参考資料 - ＰＡＲＤ @Wiki

プロップの機能分類

プロップ「昔話の形態学」より

1.留守
　　家族のひとりが家を留守にする。
2.禁止
　　主人公に禁を課す。
3.違反
　　禁が破られる。
4.探り出し
　　敵対者が探り出そうとする。
5.情報漏洩
　　犠牲者に関する情報が敵対者に伝わる。
6.謀略
　　敵対者は、犠牲となる者なりその持ち物なりを手に入れようとして
　　犠牲となる者をだまそうとする。
7.幇助
　　犠牲となる者は欺かれ、そのことによって心ならずも
　　敵対者を助ける。
8.加害
　　敵対者が、家族の成員のひとりに害を加えるなり
　　損傷を与えるなりする。
8a.欠如
　　家族の成員のひとりに、何かが欠けている。その者が
　　何かを手に入れたいと思う。
9.仲介
　　被害なり欠如なりが（主人公に）知らされ、主人公に頼むなり
　　命令するなりして主人公を派遣したり出立を許したりする。
10.対抗開始
　　探索者型の主人公が、対抗する行動に出ることを同意するか
　　対抗する行動に出ることを決意する。
11.出立
　　主人公が家を後にする。
12.贈与者の第一機能
　　主人公が（贈与者によって）試され･訊ねられ・攻撃されたり
　　する。そのことによって、主人公が呪具なり助手なりを手に入れる
　　下準備がなされる。
13.主人公の反応
　　主人公が、贈与者となるはずの者の働きかけに反応する。
14.呪具の贈与・獲得
　　呪具あるいは助手が主人公の手に入る。
15.二つの国の間の空間移動
　　主人公は、捜し求める対象のある場所へ、連れて行かれる
　　・送り届けられる・案内される。
16.闘い
　　主人公と敵対者とが、直接戦う。
17.標づけ
　　主人公に標（しるし）がつけられる。
18.勝利
　　敵対者が敗北する。
19.不幸・欠如の解消
　　発端の不幸・災いか発端の欠如が解消される。
20.帰還
　　主人公が帰路につく。
21.追跡
　　主人公が追跡される。
22.救助
　　主人公が追跡から救われる。
23.気付かれざる到着
　　主人公がそれと気付かれずに、家郷か他国かに到着する。
24.不当な要求
　　ニセ主人公が不当な要求をする。
25.難題
　　主人公に難題が課せられる。
26.解決
　　難題を解決する。
27.発見・認知
　　主人公が発見・認知される。
28.正体露見
　　ニセ主人公あるいは敵対者（加害者）の正体が露見する。
29.変身
　　主人公に新たな姿形が与えられる。
30.処罰
　　敵対者が罰される。
31.結婚
　　主人公は結婚し、即位する。

ポンティの３６の劇的状況

哀願
救助
復讐
近親者の復讐
逃走
苦難
残酷な、または不幸な渦に巻き込まれる
反抗
戦い
誘惑
不審な人物、あるいは問題
目標への努力
近親の憎悪
近親間の争い
姦通から生じた惨劇
精神錯乱
運命的な手ぬかり
知らずに犯す愛欲の罪
知らずに犯す近親の殺傷
理想のための自己犠牲
近親者のための自己犠牲
情熱のための犠牲
愛するものを犠牲にしてしまう
三角関係
姦通
不倫な恋愛関係
愛する者の不名誉の発見
愛人との間に横たわる障害
敵を愛する場合
大望
神に背く争い
誤った嫉妬
誤った判断
悔恨
失なわれたものの探索と発見
愛するものの喪失