【TIGER&BUNNY】とは?

様々な人種が集う近未来の大都市シュテルンビルトには、NEXTと呼ばれる特殊能力者がヒーローとなって街を守っている。

そんなシュテルンビルトの街を舞台に、落ち目のベテランヒーローワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹と、有能だが生意気なスーパールーキーバーナビー・ブルックス・Jr.のコンビが、他のヒーロー達と共に活躍する様を描いた【痛快バディアクション】のアニメ作品で、2011年の4月2日~9月17日までTVシリーズが放送された(全25話)。

作中におけるヒーロー達は、すべてスポンサーの援助を受けて活躍しているサラリーマンヒーローという設定で、放送以前から実際に各企業向けにヒーロー達のスポンサーを募集するという商業展開が行われている。
また、プロダクトプレイスメント以外にもテレビ放送では毎回各キャラクターにちなんだタイアップCM等も放送された。

▼本作における用語集

【シュテルンビルト】
人口およそ2000万人の近未来の大都市。様々な人種、民族、そしてNEXTと呼ばれる特殊能力者が集う街で、気候は一年を通して涼しくいわゆる「夏」がない。
過去の水害対策を経て街全体が巨大なタワー構造になっており、上部から富裕層の住むゴールドステージ~中流層のシルバー~以下ブロンズといった3層構造になっている。
NEXTの中でもヒーローと呼ばれる者達によって、この街の平和は日夜守られている。
なおシュテルンビルトの街は、NYのマンハッタンをモデルにしている。
『シュテルンビルト』のベースは、マンハッタン島です。
巨大ロボものなら見上げたとき青空が広がっているイメージですが、今回は等身大ヒーローものだし、
テレビだけど圧倒させたいという思いもあって、上を見ても横を見ても街にしよう、と。

(TV版ヒーローゴシップスp93・さとう氏コメントより抜粋)

【NEXT】
およそ半世紀前から存在の確認された特殊能力者。その種類は、「風を操る」「力が100倍になる」など強大かつ実用性の高いものから奇妙なものまで千差万別。
生まれつき能力が備わっている者から、ある日突然発現するなど能力に目覚める時期もまちまちである(非常に極稀だが能力が減退・消失するNEXTもいる)。
この能力を犯罪に使う者もいて、そんなNEXT犯罪者の対処は同じくNEXTであるヒーローが行っているが、普通の人間とは異なる能力ゆえの差別や偏見も少なからず存在する。

【ヒーロー】
正式名称は『スーパーヒーロー』。大都市シュテルンビルトに8人しかいないエリート的存在のNEXT達で、街の平和を守るために日夜活動している。
同時に企業に所属するサラリーマンヒーローでもあり、スポンサーイメージアップの広告塔として企業ロゴを各々のスーツに付け、「HERO-TV」の番組内で人命救助や犯人確保などを行い、それに応じたヒーローポイント獲得に励んでいる。(そのポイントは人気やヒーロー内のランキングにも影響する)

TV版監督を務めたさとうけいいち氏(さとう氏)は、「さとうさんにとってヒーローとは何でしょうか?」という質問に、以下のように答えている。
さとう氏「(前略)まず憧れられる存在、手の届かない存在です。
人に勇気や元気を与えてくれる(中略)。そういう存在がヒーローなのではないかと思っています。
(MONTHLY HERO #09・STAFF INTERVIEWより一部抜粋)

ただし、あくまでヒーロー達は捕まえた犯人を引き渡すだけで、犯人の逮捕権は警察側にある。また、ヒーロー達がNEXT能力を使うのは災害防止や人命救助、そしてNEXTを含む犯罪者を相手にした場合のみである。(その際も人命に影響を及ぼさないよう、犯罪者の足元のみを凍らせるなど加減もしている)
ヒーロー達は、(バーナビーのような例外を除いて)普段は素顔と本名を隠して一般人として生活しており、警察その他機関からの要請を受け、司法局からのGOサインが出され次第出動する。

正式にヒーローになるには司法局からの許可が必要(ただしこれは個人認可であり、企業からの雇用はまた別である)で、犯罪を犯したNEXTはヒーローになる資格が失われる。
TV版第14話からは、「HERO-TV」のプロデューサー・アニエスの提案により、軽犯罪専門の二部リーグのヒーローも誕生している。
(詳細は二部ヒーローの項目を参照)

【HERO-TV】
シュテルンビルトの人気テレビ番組で、アポロンメディア傘下のOBCから放送されている。
様々な事件や事故に対してヒーロー達が活躍する様子を生中継したり録画放映する番組。
人気が低迷していた時期があったが、アニエスがプロデューサーに着任してからは、エンタメ性を全面に出す事で高視聴率をキープし続けている。

放送中、各ヒーロー達は彼らの位置をGPSで把握しているアニエスからの通信のみ可能で、ヒーロー同士で通信する事はできない。
そのような条件の下、一番に現場に到着する・人命救助する・犯人を逮捕するなどといったヒーロー達の様々な活躍によってポイント(ただし一回の出動につき獲得できるポイントには上限あり)が振り分けられ、それを10月~翌年9月までの1シーズンの間に最も多く獲得したヒーローを「キング・オブ・ヒーロー(KOH)」として選出している。
バーナビーがデビューするまでは、スカイハイがKOHの座を独占し続けていた。

【司法局】
NEXT及びヒーローの管理や時にNEXT絡みの裁判を行う。ヒーロー達は、基本司法局からのGOサインがなければ出動できない。
また、シュテルンビルトでは原則としてNEXT能力に目覚めた者は司法局に届けなければならない。
そうしてNEXTを管理すると同時に、NEXTによる犯罪が起こった時には瞬時に容疑者の身元を割り出せるようになっている事から、NEXT監視の役割も果たしている。

◆TV版スタッフ

企画・原作:サンライズ
監督:さとうけいいち
エグゼクティブプロデューサー:尾崎雅之、武井潤、竹田菁滋
シリーズ構成:西田征史
キャラクター原案・ヒーローデザイン:桂正和
キャラクターデザイナー:羽山賢二、山田正樹
メカデザイン:安藤賢司
デザインワークス:小曽根正美
CGクリエイティブディレクター:今義和
色彩設計:永井留美子
美術設定:松本浩樹、児玉陽平
美術監督:大久保錦一
音響監督:木村絵理子
撮影監督:田中唯
編集:奥田浩史
音楽:池頼広
プロデューサー:田村一彦、松井千夏、丸山博雄
製作:サンライズ、バンダイビジュアル、MBS


◆オープニングテーマ

「オリオンをなぞる」(第1話 - 第13話)
作詞・作曲 - 田淵智也 / 編曲・歌 - UNISON SQUARE GARDEN
第25話ではエンディングテーマとして使用された
「ミッシングリンク」(第14話 - 第25話)
作詞・作曲 - 竹内真央 / 編曲・歌 - NOVELS


◆エンディングテーマ

「星のすみか」(第1話 - 第13話)
作詞 - 佐々木健太 / 作曲 - 佐々木健太、藤森真一 / 歌 - 藍坊主
※第25話では挿入歌として使用された

「マインドゲーム」(第14話 - 第24話)
作詞 - U-ka、珠妃、tzk / 作曲 - 秋田博之 / 歌 - 珠妃
※第25話冒頭では挿入歌として使用された


◆挿入歌

「GO NEXT!!」(第1話、第2話、第7話、第10話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 池頼広 / 歌 - ブルーローズ(寿美菜子)
※劇場版『The Beginning』で「HERO-TV」のエンディングテーマ曲と判明した

「My Song」(第4話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 池頼広 / 歌 - カリーナ・ライル(寿美菜子)
最終更新:2016年10月07日 23:50