟の成立以来の二百五十年戦争を戦った好敵手にして、今や自由と平等の理念を共有する盟友。~
輸出:魚・貴金属・ガラス・汽船・電話、輸入:果物・穀物・ワイン・織物・衣類・高級衣類
度々の対クロンの戦略的協力関係や通商関係を有するパートナー。~
輸出:硫黄・機械部品・汽船・魚・電話、輸入:牛・木・木材・鉄鋼・弾薬・小火器・肥料・爆薬・重火器・蒸留酒・家具・衣類
我らとは錯綜した交流の歴史を持つ西方の通商国家。~
輸出:機械部品、輸入:製材・紙
エフスターフィイでの彼らとの通商は我々に多くのものを齎した。時にその向こう側にいる彼らの家はどのようなものであるのか?~
輸出:汽船・貴金属、輸入:ゴム・南洋材
リム朝 [#xe94b101]
遥か東方、ナージヤヴァータの大国にして、オリエンタリズムに満ちた産品にあふれる有望なる新市場。~
輸出:魚・貴金属・ガラス・汽船・機械部品・電気部品・電話、輸入:珈琲・煙草・燃料・織物・衣類・高級衣類・蒸留酒・製材・家具・高級家具
そろそろ宗教改革以来の聖教圏の分裂にも終止符を打とう。同じ聖教徒としての寛容を以て。
魔族?だからどうした。彼らが海の覇権を目指さない限り、我々は取引ができる。
セシル海への新たな参入者を我々は歓迎する。
内乱の終結はおそらく我らの商人との安全な通商を齎してくれるであろう。~
輸出:鉄・貴金属、輸入:セメント・鉄鋼
南セシル海の隣国にしてよき競争相手。~
輸出:電気部品・機械部品、輸入:缶詰
エリーシアの新興国。有望な希少資源に恵まれている。~
輸出:汽船、輸入:ゴム・南洋材
ウォルデアス北方に座する孤高なる東方教会の中心地。
地理 [#i8c72d7b]
気候 [#d97b6418]
海洋性で比較的冷涼かつ湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆うが、冬でも極端な冷え込みはあまりみられない。
地誌 [#h2dad680]
ネイユ島 / 小ヴェル島 Neulle / Ver minor [#ecc7210b]
北にクロン本土を臨む島。クロン人入植を発祥とする都市が多数存在する一方で、クロン宗教戦争の新教側の難民が多数逃げ延びてきたためクロンとの対立においては最も強く対クロン・ジンゴイズムを見せてきて、そして二百五十年戦争以来度々クロンとは係争の対象になって同盟の北方の護りとなってきた地域。~
普通はクロン語名からネイユと呼ばれるが、クロンとの対立が激しいときにはクロンとの断絶とヴェルレニースの一部であることを強調して本来地理学的な呼称である小ヴェル島を用いたこともある。~
クロンとの対立関係が解消された現在ではわざわざネイユの語を避ける意識はあまり働かず、現在では小ヴェルは講学上の用語となりつつある。
ネイユの中心都市。クロン宗教戦争から逃げ延びたクロン人新教徒の移住が集中した都市であり、ネイユ島全体を最も濃縮した土地と称される住民性を持つ。~
二百五十年戦争やクロン革命戦争において何度かあったクロン遠征軍の上陸に一貫して抵抗した城塞都市である。~
現在では対岸のクロン諸都市との交易の中心として穏やかな水面を湛えている。
大ヴェル列島 Great Ver [#j958259d]
相互に海底トンネルにより鉄道が接続されるなどインフラがよく整備され、人口も集中するなどヴェルレニース全体でも中核地帯を成す諸島。~
また、通商国家としての印象が強いヴェルレニースだが、この地域では製造業も著しく興隆を見せている。~
ヴェルレニースの首都。ネイフフォード州の首長は実際上の自由港同盟の元首とみなされることもあるほどの自由港同盟の中核的な地位を持つ。
シェンド島 [#cfcfdfd9]
西方の島。長らく漁村しかなくヴェルレニースの田舎者とみなされることも多い。
交通 [#h8d62151]
陸運 [#udad109c]
特に都市内鉄道網はよく整備されており、都市間鉄道も同じ島に位置するものはそこらじゅうに張り巡らされている。~
島の間の鉄道については土木技術の限界と海運業との競争のためにその整備の進展は遅いが、いくつかの海底トンネルが既に結ばれている。~
なお、車による交通に関しては濃霧のために危険になりやすいためあまり重視されておらず、晴れている日に広い道路を行こうとしても商人の出店やら路面電車やらに進路を阻まれることがしばしばである。
海運 [#j9c4871a]
遠隔地貿易の中心地として大型船から小型船まで様々な船種に対応した港湾が各都市に整備されている。
国民 [#yc88c553]
『ヴェルレニース人』 [#o763efae]
ヴェルレニース人という民族区分は第一に新教徒であること、第二にヴェルレニース語を読み書きできることを基準とし、種族や人種はほとんど重視されない(亜人や魔族のヴェルレニース人は少数派ではあるが広くヴェルレニース社会で受容されている)。~
現在においては法律上は旧教徒や異教徒でもヴェルレニース人たりえるということになっているが、社会的にはよき新教徒であることをヴェルレニース人の条件とする風潮は未だ根強い。
言語 [#w54d946b]
ヴェルレニース語は契約書統一令によって規定された法廷・商用の共通語であったが、長い間に一般人に浸透、ほとんどの国民に母語として用いられるまでに至っている。~
系統的にはイヴァインベルクからの入植者たちの言語であったが、他言語からの語彙の流入や音韻体系の大変化などを被っており、事前学習なしに相互理解することは困難(契約書統一令で共通語に選択されたのも国内主要言語で最も外国勢力から離れた言語だったからとされる)。
宗教 [#g8b4d5db]
ヴェルレニースは聖教圏の中でも新教国に位置づけられ、旧教国・クロンとの長く続いた対立の原因の一つともなってきた。~
一括りに新教といってもその内部でもあり方は多種多様であるが、ヴェルレニースにおいては新教徒である限り相互に平等に扱われる。~
その中でも最も多数派かつ中心となるのが自由意志を重視し宗教のヒエラルキーを持った組織化を嫌悪することを特徴とする「自由な信仰(信仰の自由ではない)」を掲げる一派であり、彼らは独立以来の自由港同盟を主導してきた。~
なお、「信仰の自由」についてはこれがヴェルレニースでも受容されるようになったのはクロン革命の際にその理念を受け入れてのことで、歴史上では比較的最近のことである。~
ただし、旧教はそれまで一貫して異端として否定的に扱われてきたが、それ以外の異教は一般に商業上の理由で寛容に遇されることが多い。~
文化 [#ycb300f7]
食文化 [#t7468857]
新鮮な魚介類が手に入るが、料理技術には乏しく、ヴェルレニースの食文化として一般にイメージされるのはフィッシュ・アンド・チップスである。伝統的な料理では燻製や煮込みが技法としてよく用いられる。~
高級料理を求めるヴェルレニース人はクロン料理店に向かう、というのはヴェルレニースの食文化に関する典型的なジョークである。
学術文化 [#c1e17f67]
ヴェルレニースにおいては世界各地との交流のために諸学問が学ばれているが、特にヴェルレニース固有の優れた学問として言語学、法学、航海術、神学が挙げられる。~
言語学に関しては、多種多様な外国語との接触のために外国語学習を効率化したいという実用上の理由と単純にサンプルとなる言語の多さから比較対照が行われたことが発達の理由とされる。~
ヴェルレニースの法学は古来独自の法体系を持つことをその成立の由来とするが、海外進出において現地人との接触の際に生じる摩擦への対処のために発達した。~
航海術は同盟成立より前の諸植民都市間の抗争時代から争って研究された学問である。言語学・法学のみならず天文・気象なども付随して研究された。~
神学は新旧両教の対立のため旧教徒に教理上対抗するために発達し、聖典に対し文書学的手法も取り入れて研究が行われた。~
近年はこれら古くからの伝統のある学問だけでなく、産業革命の進展に伴う蒸気機関の導入など工学技術の進展も過渡期にあり、蒸気船や陸蒸気などの開発も進んでいる。
人物 [#ff265b54]
アドリアン・モーリス [#g24ef1df]
クロン市街で「ラグー・ド・ロピタル」というレストランを開き後進の料理人の育成なども行っているシェフ。長命種。~
本人の弁によればヴェルレニース出身であるらしく、時として同盟成立以前のヴェルレニース事情についても知っている素振りを見せる。~
革命前のクロン宮廷で修行したその宮廷料理の味は革命期においても指導者たちに愛好され、とある革命家の「これは傾国の味だった、しかしこれを今日から革命の味とすべし」という皮相的な賛辞で有名。~
ちなみに彼はよく店を弟子に任せ世界各地に食材探しに出ることでも知られ、その帰ってきた後に加わる彼自らの手による新作料理をいち早く味わうことがクロンでの一つの流行になっている。
マリー・テレーズ [#f1a35291]
ネイフフォード旧市街に本社を置く出版社・ヴェリテ出版の創業者にして現社長。長命種。~
彼女の出版社は宗教改革前の人文主義の広まりにおける役割で有名であり、現在は幅広い分野に亘る文庫本の出版を手掛けている。
ヘレナ・バークタイン [#j2f23f58]
勇者パーティー/Lightbringersの一人。魔術師であり神秘学者。様々な魔法を使いこなすが回復魔法のみ不得手とした。定命の人間ではあったらしいがその出自と最期は謎に包まれている。
アンデシュ・フィールズ [#v46430ed]
『鉄道狂』の名で知られる鉄道技術者。若いころから新線建設・保線のみならず鉄道整備への資本家からの投資募集、運行計画の策定、もう少し年代が下ると大ヴェル諸島各地の海底トンネル建設などの難工事の指揮などを行いヴェルレニースの鉄道の黎明期を築いた。~
現在は架橋・隧道技術の限界に近いところまで鉄道網が整備されきって新線計画の落ち着いたヴェルレニースを出てイヴァインベルクに移り同地で鉄道建設事業を指揮している。
最終更新:2015年03月21日 09:42