「…丈夫です…? ねぇ、大丈………か? おき………さい。ねぇ」
声が――聞こえる。
こんな事、前にもあったような……。

サンは目を覚ました。
目の前には心配そうな顔をしたコリンク。
「大丈夫? どこか痛みませんか?」
「おぅ。センキュー。それより、仲間、知らねぇか? 色違いのチコリータとペラップ」
「彼らなら先に目を覚まして、今、僕の家で涼んでいますよ」
「そうか。すまねぇな、世話かけちまってよ」
「いいえ! 困ってる人を助けるのは当たり前でしょう? それに、僕、救助隊が夢なんです。だから、その練習みたいなものですから」
「そうか……。俺らは救助隊だ。救助隊ボンバーズ」
「えぇ! 救助隊なんですか! 僕の憧れの? 救助隊ですか!」
「あ、あぁ」
「凄い! 凄すぎる! リーダーは貴方なんですか!」
「まぁ、そうだけど」
「より凄い! 尊敬しちゃう! とりあいず、家に入ってください!」
サンは案内されて、コリンクの家に入った。

そこではリーフとペラプが涼んでいた。
「今頃、お目覚め?」
「っるせぇな」
「どうぞ」
コリンクがサンにオレンジュースを渡す。
「センキュー」
「僕の名前はレオンといいます」
「あぁ、俺はサン」
「リーフです」
「ペラプです」
「どうして、あんな所に倒れていたんですか?」
「それがな……、いきなり空が割れて吸い込まれたんだよ」
サンが説明する。
「……それはもしかして、パルキア様の力かもしれません」
「パルキァ?」
「そうです。空間を司る神です。パルキア様ならそれくらい簡単にできますが……。そんな人を吸い込んだり、するでしょうか……」
「まて、空間ってことは……ここは」
「別の世界の可能性が高いです」

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最終更新:2008年07月24日 15:33