銀「(小声)まったくぅ…完璧だと思ったのにぃ…蒼星石も雛苺に目ぇ付けられてりゃあんなことには…
 でもこれであのイカサマは使えないわねぇ…これまであの4・5・6賽で真紅や翠星石からはカモりまくったけどぉww」

蒼「何をブツクサ言ってるんだい?時間は待ってくれないんだから」
銀「分かってるわよぉ…ん、あれは翠星石の点数…プッ…クフフフフwアーッハハハハ…
 あれだけ必死に歌ったのに62点だってぇwwwこりゃ傑作ねぇwwwww」

真紅たちはなかなかの歌だったと賞賛していたが、機械は本当に正直である。
翠星石の生死を賭けた闘いを異とも簡単に、まるで完成手前のドミノが全部倒れてしまう、翠星石は今そんな気分だった
翠星石は先程の演奏時序奏と終盤はほぼ完璧だったのだが序奏が終わって、間奏に入るまでには声帯がボロボロだったのだ…殆ど声になっていない状態…
そこに大きなミスを犯したのである。

翠「Σ( ゚Д゚)…!!そっそんなですぅーーー!!!!!翠星石が三途の川で何度も溺れかけたってのに…
 許さん……絶対に許さんですよ!!!ヘッポコでポンコツのヘナチョコマシーン!!!!
 この翠星石様が直々にじわじわとスクラップにしてやるですぅ!!!!
 破片一つ残さないですよ!!!!!覚悟しやがれですぅーーーーーー!!!!!!####」

今の翠星石には喉の痛さなど問題にしていられるレベルではなかった。

蒼「ちょww翠星石落ち着いてwwてかフリーザ様はもういいからwwww」
真「ばらしー!」
薔「…(コクリ)」

真紅がそう叫ぶと翠星石が薔薇水晶に飛び掛かりに来た。

翠「ばらしー!!!そこを退けぇーーーですぅーーー!!!!」

そして薔薇水晶はそれをヒラリと華麗にかわし首の脊髄辺りに当身を喰らわした。

薔「…ちょいなっ!」
翠「!!!!……(グタリ)…」

薔「これで…あと10分くらいは…夢の中…」
蒼「悪いねばらしー…(これで70点以下は僕一人じゃない…フッフッフ)」
雛「あれぇー?翠星石こんなとこで寝ちゃ風邪引いちゃうわよー、めっめーなんだからー」
金「ここに置いてくのも仕方ないし一応ソファーに寝かせておくかしらー」

そう言うと雛苺と金糸雀は倒れている翠星石を運んでソファーに寝かせた…

銀「あーあぁ…あのお馬鹿さぁん…ま、いいわぁ…早いとこ曲決めちゃいましょ♪」

水銀燈はガラガラの取っ手を手にして回し始めた

ガラガラ
 ガラガラ

コロリ…

すると球は出てきた。球には『17』と記されている。
17th Take…
そう、あの鋼鉄界の大御所とも言える『Iron Maiden』の『Aces High』。
邦題『撃墜王の孤独』
撃墜王とは、今は昔のナチ党のヒトラーを意味するんだとか…
何処となく水銀燈にぴったりな曲でもある。(作者の独断&偏見)

銀「あらぁ…私ったらぁラッキーガールねぇ♥これはもうインディーズ期に歌いまくった(弾きまくった)十八番の曲よぉww」
真「あれは確かに水銀燈の管轄なのだわ…当時、水銀燈の車であの曲を何万回リピートさせられたことだったかしら…」
蒼「彼女そんなに好きなんだ…『Iron Maiden』ww」
真「ライブの日だったら、学生時代に試験をブッチしてたくらいなのだわw」
蒼「どんだけwwwww」

銀「それじゃぁ…ミュージックぅスタートぉ♥」

 ♪
  ♪
   ♪
  ♪

銀「There goes the siren that warns of the air raid♪
 There comes the sound of the guns sending flak♪
 Out for the scramble we've got to get airborne♪
 Got to get up for the coming attack!!♪…」

真「それにしてもこの水銀燈ノリノリなのだわwwww」
蒼「しかも何万回聴いてるだけあって相当上手いwww」
雛「水銀燈ぉー、あ(ry
金「この曲はカナも知ってる超有名曲かしらー」

そんな時…

J「お待たせしましたー、コーラお一つお持ちいたしましたー(ってあの人、確か水銀燈だっけ?『Iron Maiden』歌ってるよ…しかも上手いw)
真「まったく、遅いわよジュン!何処で油売ってたの?」
J「こっちだって色々忙しいんだよ!ここ以外からも注文は入るし、簡単な料理でも時間は掛かるし…」
真「口 答 え し な い !!下僕なら下僕らしく主人にミスを報告して素直に謝るがいいのだわっ!」
J「だ か ら いつ下僕になったんだって話だよ!!そして誰が主人なんだ!!?誰が!!!…まあいいや…コーラは誰の注文なんだ?」
真「相変わらず主人に対する口の聞き方を知らないのね… 
J「人の話を(ry
真「ま、いいわ。そこで寝てる娘のオーダーよ」
J「ったく。せっかく持ってきたのに、いいご身分なこった。じゃ、これ置いとくから。」
真「ご苦労様…ってちょっと待ちなさいジュン!」
J「今度はなんなんだ?」
真「紅茶のお替りをお願いしたいのだわ、あと何か程好く甘めなお菓子を持ってきて頂戴。」
J「お前…まだ1時間も経たないうちにこれで4杯目だぞ…そんなんじゃ腹タポタポになって、今に太r
真「…っ五月蝿いわねッッ!!!乙女にとって甘いものは別腹なのだわッッッ#!!!!!」

バキッ!!!

J「ぐはぁっ!!!」

その日、青年Sの受難は続きに続いたという…

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最終更新:2007年07月01日 00:07