Rocksmithに続編は来るのか


ロックスミス新作を裏付けるあらたな噂

 海外のゲーム界隈一大フォーラムといえばNeoGAFです。開発者やその他ゲーム業界人諸々が利用し、リーク等も(嘘か本当かはともかく)頻繁に行われています。このフォーラムで4月14日、「12月をリリース予定として"Rocksmith 2"がPartnerNetに出現した」との書き込みがなされました。この PartnerNet とはXbox360で使われるXbox Liveの開発者限定版のようなもので、Xbox Liveを用いたゲームのベータテスト等に用いられています。なお PartnerNet では過去にロックスミスのDLCであるHeavy Metal Gear Packが出現した事もあるそうです。
 もしこの書き込みが本当であるならば、ホリデーシーズンに発売されるゲームの慣例に則り、発表は6月のE3、またはその前に行われると思われます。



ロックスミス新作は来るのか?

 2011年3月15日で、ユービーアイソフトがロックスミスを発表してから丸二年が経つ事になります。その発表から発売まで多くの懐疑的な見方がありましたが、今となってはかなりの程度その実用性が認められたゲームとなっています。
 とはいえバグや改善すべき点が多くあるのも事実です。発売から一年足らずで二度のパッチリリースがありましたが、未だに修正されるべき問題が残っています。しかしロックスミスのディレクターであるポール・クロス氏は今年の3月7日、自身のツイッターで「今現在これ以上なんらかのパッチをリリースする計画はありません」と発言し、公式フォーラムでも物議を醸しています。
 ですがそれから6日後の3月13日、プロデューサーである肥後直巳氏がツイッターで「私達は問題が有ることを認識しています。既にそれらを解決する良い方法を見つけており、皆さんにお知らせするつもりです」と呟きました。そして更にその前日である3月12日、同氏は「今、本当にクールなあるものが進行中です。それについて話すのが待ちきれません」という呟きがありました。

 これらはロックスミスの新作を示唆しているのでしょうか。
 元々ポール・クロス氏、及び肥後直巳氏はTPSのアクションゲームを作ろうとしていましたが、「まずギターゲームを作れ」という社長命令により現在へと至っている事をご存知の方もおられるでしょう。であれば再びロックスミスに携わるかどうかは疑問だと思われるかもしれません。
 ですが今後もロックスミスに動きがあるであろう事を示す幾つかの要素があります。

 1つは昨年12月より開始された、UBIサンフランシスコによるプログラマーの求人です。これはロックスミスの新たなチームメンバーの募集であり、業務はプログラムの開発や更新、管理が主で、現世代機での開発経験や3Dソフトの知識が求められています。 もしパッチの計画が無いのであれば、この求人は新作の為の準備と考えられそうです。

 2つ目は今年の1月10日に起きたPC版でのリークによるものです。元々PC(Steam)版はDLC配信の度など、ちょくちょくアップデートがなされているのですが、その時誤って未配信の楽曲が追加されるミスが起きていました。Incubus の Anna Molly という曲で現在は正式に配信済みです。しかしこのミス配信の際、その譜面データを解析したところ今まで存在していなかった新たなテクニックに関する記述が発見されました。
  • pickDirection : ピックの向き。アップとダウンピッキングの指示を指しているかもしれない。
  • pinchHarmonics : ピンチ・ハーモニクスとは、日本で言うピッキング・ハーモニクスのこと。
  • unpitchedSlides : 音程指定が無いスライド。グリッサンドのことだろうか。
  • tapping : 今もタッピングは存在するが簡易的なもので、アンカーゾーンのグラフィックなどに変更が必要と思われる。
  • vibrato : ビブラート。そのまま。
  • fretHandMutes : 日本でフレットハンドミュート言うと余弦ミュートを指す事もあるが、海外ではブラッシングの意。
 これだけ新規テクニックを用意しているのであれば、やはり何らかの動きがあると考えるのが自然ではないでしょうか。

 しかし何故パッチではなく(あくまで予想ですが)新作に拘るのでしょうか。
 まずコンソール(家庭用ゲーム機)向けにパッチを配信しようとすると、それだけでウン万ドルの費用が必要です。開発規模の小さいゲームの場合、これを新作の開発費に回すほうが懸命な場合が少なくありません。
 また海外の多くのフランチャイズは二年か一年に一回のペースで続編を制作します。基本、楽曲追加程度しか望まれないようなギターヒーローでさえ次々と新作を出し自滅しましたし、ロックスミスもそろそろ続編の発表が来ても良い頃です。なお日本版からの方は「まだ半年も経ってないよ」と思われるでしょうが、今年の10月で北米版は発売から二年が経過します。
 それに加えライバルの出現もかなり前から判明していました。BandFuse というロックスミス同様にリアルギターを使ったゲームで、ロックスミスよりTAB譜に近いインターフェースを売りとし、テクニックや機能も多く、収録曲もキャッチーなものを揃えて迫ってきている訳です。ユービーアイソフトも「ロックスミスはジワ売れで良いよね」と胡座をかいている場合では無い筈です。

 以上、ロックスミスの今後を今までの動きから簡単に推察してみましたが、いかがだったでしょうか。急ごしらえのページなので少々読みにくかったと思いますがご容赦下さい。
 他にも抜けている可能性がある、とか、誤訳してんじゃねーぞ、等々ありましたら下のコメント欄にお願いします。




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最終更新:2013年04月27日 23:42