カリアン・ロス

学園都市ツェルニの六年生で13代目の生徒会長。司法研究科に在籍している。流易都市サントブルグの豪商ロス家の子息で、フェリ・ロスの実兄。美しい銀髪と流麗な容姿、柔らかい物腰に見事な作り笑顔、抜群の判断能力に何事にも動じない胆力、そして実家は裕福であるなど、挙げればキリがないほど完璧な人物。生徒会選挙に立候補するまでは特に都市内で目立った生徒ではなかったが、選挙に立候補し、他の候補者が次々と失脚していく中、華々しく生徒会長に当選した。しかしその裏では数々の情報戦が行われていたと噂されていて、実際カリアン本人もその爽やかな外見とは裏腹にやることには容赦が無く、ツェルニを存続させるという目的のために実妹であるフェリ・ロスを本人の意思に反して利用するほど。そして誰に恨まれようとも、例え肉親の妹にさえ恨まれようとも成し遂げたいと思うほど、彼のツェルニ存続にかける思いは強い。しかしそれは他人に対する親愛の情が無いからではなく、それよりも目的意識が勝っているだけであり、内心ではフェリやレイフォンのことを気にかけている様子が窺える。特にフェリに関しては、彼女のアルバイト先を視察したり、彼女に好意を持つ（とカリアンが勘違いした）レイフォンに対して必要以上の兄馬鹿な態度を示し、妹想いな一面も見せる。