夏休み


403 名前: 名無しさん、君に決めた! 2006/10/23(月) 13:19:02 ID:???

ヒョウタ「夏休みはシンオウ三大湖で父さんとキャンプに行くんだー♪」
ナタネ「私もトバリの大型デパートでショッピング三昧なんだー♪」
スモモ「……」
ヒョウタ「いやぁ夏休みだからってヒマじゃないよなぁアハハハ♪」
ナタネ「ゆっくり休みたいわよねぇウフフフ♪」
スモモ「……」

スモモ「お父さん…あの…明日から夏休みなんだけど…」
親父「そうだな」
スモモ「じゃあ…」
親父「旅行とか行かねーぞ。明日からスロット屋に新機種が入るからな。アツい日が続くわぃ」
スモモ「うぅ…」
親父「どっか行きたいんならサイクリングして来いサイクリング。高原の爽やかな風を吸って来い」
スモモ「でも私、自転車乗れない…てかウチには自転車が無…」
親父「学校から一輪車でもパチって行けや!」
スモモ「うぅ…ぅわぁーん!!」ダッシュ!
親父「…待て!スモモ!」
スモモ「え…」
親父「…帰りにサイクリングロード下の洞窟行ってフカマル捕まえて来い。晩のオカズにするから」
スモモ「お父さんの馬鹿ァーっっ!!」ダッシュ!!

『…シンオウ地方のニュースをお送りします。今日夕方、サイクリングロード近くにてガブリアスの死体を泣きながら引きずり歩く少女が目撃されました。
警察では事件の可能があると見て、少女の行方を追っています…』





白いコロトック


609 名前: 名無しさん、君に決めた! 2006/11/05(日) 14:52:59 ID:???

◎夏休みを利用してハクタイの森にやって来たスモモと親父。レアなポケモンをゲットして、ギンガ団に売り捌こうとする親父だったが…
スモモ「ねぇ…ココどこ…?」
親父「むーん…迷った」
元来方向音痴な上、貧乏過ぎてタウンマップすら売ってしまった親父は迷子に…
スモモ「お父さん…お腹空いた…」
親父「我慢しろ。もうすぐビッパの肉でも喰わせてやるから」
スモモ「うぅ…もうポケモン食べたくないよぉ…」

ポチャン!

親父「ぬわっ!しまった!たった1個しかないぼんぐりボールを泉に落としてしまった!」
スモモ「えぇ~っ!?てかぼんぐりボールで捕まえようとしてたの…?」
親父「いかんな…あれが無いと、また素手でポケモンを捕まえねばならん…」
スモモ「もう帰ろうよぉ…また隣りのおばさんにパンの耳もらおうよぉ…」
親父「志を高く持たんか!他人に恵んでもらおうなどと…んん?」

ゴボッ…ゴボボボボボッ!

ぼんぐりボールが沈んだ泉から泡が浮かび上がり、まばゆい光が薄暗い森を照らし出した。そして…

ザバァ~!

親父「むっ!?」
スモモ「し、白いコロトック…?」





610 名前: 名無しさん、君に決めた! 2006/11/05(日) 14:54:23 ID:???

コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン!』
スモモ「え、何?何て言ってるの…?」
親父「『私はこの泉の守り神じゃ』と言っている」
スモモ「ま、守り神?てか何でわかるの…?」
◎(以後同時通訳)
コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン?(お前が落としたのはこの金のマスターボールか?それとも銀のマスターボールか?)』
スモモ「え…それって…あの…まさか…ホントに…?」
親父「金のマスターボールです!間違いありません!」
スモモ「ちょ、お父さん!早いよ!何でそんなに迷いが無いの!?」
親父「馬鹿!あれをヤフオクで売れば高値がつくぞ!メシ喰い放題だぞ!?」
スモモ「ぅ…それはそうだけど…でも嘘はダメだよ!それに正直に答えたら、両方のマスターボールもらえるかも知れないよ!?」
親父「今は確実に1個だけでもゲットするべきだ!」
スモモ「お父さん…話を聞いて…てばぁっ!!」ガスッ!
親父「ぶべらっ!?ち、父に当て身とは…」ドサッ
スモモ「あ、あの守り神さん!私達が落としたのは、普通のぼんぐりボールです!」
コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン?(ぼんぐりボール…これの事か?)』
スモモ「は、はい!(これで金と銀のマスターボールがもらえる…)」
コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン…(そうか…これはお前が落としたのか…)』
スモモ「…あ、あのぉ…?」
コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン!!(もう少しで目に当たりそうやったやんけ!気ぃつけろや!!)』ズバババババババババハッッ!

コロトックの嵐のような連続斬りが炸裂!

スモモ「ひぁ~っ!?ひ、ひどい!よそ行きの胴着がボロボロにぃ…ああぁーっっ!?お気に入りのパンツがローレグになってるぅーっ!!」
コロトック『ティキキキキキキキキ、フォ~ン!(2度と泉にボール落とすんじゃねーぞ!今度やったら頸動脈を裂くからな!)』ブクブクブクブク…↓
スモモ「こんなカッコじゃ帰れないよぉ…うぅ…ぅわぁーん!!」

泉のほとりに残されたのはほぼ全裸のスモモと気絶した親父、そしてぼんぐりボールだけであった…
最終更新:2007年01月04日 21:14