――熱い。
フライヤの火炎放射は普通の何倍も強い。
そこらのポケモンのオーバーヒート位あるのではないだろうか。
「やばい……ッ! 焼け死ぬ! ふんッ!」
サンは体の電気を放出させて、火炎から抜けた。
「放電か……。やるな、お前」
「どーもッス」

あれから、俺達はフライヤ達に修行してもらう事になった。
あのメガニュウムはチコ。チコはリーフの相手をしている。
ペラプは情報集めが主なので、戦闘の修行には関わらないらしい。
レオンは、サンとフライヤの戦闘を眺めていた。
「……凄いなぁ。サンさんも、フライヤさんも。でも、フライヤさんはあれで本気じゃないんだからなぁ」

「やっぱ、無理か……。俺、本気出していい?」
サンが聞く。
「あぁ。今までの手ぇ抜いてたのか?」
「そーゆーわけじゃないんだ。俺、闇に体を売る事ができるんだけど、自分を抑えられなくなる。マジで殺しに行くと思う。そん時は容赦なく倒してくれ」
フライヤは頷いた。どーゆー事なのだろう。

暗黒拳

サンの額の傷が黒く光る。
そして、サンの姿が見えなくなる。
「まだ、意識があるぜ!」
気づくと、サンはフライヤの後ろだった。
フライヤはもろに、背中に蹴りを入れられる。
「ッ!」
が、すぐに体制を立て直した。
「めっちゃパワーアップしてんじゃん」
「やべ……めまいしてきた……く、る」
サンの目つきが変わった。

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最終更新:2008年08月08日 19:20