フワライド達が崩れ落ちる。
サンは目を開けた。
サン達の前には爪の長いバグフーンと、メガニュウム。

バグフーンとメガニュウムがこちらを向く。
「大丈夫か?」
そう、バグフーンが聞いてくれた。
その時、バグフーンの後ろで生き残ったフワライドがバグフーンに襲い掛かろうとしていた。
「危ないっ」
とっさにサンは叫ぶ。
しかし、バグフーンはサンの方を向いたままフワライドを蹴り上げた。
フワライドはその場に落ちたのだった。
(強い……ッ)
「チコ、他の皆を見てきてやってくれ」
「うん」
チコと呼ばれたメガニュウムはリーフ達の方に行った。

「お前ら、救助隊か?」
「あぁ。助けてくれて、有難う」
「そんな事、気にすんな。まぁ、でもこんなフワライド密集地にたったの4人で入るのはなぁ。お前らまで、レベルも低いんだろ? 皆、初期段階だ。進化してない」
「そうだけど……」
「ここになんかあんのか? 救助か?」
「違う」
「じゃぁ、なんだ」
サンは今までのいきさつを喋った。

「ほぅ……そりゃぁ、不思議な話だな」
「だから行かなきゃならねぇ」
「……無理だね。お前らじゃ」
「んだと?」
「お前らのレベルじゃ、絶対に死ぬっつてんだよ」
「……じゃぁ、どうしろっていうんだよ」
「俺らが、強くしてやろうか?」
「へ?」
「お前の中に強い力を感じるぞ。でもお前は制御できない」
(すげぇ……あってる)
「俺らが修行してやる。一応、お前らを強くすることはできる」
「……頼む」
「OK」
バグフーンは頷いた。
「名前、聞いてなかったな」
「あ、俺? 俺はサンだ。よろしく」
「俺はフライヤ。よろしく」
2人は握手した。

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最終更新:2008年08月07日 14:00