「【愛の行く末】第一話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

【愛の行く末】第一話」(2020/09/26 (土) 00:59:55) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>第一話<br> <br> 薔「映画面白かったね、ジュン」<br> J「ああ、アニメっていうからてっきり子供向けかと<br>   思ってたけどなかなか良かったな」<br> 僕の名前は桜田ジュン。裁縫が得意なごく普通の高校三年生だ。<br> 隣にいるのは恋人の薔薇水晶。僕たちは付き合い始めてちょうど一ヶ月になる。<br> 今日は薔薇水晶が前から見たいと言っていた映画を見に行った。今はその帰りだ。<br> 薔「それは偏見…アニメ=子供向けって決めつけるのはいくない」<br> J「でも周りは子供の方が多かったぞ。なんか僕らは浮いてるみたいだったし」<br> 薔「え…じゃあジュンは私とデートしても楽しくなかったの?」<br> J「え、いっいやそういうわけじゃ…」<br> 薔「ジュンは……ヒック、私といても……グスッ、楽しくないんだあ」<br> 女の涙というものはずるい。それは相手がどれだけ悪くても、それを見せた途端に<br> こっちが悪く思えてしまう。それにここは表通りから外れているとはいえ道のど真ん中だ。<br> 周りの視線が痛く感じるのは僕の気のせいではないのだろう。<br> J「いや…そうじゃないって薔薇水晶!ちょっと恥ずかしかっただけで別に薔薇水晶との<br>   デートが楽しくなかったわけじゃ…」<br> 薔「グスッ…ほんとに?」<br> J「ああ、本当だよ。だいいち好きな子とデートして楽しくないわけないじゃないか」<br> 薔「じゃあ…私とキスして」<br> J「うえっ!」<br> 薔「キスしてくれたら信じるから…」<br> ここは道の真ん中。あまり多くはないが人も見てる。ここでするのはかなり恥ずかしい。<br> J「で、でも人も見てるし…」<br> 薔「私なら平気。全然オッケーノープロブレム。むしろ見せつけようよ」<br> <br> J「けどさぁ……」<br> 薔「……やっぱりジュンは私のこと……グスッ」<br> J「だぁー!わかったよやればいいんだろ!」<br> 一度こうなった薔薇水晶はもう引くことはない。僕がキスするまではずっとこの調子なのだろう。<br> 覚悟を決めて僕は薔薇水晶の頬にキスをした。薔薇水晶は……まだ不機嫌そうだった。<br> J「どうしたんだよ、ちゃんとキスしただろ?」<br> 薔「…ほっぺにちゅーはちゅーじゃないって誰かさんが言ってた」<br> 誰かさんってだれだよ…つーかそれってアレか?口にしろってことか?…しなきゃだめなんだろうな。<br> そう覚悟すると薔薇水晶にキスをした。ちゃんと恋人同士がする甘いキスを…。<br> 周りの視線が痛いのも気にしない。「あれなんてバカップル?」って声も気にしない。気にしたら負けだ。<br> J「…これでいいか?」<br> 薔「うん♪えへへ…ジュンのキスだぁ…うれしいなぁ♪」<br> どうやら機嫌を直してくれたようだ。<br> J「/////じ、じゃあさっさと帰るぞ!」<br> 薔「うん、手を繋いで帰ろうね♪」<br> しょうがないなあ。そう言うと僕は薔薇水晶の手を取って家路についた。<br> しばらく歩くと交差点についた。いつも薔薇水晶と別かれる場所だ。<br> J「本当に送っていかなくていいのか?」<br> 薔「うん、大丈夫だよ。ここから家近いもん」<br> 確かにここから薔薇水晶の家までは歩いて5分くらいの距離だ。ここいらは車も少なく、変質者がでた<br> という話も聞いたことがない。<br> J「でも何かあってからじゃ遅いし…」<br> 薔「ジュンは心配性だね。でも大丈夫だから、それじゃあまたね」<br> J「ああまたな」<br> そう言うと僕たちは自分たちの家へと帰った。<br> <br> しばらくして僕は家についた。<br> J「ただいま」<br> ……へんじがない、どうやら姉ちゃんはまだ帰ってないようだ。部活なのだろうか?<br> 自分の部屋に入った僕は今日の薔薇水晶とのデートを思い出していた。<br> 薔薇水晶はとても綺麗で可愛い<br> 映画館への道を笑顔で歩く薔薇水晶はとても愛らしかった<br> 映画を見て感動し、涙を流す薔薇水晶はとても綺麗に見えた<br> 帰り道でキスをせがむ薔薇水晶はとても可愛く思えた<br> 別れる時に僕に向かって手を振る薔薇水晶は、僕の胸を高鳴らせた<br> 薔薇水晶……僕の一番大切な人。でも、彼女を思うたびにある人の影が僕の心を横切る。<br> そしてあの日の出来事も……<br> ピンポーン<br> そのとき家のチャイムが鳴った。<br> J「はいはい誰だよまったく……」<br> 僕はまたセールスかベジータあたりが尋ねてきたのだろうと思っていた。<br> ガチャ<br> だがそこにいたのは……<br> 銀「はぁいジュン、お久しぶりねえ」<br> 水銀燈……僕の心にちらつく影…そして…僕が壊してしまった人……<br> <br> 続く</p>
<p>第一話<br /> <br /> 薔「映画面白かったね、ジュン」<br /> J「ああ、アニメっていうからてっきり子供向けかと<br />   思ってたけどなかなか良かったな」<br /> 僕の名前は桜田ジュン。裁縫が得意なごく普通の高校三年生だ。<br /> 隣にいるのは恋人の薔薇水晶。僕たちは付き合い始めてちょうど一ヶ月になる。<br /> 今日は薔薇水晶が前から見たいと言っていた映画を見に行った。今はその帰りだ。<br /> 薔「それは偏見…アニメ=子供向けって決めつけるのはいくない」<br /> J「でも周りは子供の方が多かったぞ。なんか僕らは浮いてるみたいだったし」<br /> 薔「え…じゃあジュンは私とデートしても楽しくなかったの?」<br /> J「え、いっいやそういうわけじゃ…」<br /> 薔「ジュンは……ヒック、私といても……グスッ、楽しくないんだあ」<br /> 女の涙というものはずるい。それは相手がどれだけ悪くても、それを見せた途端に<br /> こっちが悪く思えてしまう。それにここは表通りから外れているとはいえ道のど真ん中だ。<br /> 周りの視線が痛く感じるのは僕の気のせいではないのだろう。<br /> J「いや…そうじゃないって薔薇水晶!ちょっと恥ずかしかっただけで別に薔薇水晶との<br />   デートが楽しくなかったわけじゃ…」<br /> 薔「グスッ…ほんとに?」<br /> J「ああ、本当だよ。だいいち好きな子とデートして楽しくないわけないじゃないか」<br /> 薔「じゃあ…私とキスして」<br /> J「うえっ!」<br /> 薔「キスしてくれたら信じるから…」<br /> ここは道の真ん中。あまり多くはないが人も見てる。ここでするのはかなり恥ずかしい。<br /> J「で、でも人も見てるし…」<br /> 薔「私なら平気。全然オッケーノープロブレム。むしろ見せつけようよ」<br /> <br /> J「けどさぁ……」<br /> 薔「……やっぱりジュンは私のこと……グスッ」<br /> J「だぁー!わかったよやればいいんだろ!」<br /> 一度こうなった薔薇水晶はもう引くことはない。僕がキスするまではずっとこの調子なのだろう。<br /> 覚悟を決めて僕は薔薇水晶の頬にキスをした。薔薇水晶は……まだ不機嫌そうだった。<br /> J「どうしたんだよ、ちゃんとキスしただろ?」<br /> 薔「…ほっぺにちゅーはちゅーじゃないって誰かさんが言ってた」<br /> 誰かさんってだれだよ…つーかそれってアレか?口にしろってことか?…しなきゃだめなんだろうな。<br /> そう覚悟すると薔薇水晶にキスをした。ちゃんと恋人同士がする甘いキスを…。<br /> 周りの視線が痛いのも気にしない。「あれなんてバカップル?」って声も気にしない。気にしたら負けだ。<br /> J「…これでいいか?」<br /> 薔「うん♪えへへ…ジュンのキスだぁ…うれしいなぁ♪」<br /> どうやら機嫌を直してくれたようだ。<br /> J「/////じ、じゃあさっさと帰るぞ!」<br /> 薔「うん、手を繋いで帰ろうね♪」<br /> しょうがないなあ。そう言うと僕は薔薇水晶の手を取って家路についた。<br /> しばらく歩くと交差点についた。いつも薔薇水晶と別かれる場所だ。<br /> J「本当に送っていかなくていいのか?」<br /> 薔「うん、大丈夫だよ。ここから家近いもん」<br /> 確かにここから薔薇水晶の家までは歩いて5分くらいの距離だ。ここいらは車も少なく、変質者がでた<br /> という話も聞いたことがない。<br /> J「でも何かあってからじゃ遅いし…」<br /> 薔「ジュンは心配性だね。でも大丈夫だから、それじゃあまたね」<br /> J「ああまたな」<br /> そう言うと僕たちは自分たちの家へと帰った。<br /> <br /> しばらくして僕は家についた。<br /> J「ただいま」<br /> ……へんじがない、どうやら姉ちゃんはまだ帰ってないようだ。部活なのだろうか?<br /> 自分の部屋に入った僕は今日の薔薇水晶とのデートを思い出していた。<br /> 薔薇水晶はとても綺麗で可愛い<br /> 映画館への道を笑顔で歩く薔薇水晶はとても愛らしかった<br /> 映画を見て感動し、涙を流す薔薇水晶はとても綺麗に見えた<br /> 帰り道でキスをせがむ薔薇水晶はとても可愛く思えた<br /> 別れる時に僕に向かって手を振る薔薇水晶は、僕の胸を高鳴らせた<br /> 薔薇水晶……僕の一番大切な人。でも、彼女を思うたびにある人の影が僕の心を横切る。<br /> そしてあの日の出来事も……<br /> ピンポーン<br /> そのとき家のチャイムが鳴った。<br /> J「はいはい誰だよまったく……」<br /> 僕はまたセールスかベジータあたりが尋ねてきたのだろうと思っていた。<br /> ガチャ<br /> だがそこにいたのは……<br /> 銀「はぁいジュン、お久しぶりねえ」<br /> 水銀燈……僕の心にちらつく影…そして…僕が壊してしまった人……<br /> <br /> 続く</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: