白光のヴァルーシアの最終章でアスルが言った言葉。
レオが
ホラーエンドへと変異し、砂漠都市全体が絶望に包まれる中、アスルは囚われた
クセルを救うため、ただ一人空の《天蓋塔》へ飛ぶ。
しかしクセルへ続く天蓋骨格の橋を渡る途中、
結社の大幹部
ヒルド・ロメ・ダルクがアスルの道を阻む。結社にとってアスルは貴重なサンプルであり、計画外ではあるものの砂漠都市の現状はヒルドにとっては愉しいものでしかない。なのでクセルが奪われることも、ここでアスルを潰すこともデメリットになる。
そこでヒルドはアスルに纏わる全ての知識を教えるかわりにクセルを諦めることを提案する。
アスルの消えた記憶、父の死の真相、太守が隠した何か、ホラーとは何なのか――
今までにも朧げながら明かされてはいたものの、はっきりした答えは判明していない数々の真相が、今明かされようとしていたが――
アスル
「知るもんか!」
「人がどうとか! 太守様がどうとか」
「それに父さんがどうとかも! あなたが誰かを僕は知らないけれど!」
「僕が忘れていること、とか――そんなの今はどうでもいい!」
「あのひとの命題がどうとか、そんなの何もかも、全部全部!」
「ごちゃごちゃと、今はいいんだ、そんなの!」
「クセルを助ける! それだけだ、他には何も!」
「――知るもんか!」
暗示言語すら振り切るこの迷い無き言葉と瞳に、ヒルドはかつて人であったころの自分の言葉を想起して道を譲ることになる。
ヒルドの前振りに、プレイヤーは物語の全貌が明かされる場面かと期待していたが、アスルは見事にそれをぶち壊した。これについては評価が分かれるところだが、真直ぐな少年少女の物語に小難しい謎は(少なくとも今は)必要ないのかもしれない。
実は暗示言語が効かなかった件はアルディーンのおかげでもあった。
- 狼狽えるヒルドちゃんかわいい -- 名無しさん (2013-03-21 17:42:16)
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最終更新:2013年03月21日 17:42