9/9更新
要望
第二章 不定詞/動名詞
文の中に動詞は一つしか入らないと言った。
では簡単な例文として、
「このトマトを殺す必要がある。」
について考える。
英単語で必要があるは " need "、殺すは " kill "だ。
そう。こういう文では動詞を2つ使う必要が生じる。
ここで出てくるのが「不定詞」と「動名詞」だ。
では簡単な例文として、
「このトマトを殺す必要がある。」
について考える。
英単語で必要があるは " need "、殺すは " kill "だ。
そう。こういう文では動詞を2つ使う必要が生じる。
ここで出てくるのが「不定詞」と「動名詞」だ。
不定詞
まずは不定詞から説明する。
"You need to kill this tomato."
"You need to kill this tomato."
分かりにくいが結論から言うと、SVOのルール(動詞は一文に一つまで)を維持する為に、例外ルールを使っている。
要するに、動詞の前に" to "があるから動詞じゃないもん。
そういう事なんだよ。
※追記9/9
不定詞は名詞、形容詞、副詞として使える。この場合は名詞として使っている。
不定詞は名詞、形容詞、副詞として使える。この場合は名詞として使っている。
"to kill this tomato" の文節が英語界では最早名詞なのである。
これで動詞を何個使っても文が作れるね!!!
ちなみに "to kill" も普通の文と同じく英文の並びのルールを守らないといけない。
SV、SVO然り、"to+自動詞"、"to+他動詞+O"の並びを守る必要がある。
SV、SVO然り、"to+自動詞"、"to+他動詞+O"の並びを守る必要がある。
なので、
1."You need this tomato to kill."
「お前は殺す為にこのトマトが必要だ」
1."You need this tomato to kill."
「お前は殺す為にこのトマトが必要だ」
2."You to need kill this tomato."
とかしないように。
とかしないように。
1番の例文は"to kill"の後に目的語のOが無いが、"kill"は自動詞の使い方もあるからまだ文として成り立っている。
意味は違うが。
意味は違うが。
2番に関しては、" need "は他動詞の使い方しかできないが、その後ろはOが必要なのにも関わらず、Oが無くVがきている。
つまりは"to+他動詞"のみの構成になっている。そんな不定詞の使い方は無いので翻訳不能だ。
つまりは"to+他動詞"のみの構成になっている。そんな不定詞の使い方は無いので翻訳不能だ。
じゃあ"You need to kill"も S V Vの並びじゃねぇか、とかややこしい事を考える人が居るかもしれない。
もう一度言う。 to+自動詞 / to+他動詞+O でこの部分は名詞扱いになるから英語界ではセーフなんだよ。
もう一度言う。 to+自動詞 / to+他動詞+O でこの部分は名詞扱いになるから英語界ではセーフなんだよ。
"You need to kill this tomato."
は、
"S V 「to+他動詞+O」(名詞)"
なので明らかにセーフである。
は、
"S V 「to+他動詞+O」(名詞)"
なので明らかにセーフである。
ちなみに、
"You kill to need this tomato."
は、
は、
「お前の(将来的な)トマトの必要性を殺す。」
とSFチックな感じになる。
実はこの文は以下の感覚に注意してほしい。
実はこの文は以下の感覚に注意してほしい。
不定詞とはまだやってない事をする(かも)/ まだやった事のない or 普段しない 事をしたというニュアンスで使われるのだ。
動名詞と比較したほうが分かりやすいので、動名詞の項をまず書く。
動名詞と比較したほうが分かりやすいので、動名詞の項をまず書く。
動名詞
動名詞とは、to+Vの代わりに、V+ingとする事で何個も動詞を一文に盛り込んで同じような使い方をする事を言う。
例文を書く。
"You need killing this tomato."
「お前は(いつも当然のように殺してる)このトマトを(今日もまた)殺す必要がある。」
「お前は(いつも当然のように殺してる)このトマトを(今日もまた)殺す必要がある。」
要するに時間的なニュアンスの違いだ。
動名詞は日常の行為や当然の事象を表現する際に用いる。
お前は地球が太陽の周りを回っているのと同等のレベルで、当然の如くトマトを日頃殺している訳だ。
動名詞は日常の行為や当然の事象を表現する際に用いる。
お前は地球が太陽の周りを回っているのと同等のレベルで、当然の如くトマトを日頃殺している訳だ。
不定詞でのニュアンスは、
"You need to kill this tomato."
「お前は(まだトマト狩り初挑戦だと思うが)トマトを殺す必要がある。」
「お前は(まだトマト狩り初挑戦だと思うが)トマトを殺す必要がある。」
つまり、お前の日頃のトマト虐殺行為は未だ知れ渡っていない訳だ。
念のためもう一つ比較の例文を出しておこう。
"You enjoyed to kill tomatoes."
「お前は幾多ものトマトを殺め、その手を赤く染め快楽に耽った。(脱トマト童貞)」
「お前は幾多ものトマトを殺め、その手を赤く染め快楽に耽った。(脱トマト童貞)」
"You enjoyed killing tomatoes."
「お前は幾多ものトマトを殺め、日頃から赤く染められたその手を更に、紅潮するお前の顔のように深紅色に仕立てあげたのだ。」
「お前は幾多ものトマトを殺め、日頃から赤く染められたその手を更に、紅潮するお前の顔のように深紅色に仕立てあげたのだ。」
ちなみにその他にも不定詞と動名詞の住み分け条件はあるのだが、細かくなるしまぁいいやって。
第二章 ~Fin~