ぷよm@sアナリーゼ
4.arcadia(Part14 15:18)
○アイドルマスター
ぷよm@sがアイドルマスター(アイマス)の二次創作であることを知らない人はいないと思いますので、アイマスの解説は無用のような気もしますが、コメントを見る限りではアイマスを知らないという人も相当数いるようなので、簡単に説明を。
「arcadia」はキャラクターの利用元でもあるアイマスからの曲です。マルチメディア展開をしており、アニメなど多種多様な作品が存在しますが、音楽(CD販売)が一つの軸になっているのは間違いありません。オリジナル曲だけでも200曲以上存在するのですが、本曲は如月千早という一キャラクターの為に書き下ろされた曲で、現実世界ではアルバム「Master
Special 03」に収録されています。
かたくなで歌への思い入れが人一倍強い、という設定の千早へ振り分けられる曲は「蒼い鳥」のような演歌的とも言える朗々と歌い上げる曲が多いのですが、本曲は珍しくアップテンポなナンバーでアニメの主題歌的とも言えます。ウテナ風に言えば「千早の決闘曲」となるのでしょうか。
アニメ版アイマスでも15話で使用されていましたが、あちらのあんまりな使われ方と比べると、ついに決着という場面で使用される本曲への感情移入度は半端なくて、アイマスオリジナル楽曲の中でも指折りの印象を残しています。
○本家とは一線を画す?
上記のように本曲はぷよm@s上において極めて強い印象を残すのですが、ぷよm@s全体で考えるとアイマス楽曲はほとんど使用されていません。初期の頃はゲーム用BGMをノベルパートで使用されていましたが、近作ではそれすらも「うみねこ」に取って替わられているような状況です。
アイマスの二次創作なんですから、もう少し割合が高くても自然のような気がします。ぷよm@sと並び称される作品である「アイマスクエストⅣ閣下列伝(作者ておくれP)」が積極的にアイマス楽曲を使用しているのとは対照的です。ここに何か意図はあるのでしょうか?
タラPに聞いても恐らく「特に考えてない」という答えが返ってくるでしょうね。分かってはいるのですがそこで終わってしまうと本記事が成り立たないので、妄想力全開で考えてみますと、動画説明文などでたまに表現される「厨二ノベマス」というキーワードが思い浮かびます(ノベマス=novels
master)。
「厨二(=中二)病」という言葉はスラングとして一般的には否定的な意味あいで使われますが、ノベマス界隈では「正々堂々と厨二しよう」という運動があるようですw タラPは「ぷよm@sは厨二である」とハッキリと宣言している訳でもないのですが、ほとんど言ってるも同然ですので、「ぷよm@sのどこが厨二?」とあえて分析してみます。
はっきりと分かるのは、ぷよぷよ対戦がまるで命のやり取りをするかのような過剰な舞台設定。それと、登場するキャラクター間の人間関係を意識的にギスギスさせていること、辺りでしょうか。
これらの公式作品との違いを自覚しているからこそ、公式の音楽を使わないことによって「ぷよm@sは本家とは違いますよ」と言いたいのかなぁ、と妄想力豊かな私は考えています。・・・劇場版のアイマスはどんな感じだったのでしょうか? この辺のところがちょっと気になってます。
最終更新:2015年10月16日 10:43