6/30, 7/1の2日間行われた旧ラのオフに参加してきました。
最初は1日目だけ参加するつもりでしたが、2日目のスーパーポテト(秋葉原のレトロゲームショップ)巡りというのがすごく魅力的だったので、2日目も途中参加させていただくことに。
以下、2日間を私視点で振り返ります。
6/30
参加メンバーとは高円寺の駅前で集合。私は集合時間の10分ほど前についたんですが、微妙に体調が優れなかったので(オフの前日でわくわくしていたのと、二日酔いです)、電車を降りてすぐのコンビニでオレンジジュースを買って飲みながら待っていました。
時間を過ぎても誰も来ないなーと思ってふと横を見たら、すぐ隣でもう4人ほど固まっていました。
46252さん以外は面識がなかったので、名刺を渡しつつ自己紹介。
最近はあまりなまほうそうをチェックしていなかったので、かろひさんと足し算さんについては完全に予備知識がない状態。
足し算さんはエレクトロニカ方面の音楽が好きらしくて、結構ちょこちょこ話したりしました。わりと趣味が合いそうなので、この日の別れ際には突発的に今日買ったCDの貸し借りを提案してみたり。
かろひさんはおしゃれな時計をしていたのが印象的でした。彼がオフメンバーのイケメンアベレージを全体的に底上げしていた気がする。
バジさんはこんぺいとうさんと濃厚にからんでいておもしろいひとだなと思っていたので、ぜひ会ってみたいなと思っていました。すごい巨漢を想像していたんですが、むしろ真逆でした(配信でこんぺいとうさんに「よっ」「はっ」とか合いの手を入れていたので、そういう連想です)。
そして、今回の主役であるこんぺいとうさんはというと……、まだ宿泊しているホテルにいるのであと40分くらいかかるということ。スケジューリングにのりしろがないタイプなのかも、と思いました(小室哲哉もこのタイプだそうです)。
しかたがないので、時間潰しに46252さんを先頭に高円寺をぶらつく感じに。
私はかねてから興味があったバジさんに話しにいきました。主にゲームの話とか、制作中のゲームの話とかしました。
私の曲も聴いていただいていたみたいで、「 7500がよかったです」といっていただきました。
でもそのときなぜか私は自分の別の曲と取り違えて考えてしまっていて( Auto Mushroom Forest)という曲です)、「高音の部分がよかった」と言っていただいたときも「あーシンセストリングかな?」と答えてしまいました。7500でも高音部の音色としてシンセストリングスを使っているので結局間違いではなかったんですが。
(後日公開されたバジさんのレポートによると、どうやら初音ミクの高音の部分を指して言っていたようなので、結局見当外れな答えではありました……)
ちなみに、この時期に作っていた曲が先日ニコニコにアップしたMulberriesという曲です。
ここは私の宣伝スペースではないので別にクリックして聴いたりしなくてもいいです。ただ紹介しただけです。でも聴いてもいいですよ。
高円寺は初めてきたんですが、興味を惹かれてしまう物や店がありすぎて、すごいビビットな色づかいのブランコがある公園を通り過ぎたところで我慢できなくなってしまい、思わずこんぺいとうさんと合流するまでしばしの間単独行動をお願いしてしまいました。
高円寺の駅前〜商店街はまるで東京にいることを忘れてしまうような雑多さで、下町の風情を色濃く残していました。なにせ目につくお店のほぼ10割が個人商店。明らかに趣味でやっているかのようなお店も多く、ガード下にあったホルモン焼き屋さんでは外に出ているベンチで香ばしい匂いをさせつつ昼間からビールを飲んでいるお客さんがたくさんいたし、かと思えば硬派な古書店、向かいのDJブースのあるバーよりも大音量でR&Bを熱唱する声が聞こえてくる学生アパート、極めてモダンな店構えのハンコ屋さんなんてのもありました。60年代〜2010年代あたりがお互いを否定せず隣り合って同居している感じを横目に見つつ散歩するのは異空間的で心地のいいものでした。中野が隣駅なのも関係しているのか、サブカル的な雰囲気をかなり感じる街です。
あまり写真は撮りませんでしたが、何枚か。
謎の封印がされているシャッター。
高円寺ゴジラや。私が覗きこんでるすぐ隣で「ここすげえ気になるんだけど、なんの店なんだろ」と若い兄ちゃん達が雑談していました。
私が撮ろうとしたらすでにスマホのカメラで撮影中のひとがいて、順番待ちをして撮りました。
時間になり、駅でこんぺいとうさんと初顔合わせ。実は以前ボーマスでニアミスしていて(私がボーマス会場に行ったときには帰ったあとでした)、そのときにこんぺいとうさんと会えた知り合いから特徴を聞いていたのでわりとすぐわかりました。
挨拶をして、それから高円寺での目的であった 円盤というお店へ。ここは主に自主制作盤のCDを扱っている、知っているひとにはわりと有名なお店だそうです。CDショップでありながらイベントスペースでもあり、カウンターにはドリンクメニューもあります。書籍や一部雑貨、黒人が肩に担いでいるようなごっついラジカセも売っていました。奧では偉そうな感じのひとたちが偉そうなような青臭いような音楽談義に花を咲かせていましたが、拾い聞きだったので内容はよくわからず。
46252さんとこんぺいとうさんはCD棚にまっしぐらで、特にこんぺいとうさんは入って5分後にはもう片手に購入予定のCDをわっしりと握っていた気がします。
中央のテーブルで平積みになっている新譜と思われるCD群には紹介文の書かれたポップが貼ってあり、それを参考に買っていったりするそうですが、どうも興味を惹くCDがないので奧の小さな書籍コーナーへ。ここは割とストレートにサブカル的な本ばかり取り扱っている感じ。
「英国フード記 A to Z」は、その名の通りイギリスの食文化を写真付きで紹介した本。
まだパラ読みした程度ですが、まず気になったのはアイロン・ブルー(Irn-Bru)という炭酸飲料水。これはスコットランドで作られている唯一のオリジナルソフトドリンクで、味は例えるなら「甘いたくあんの漬け汁の炭酸割り」だそうです……。とにかく甘くて、後味はとても清涼と言いがたいようですが、イギリスではコカコーラのようにどこでも常備されているそうで、彼らにとってある種ソウルフードのひとつと考えていいのかもしれません。飲んでみたら意外に気に入ったりして。
ミニ口琴は、かわいらしい筒に入っていたのが目に入って思わず所望したんですが、これは単なる収納用の筒で本体はなかに入っている細長い金属です。
弾きかたがわからなかったので円盤の店長さん(奧で偉そうに喋っていたうちのひとりです……。偉そうなんて書いてすみません)に軽く教えていただくことに。
簡単に言うと、細長い金属を口に当ててはじくだけ。ただ、口腔内を共鳴させて音を出すしくみのため、頬を膨らませたり口の形を変えたりすることで音色を表情豊かに、かつ動的に変化させることができます。口腔内のニュアンスで音を変化させるという意味ではディジュリドゥに近い印象を受けました。また、倍音成分が高音部と低音部で微妙に分離しているため、ホーミーのように短音でありながら和音のようにも聞こえる結構おもしろい楽器です。
謎の楽器を手に入れるたびに「今度自分の曲に使えたらなあ」とも考えるんですが、びっくりするほど実現しません。アコースティックは難しいですね。
その後、電車を乗り継いで西荻窪へ。ここでの目的はもちろん、 雨と休日です。
噂には聞いていましたが、予想よりも上品で、落ちついていて、そして小さなお店でした。
店内に陳列してあるCDは、レジ近くの小さなテーブルに数枚置かれているものをのぞけば、あとは奥行きの浅い壁際の棚にセレクトショップのシャツのように格子状に立てかけられているもののみ。下手したら店内に30種類もないんじゃないでしょうか。新譜がそれなりに扱われている反面Wunderとかがずっと置かれていたり、大切に選ばれている感じが伝わってきます。
店内にあるすべてのCDは右隅に置かれているMacのiTunesに音源として入っていて、それなりにちゃんとしたヘッドフォンでじっくり視聴ができます。
私が買ったのはFlicaのNoctunalとLupeuxのUnicorn. ひとつはニコニコでジャケットをみた記憶があったし、おそらくエレクトロニカのCDとしては結構有名どころなんだと思います(こんぺいとうさんに見せたらどちらも知っているようでした)。
店内では足し算さんとちょこちょこ話しながら見てまわっていて、彼が買ったのはPredawnの手のなかの鳥というCDでした。彼からどういうミュージシャンなのかという話を聞いていて、視聴もして、私もすごく気になったのでこの日の帰り際、私は明日会ったときに返す約束で買ったばかりのCDを足し算さんとお互いに交換しました(円盤で買ったというCDも一緒に貸してくださいました。あのときは突然の提案に快く応じてくださってありがとうございました)。
雨と休日を出て、 すぐそばにあった古書店に立ち寄りました。ここは完全に冷やかしではあったんですが、大正か昭和あたりに発刊されたと思われる既婚婦人向け恋愛指南書、女学生向けヘアスタイル&ファンション書籍などがディスプレイされていて、ぱらぱらと試し読んだりしました。奧ではかろひさんがアール・ヌーヴォーについての大判書籍に興味を惹かれていたようでした。
ほかのメンバーを残したまま店を出たところで、すぐ横の裏路地から毛並みのいい猫が顔を覗かせていて結構メロメロに。私が眺めていると、猫はさも当然のように音もなく店内に入っていきました。
全員が古書店から出たあたりで「ツルがびっしりと巻きついたおもしろい建物がある」と足し算さん情報。私も行ってみました。
結構圧巻ですね。写真右側から建物を見たらまさに植物ビルみたいな風体だったかも。
このビルのふもとにあった小さな公園でなんとなくいろいろ撮影していたら、どうやらほとんどみなさん総出で写真を撮りだしたらしく、ここでこんぺいとうさんから突発企画の提案。
「この公園内で、制限時間内(10分ほど)に、『いい』写真を撮ってください」というもの。帰ってから各々こんぺいとうさんに撮った写真を送り、後日なまほうそうの企画で使うそうです。
こんぺいとうさんに送った写真は別のものです(なまほうそうでの企画終了後にここに載せるかも)。この狭い公園内で、笑えるものという方向性で撮ろうとすると高確率で他のひとの写真とかぶる気がしたので、結局いつも通りに目についたものを好きに撮っていました。
その後は らーめん大 西荻店へ。いわゆる二郎系といわれるすごいボリュームのラーメンがウリのお店らしいですが、詳しくないのでよくわかりません。野菜とニンニクは無料で これでもかというほどにトッピングできます。個人的にはとにかく超ボリュームというよりもそこそこの量でおいしいほうが嬉しいのでこういったラーメン屋さんには足を運んだことがなく、初体験となりました。
店を入ってすぐの券売機で食券を買います。私の前に並んでいたバジさんがラーメンのボタンを選んで押したあと、ごく自然に「中」というボタンを押していて、「あれ、トッピング無料って書いてあったのに結局有料なのかな?」と疑問が浮かんだんですが(のちの悲劇のもとになります)、すぐ自分の番になったのであまり深く考えないことにしてラーメンだけを選びました。本当はビールも飲みたかったんですが、ボタンのラベルにはっきりと「ビール(缶)」と書いてあり、仮に頼んでもデンと無造作にビール缶が置かれる悲壮な未来しか見えてこなかったので断念しました。
トッピングはラーメンが提供される順番ごとに直前に聞かれるんですが、まずかろひさんが油少なめ(これだけは先に言うシステム)、こんぺいとうさんが野菜増しを頼みました。野菜は普通、多め、増し、増し増しの4段階あるんですが、こんぺいとうさんの目の前に置かれたらーめん野菜増し、どうみても店頭で見た野菜増しの写真よりも量が多い。そして(だいたい予想はしていましたが)、もやししか足されていない。増し増しについては想像だけでも戦慄しますね。
私は野菜多めで頼もうかと思っていましたが、直前にかろひさんが野菜多めを頼んだのでそのボリュームをちゃんと目で見てから決めることにしました。
少し経ってかろひさんのラーメンが運ばれてきました。普通にしました。
味は正直いって普通。濃厚なスープが出てくるかと思っていましたがどちらかというとあっさりめで少し甘いです。まずくはないですが特に感慨を得るような味ではなく、中毒性も感じませんでした。店内が蒸し暑くて汗をかいたことのほうが印象に残っています。
で、汗をかきつつ食べ終えたところで店内を見るとバジさんだけまだ食べていました。しかも初期状態からほとんど減ってないように見えるような……。
公式サイトに書いてありますが、バジさんが押した「中」というボタンは麺増量のトッピングで、「らーめん(大)」というメニューができるまでは大盛りのトッピングを意味していたようです。
まだ食べ続けているバジさんを残して一足先にみんなで店を出て、通りの向かいで休憩。店を外から覗くと1人カウンター席に残されたバジさんがずっとラーメンと格闘していました。というかほとんどうつむいているような……。
店外からは角度の関係でお客さんがバジさん1人だけのように見えていたので、誰に強制されたわけでもないのにことさらに引き立つコント感。こんぺいとうさんが動画を撮っていました。
このあとも、さらに明日も、食べ物屋さんに入るたびに壮大な物量に果敢に挑戦しているバジさんを目撃することになりますが、そのあたりの話はまた今後の機会といいますか、省略ということで。
新宿のディスクユニオンにいく予定が消え(日中のCD屋さんまわりで目的のものが買えたらしいです)、近くのモスバーガーで談笑することに。モスでは当然ビールは取り扱っていません。
モスバーガーに行く途中、そして入ってからもバジさんといろいろ話をしました。バジさんは風水、宗教、占いなどにも造詣が深いらしくいろいろと聞かせていただきました。私の基礎知識が全体的に不足していたのと、バジさんに話していただくうえでのお互いの前提知識のすりあわせがうまく噛みあわず、あまり有意義な情報交換ができなかったのが残念&申し訳なかったです。このあたりの知識を得ることに感心はあるんですけど、うまく自分の興味を惹くようなとっかかりが見つからずほとんど未消化なんですよね……。オカルトも結局現代科学と地続きな部分が少なくないと思っているので、そのあたりをさらに開拓できたらおもしろいかなあと常日頃から思っているんですが……。
少し時計を戻して、オレンジジュースを持ってモスバーガーの席で落ちついたころ(モスでは当然ビールを取り扱っていません)、バジさんが今日集まったみんなにそれぞれおみやげを渡してくださいました。
それぞれ何を貰ったのかは各自のレポートで見ていただくとして、私がいただいたのは、SFCの海腹川背のカートリッジ。これ、わりと本気で嬉しかったです。女の子が障害となる壁や天井にゴムロープつきルアーを引っかけて巻き戻したりしてぐいんぐいん弧を描きながらゴールを目指すアクションゲームで、レトロゲーム好きならたぶん知らないひとはいないくらいの有名なゲームです。それなりにレアでいまだ値の落ちないゲームですが、うまくハードオフで発掘した模様。明日行く予定のスーパーポテトがさらに楽しみになりました。スーパーファミコンの実機、たしかまだあったからうまく動くといいな。なまほうそうでもやってよ>こんぺいとうさん
モスバーガー店内ではバジさんとこんぺいとうさんがずっと絵を描いていたのでそれを眺めていたり、こんぺいとうさんが3DSを取り出しだので、作成した様々な外人Miiやフレンドと交換絵日記ができるソフト(たぶん いつの間に交換日記というソフトだと思います)を見せてもらいました。特にバジさんからものすごい量の絵日記が送られてきているようで、4コマ形式になっていてすごく楽しめました。ほのぼのというべきか、なんとも形容しがたい独特の笑いの磁場がありました。このwikiにもバジさんのイラストがたくさん見つかると思うので、そういうテイストの絵で日常4コマが描かれていると想像してみてください。あるいは、3DSを持っている方はバジさんとフレンド登録? というのをすればいいと思います。私もwiiは持ってるんですけど、残念ながらDSとは登録できないみたいです(かろひさんもDSを持ってきていて、こんぺいとうさんとフレンド登録していました)。
帰り際には、駅前で足し算さんと前述のCD交換。バジさんとも、以前ボーカロイドマスターという即売会で売った Electric & Sleepingというアルバムを明日手渡しでお売りする約束をしました。
46252さんとは今回あまりお話できなかったんですが、共通のボカロ関係の知り合いの話を少しして、それなりに元気にしていることが確認できてよかったです。
帰りの電車の中では、ばらばらと少しずつ別れていくなかでこんぺいとうさんと途中まで2人きりになったので、ぽつぽつと作曲談義をしました。疑問に思っていたことを直接訊けたりもしたのですごく有意義でした。
6月30日、快晴、真夏日。ただし夕方からは涼しい風も吹き夜には少し肌寒いくらいでした。
2日目のレポートに続きます。
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