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エーエス(SC24~SC116)

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rai6puk

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邪推SS/エーエス(SC24~SC116)


 元々アジェの監視役としてアグデッパから派遣された軍事官僚であったが、セントラルの経済力に目をつけて
アジェの独立を唆した。軍人としてはそこそこ有能であり、名将マイアとのコンビでゼファーを陥落させるなどの戦功を立てた。

 だがこの男が歴史に名を残したのは軍人としてではなく、奸臣としてである。
 元来猜疑心の強い男が明らかに老い衰えていくのを自覚しながら、後進に取って代わられるのを良しとしない場合、
どういう行動を取るか?大抵は地位を脅かすライバルを片っ端から追い落とす事に腐心するのだが、エーエスもその例に倣った。
 マイア、アキアなどの古参は勿論、ギマなどの新進の人材までも陰謀の手にかけた。しかし彼は謀略のセンスには
並外れたものがあったが、先を見る目がなかった。結局アジェがアキに滅ぼされた最大の理由は、
有能な人材が尽く下位に落とされ、軍事的にも政治的にも激しく停滞したからである。老いたエーエス一人では
ラーやバーセムなどの本物の名将に敵うべくもない。

 アキの傘下に於いてエーエスは中央から遠ざけられ、新領土ラバウルに飛ばされた。アキには人物鑑識眼があったが、
この判断も誤っていたと言えよう。ラバウル要塞が消失し、アダムス・ロゴ連合軍がラバウルに迫るや否やエーエスは
あっさりとアキを裏切って惑星を敵に渡してしまったからだ。

 新しい主君アダムスもまたエーエスを信用しなかったが、ここでは王妃ソニアに巧みに取り入った。齢既に70を越えていたが、
20歳並みの精力と人並み外れた巨根の持ち主だったエーエスは王妃を篭絡し、幼少のアベルが王位に付いた時
その権力は最高潮を迎える。
 太后の権力を傘にアイネでのエーエスは古参の将を追い落とし、賄賂を貪った。彼は闘将の位を得ていたが、
文将に子飼いの将を付けていたので、事実上の最高権力を手にしていた。だが彼自身の政治力、戦略眼は衰えていたので、
多くの優秀な将はロゴに降り、アベル王朝は急速に弱っていく事になる。

 エーエスは見切りの早い男である。アベル王朝の余命が長くないと知るや、今度はロゴに内通した。ロゴの侵攻作戦に呼応して、
幼主アベルを謀殺し、その一族係累を片っ端から捕らえて抹殺したのだ。かくしてアダムス・アベル王朝の血筋はここに途絶えた。
 裏切りを手土産にロゴに鞍替えしたエーエスはアベル王朝の時と同じく王妃を篭絡しようと試みたが、フィフィタはこれを退け
彼を惑星ヤリに左遷した。この失敗に関して、王妃の顔を見るや否やエーエスの自慢の一物が機能を停止した、
という一部俗説もあるが、やはり王妃が賢明であった為と素直に見るべきだろう。

 ロゴ配下での出世に早々と見切りを付けたエーエスは、今度はロゴの寵妃パメラに接近しクーデターに荷担する。
彼の役目は反対派の粛清、特にフィフィタ元王妃を「病死」させるなど汚れ役を率先したと言われる。この功績により
老人は再び将軍に返り咲いた。

 これまで六つの王朝に仕え、「妖怪」「裏切りスキル」「癌細胞付きの生殖器」等の悪名を欲しいままにしていたこの奸臣も
その最期はあっけなかった。アイネで独立したバニアウを討伐する為、エーエスを総大将に大軍が差し向けられたが、
旧アベル王朝の智将バリーの策にかかって包囲殲滅されたのだ。
とっさの所で艦艇を脱出したエーエスの小型艇が投降の信号を出していたにも拘らず、恨みに燃えた旧アベル王朝の将兵達は
集中砲火をもってこれを灰燼に帰した。バニアウはその様な指令を出していなかったが、この命令違反に関しては
責任を不問にする事にした。
「あのような男は粉々にしてしまうより仕方がないだろう。」






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