連合歴533年12月25日、
グリム=グリムが発生させてインガノックを覆った異常濃霧。
非常に濃度が濃く、日数を経ても、暴風に晒されても、消えることがない。
方向感覚を阻害し、方位磁針を狂わせる、などの現象も連合の観測調査によって確認されている。
インガノックの人々は知り得ないことだが、中心部を目指して霧に進入した者は、現在までひとりも戻っていないという。
王侯連合から派遣された第2次から第5次までの調査隊も、同じく消息を絶っている。
長時間留まっていると肉体が溶けてしまう、変異してしまう、とは周辺地域の噂話に過ぎないが、それを信じてしまいそうな不気味さを備えた霧であるという。
この濃霧のため、インガノックは一年の間外界から完全に孤立することとなった。
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最終更新:2012年10月09日 21:34