初音ミクmkⅡ?の『初音晶(はつねあき)』が『korpikraani』のWooden Pints(邦題:酒場で格闘ドンジャラホイ)を歌っている最中…
高貴な香りのする紅茶を運ぶ彼が部屋に舞い戻ってきた。

ガチャ
J「はい、お待たせしましたー(幼馴染にこの言い方は何か違和感あるなー)紅茶のホットのお客様はー…」
真「ごごごwwご苦労様なのだだだわわわwwジュン…」
J「ほらよ、で、何でお前さっきから震えてるんだ?言葉も不明瞭すぎだし」
真「…(wwwwwwwwwwたたた太鼓が、太鼓がwwwwwグラグラww)」

ここで真紅の言う太鼓は決してドラムのことではなくあのポコポコ叩く太鼓のことである。
どうやら彼女はこういった物凄いシュールなネタが弱点らしい…


薔「りぶぁぷうる、めぐみぃー、はだかまいあさ、がちゃぴんはさっぽろかーんだー♪」

蒼「ガチャピンは札幌噛んだwwwwwwww」
翠「それにしてもさっきから空耳率高いですwwwwww」
雛「タベチャウゾ♪」
銀「雛苺ww懐かしいけどwwそれは違うでしょぉwww」

薔薇乙女たちがこうして盛り上げっている中、今一人の美女が動きだした。
そう、彼女こそ最近目立った動きが何一つ無かった、当店の店長(=社長)の『草苗みつ』である

み「ちょっと、ちょっと真紅ちゃん!!!」
真「あら?誰かと思えば…ゴメンナサイ貴女誰だったかしら?」

み「 Σ(゚д゚|||)ガーン!!??そんな酷い…酷い…どうせ本編もたった2回ぐらいしか顔出してないから、すぐに忘れ去られるのねーーー・゚・(つД`)・゚・!!!!!!原作じゃ準レギュラー級だったのにぃーーー!!!!」
金「みっちゃん、本編ってww読者にしか解らないネタ振っちゃ駄目かしらwwwww」
真「みっちゃん…?ああ、それで思い出したのだわ、貴女確か草苗…み…く?」

み「そうよぉーーーー私が今巷で大人気(一部にのみ)の噂のボーカロイドの草苗ミク!!!!
 草苗ミクデス、ヨロシクネ♥みっく☆みくにしてやんよー( ・ω・)=つ≡つ
  って、違う違うwwwwww草苗…み!!つぅ!!!!」

金「相変わらずノリは良過ぎかしらー…」
真「あら、ごめんなさい。で何の用だったの?」
み「またまたしらばっくれちゃってぇwww誤魔化してるつもりがバレバレですぜww旦那www( ´ー`)σ)Д`) 」
真「冗談は辞めて頂戴っ!!本当に何も覚えてないからまた手間掛ける様だけど最初から話してもらえて?」

ミク…じゃなかった。みつは仕方なく最初から話すことにしたのだった。
宝箱は目の前なのに、鍵が開けられないのでは話にならない。そう焦った彼女は必死だった。

真「ななななな、なんですってぇーーーーーー!!!!!!くんくんレアグッズ多数と私のプロモ写真たった数枚で交換!!??」
み「そう!!今じゃ何処のネットオークション使っても絶対的に手に入らないあのくんくんのレアグッズが貴女の手に!!!」
真「そうと決まれば商談成立なのだわっ!!!この真紅、くんくんに糸目は付けなくってよ!!!!」

金「ちょっと待つかしらーーーーーーっっ!!!」

そこで高らかに声を張り上げたのは薔薇乙女のマネージャー『金糸雀』である。

金「みっちゃん!!!!そういうのはマネージャー的な視点から考えて(ry」
み「カナ落ち付いて!この際固いこと言いっこなしよー。
  仮にここで写真を貰ったとしても、商業的なことには使わないって約束するわ。
  てゆーか、この写真は私だけのものよ、焼き増しとかしたらそれこそ真紅ちゃんの価値が下がっちゃうじゃない!!!」
金「そう言われても…」
み「じゃーこうなったら、最後の手段ねっ!!!!」

ガサゴソガサゴソ…
みつは自らの取引道具袋(=賄賂袋)から、何やら取り出した。
そしてそれを金糸雀に見せた。

金「こっ、これはーーーーーー!!!???」

金糸雀が見せられたもの…それは世界に3つとしか存在するかも判らない。ヴァイオリニストの評判では生ける伝説のヴァイオリンとも言われてきた。あの『Pizzicato(ピチカート)』だ。
何でそんなものを彼女が持っているのかは、これもまた謎である。

み「どう?隠れヴァイオリンマニアのカナならこれを見せられたらNo!!なんて言えないでしょ?でしょ?」

金糸雀はピチカートを手に取って木目細かくマジマジと見る。

金「(カナが長い目で見る限りこれは紛れも無く本物のピチカート…
  あらゆる世界を周って、やっと出会えた本物のピチカート…
  それが今カナのものになるかもしれない…
  でもマネージャーのプライドが…
  でもどう考えてもピチカートの方がそんな頑固なプライドよりずっと価値が高い。
  ここは文字通り楽してズルして、生ける伝説のヴァイオリン『ピチカート』をゲットかしらー!!!
 神様…ごめんなさいかしらー。今だけ悪いコなカナを見逃して欲しいかしらーーーーッッッ…)」

こうして商談はあっさりと成立したのだった。流石は社長…取引の扱いはプロフェッショナルである。

ガチャ…
続いて丁度第2波が到着したようだ。

巴「お待たせしましたーっ。えーっとバーボンストレートのお客様はーっと…」
銀「はぁい!♥それ私よぉ。ご苦労様ぁ…」
巴「はい、お待たせ致しましたーっどうぞ」

巴は愛想良く笑顔を振りまいて、次々と注文の品を手渡してゆく。
それに続いて、めぐとのりも…

の「はい、雛ちゃんストロベリーカクテルお待ちどう様♥でも初対面なのにちゃん付けで読んでもいいのかな?」
雛「のんのん♪雛的には全然のーぷろぶれむなのよーっ♪」

雛苺は彼女に向かって満面のスマイルを返す。彼女はその奥深くに隠された真情を知ることもなくまた雛苺に微笑み返す。

 …
  …
め「よし、全部配り終わったかなって、あれ煙草がまだ残ってたよ、一体誰なんだろ?」
銀「あっ、それ私ぃ♥」
め「(えっ、!?水銀燈…///)はは、はい…どどどおうぞ…」

めぐは高鳴る鼓動を抑えながらも水銀燈に煙草を手渡す。

銀「有難ぉ♪でもめぐぅ…貴女カチコチよぉ…もっと肩の力抜いてぇ♥そんなんじゃお客様の相手は務まらないわよぉ」
め「そ、そうだよね…でも水銀燈が煙草吸うなんて意外だったよー」
銀「あらぁ…人間20歳過ぎて必要なのは適度なアルコールとニコチン、そして乳酸菌よぉ♪」
真「よく言うのだわ…貴女確か15歳の時から(ry」

グイーッ
有無を言わさず、韋駄天の速度で真紅が全てを言い終えるまでに水銀燈の両手が真紅の両頬を引っ張る。

銀「べらべらと何でも喋っちゃうお口はここかしらぁ…いっそのこと人魚姫になってみるぅ真紅ぅ?♥#」
真「ひ、ひはいひはいひはい!!…ひゃ、ひゃひぇひゃひゃひ、ひゅひひんほふ、ひゃひゃひひゃひゃひゅひゃひゃっひゃひゃ
  (訳:い、痛い痛い痛い!!…や、やめなさい、水銀燈!私が悪かったわ)
銀「プッ…wwwクフフフフwwwアーーーハッハッハハハハハハwwwwなぁんておかしな顔wwwww」
真「……(#

ギャース!!!ギャース!!!シャーーーーッ!!!!

暫くの間、彼女等の間では、小戦争が繰り広げられたそうだ


J「…(そう言えば今日は平日だったな…朝から講義あるし、かったりぃーなー…
  って、今日まで締め切りのレポートあったじゃねーか!!!!!!うはwww俺涙目wwwしかも梅岡は提出期限厳守だから困るww)

提出期限厳守というのが普通常識だろうに…何を血迷ったことを言っているのだろうか…
おまけにこの男、普段からサボり癖が酷いので出席状況も絶望状態…言ってしまえば試験と課題だけが頼みの綱なのである。

これに対し、その彼女の巴も多少のサボり癖はあったにしてもジュンほど酷くはない…しかもレポートもほぼ完璧な解答で提出し、出席などしなくとも、試験だけでの単位取得もお茶の子サイサイだ。

J「(ここはまた柏葉に頼むしか…でも今相当機嫌損ねてんだもんなぁ…しかしッ、俺には彼女しかいないッ!!!)」

この男、なんという他力本願…しかし、今の日本学生の8割方はこうやって乗り切っているのが現状。(多分w)
そして、地獄の釜から蜘蛛の糸を手繰るように巴に話掛ける。

J「あのさぁ~柏葉ぁ…悪いがちょっと頼まれたい話があるんだけど~」
巴「なぁに!?貴方には薔薇水晶さんという素敵でグラマーな美女がいるんじゃなかったの!?#」
J「(うはwwwやべぇwww怒りMAXだこれわwww)…orz」
巴「…っていうのは冗談よ。で、何のお願いかな?」
J「(良かった…何とか繋ぎ止った…)実はだな…かくかくしかじか…させてもらいたんだ。」
巴「(゚Д゚)ハァ?貴方また、すっぽかしてたの!!??今回ばかりはちょっと呆れるわ…」
J「そんな堅いこと言わずに頼むよ…」

今日の巴はいつものようにすんなりとは了承しなかった。そして彼女の口から火蓋が切って落とされた。

巴「桜田君!!貴方だいたいね、課題=宿題なんて提出期限前に余裕持ってやんのが常識でしょ!!###
 そんなことは今時ゆとりの小学生にだって解るわよ!!!…それだけじゃないわ!!(ryあーだこーだそれからあれから…」
J「…('A`)」

こんな遣り取りはこの2人の間ではいつものことなのだが、今回の巴は例の一件で非常に機嫌を損ねている為、いつに況しても攻撃的である。
それにしても今時こんなことで説教垂れる学生さんはとても珍しいと作者は思いますw

巴「だからね…って桜田君!!聞 い て る の!?#」
J「聞いてるよちゃんと…それにしてもお前、先生みたいなこと言うのなー」
巴「あら、私これでも教職志望なのよ」
J「へぇ~それは初耳だ…」

暫くして、2人の間での嵐は収まり、最終的にはジュンは何とか巴のレポートを見せてもらえることとなった。

J「サンキュー!!マジ恩に切るよ、一生忘れないからな!!」
巴「まったく…調子いいんだから…そうそう言い忘れたけど今回論文形式のレポートだったから、私の丸写ししても直ぐ様バレて、点無しよ」

J「( ゚д゚)…(゚д゚)
 \(^o^)/」

一方初音…じゃなかったww薔薇水晶たちはー…


 ♪

蒼「しかしコルピのPVセンスには本当脱帽ものだねwwww誰がこんなの考えるよww」
翠「『Hunting Song』のラストには翠星石も爆笑せざるを得んかったですぅww
  だって、何なんですかあのサザ○さん一家はwww」
雛「アヤーーーーヤ、ヤーーーーーヤーーー♪!!!」
金「雛苺、別に歌わなくてもいいかしらwwww」

薔「ろーんぐをいずなぱす♪おろぐめはばらす♪ぜいにうめみびるあんらーむ♪
 ふぁいばっ♪ふろぶらっ♪のーそつあばごっど♪ぜいじゃすろーたーきるあどとーーめんてー♪

 ぜらせるふで(ry」

薔薇水晶は棒読みながらも満面の笑みでコルピクラーニの歌詞を奏でる。その姿はまるで重度に不思議な森の妖精だった。

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最終更新:2008年04月26日 23:56