おいちょかぶ



おいちょかぶ


遊び方


 花札、全48枚のうち11月(柳)、12月(桐)の8枚を抜いた40枚を使用します。花札の持つ月は月札を参照して下さい。人数は2人からで4、5人がベストでしょう。

 勝敗は、2枚ないしは3枚の札の合計の下1桁が9に近い数にして胴(親)との勝負に勝つことです。勝負は胴 対 子で争われ、子同士の勝負はありません。

 初めに胴を決定します。胴はめくり札で決まります。めくり札とは、札山から各自1枚ずつ札をめくって一番若い月の札をめくった人が胴となります。

 胴は札を4枚表にして配ります。これは 「まき札」 と言って、それ自体に意味は無くブラックジャックのオープンカードのようなものです。張り手(子)は子のまき札の出目を参照に作戦を考えます。次に4枚の札を表向きに胴から見て左から右に並べます。これは 「場札」 と呼び、参加者の人数にかかわらず4枚です。残りの札は 「山札」 として胴の手元に置いておきます。

 4枚の場札が出たら、張り子は点数を賭けます。どの札に何点賭けても良いですし、又一人で何枚の場札に賭けてもかまいません。ただし、「胴前」 は守らなければなりません。胴前とは張り子全員が賭けられる最高限度額総数のことです。例えば胴前が50点と決まっていれば、Aさんが20点、Bさんが10点賭けていれば、Cさんは20点以上賭けられません。

 張り子が張り終わったら、胴は山札から1枚札を引きます。この1枚は山札の一番上、上から3番目(三丁ぎらい)、1番下(なめ)から選べます。1枚引いたら自分も見ないで伏せておきます。

 次に、表向きの4枚の場札の下に左から右に1枚ずつ札を裏向きに配ります。この場合も4枚が原則です。張り子は自分の張った場札と、裏向きの2枚目の月の合計数を目算します。10以上の場合は端数が目数です。胴に見せたり口にしては行けません。

 張り子は合計数を数え終わったら、胴は張り子にもう1枚いるか尋ねます。この順序も場札の左から右です。張り子はいる場合は 「こい!」 と、いらない場合は 「シモ」 と発声します。「こい」 と発声された場札には胴は1枚表向きに配ります。これを全ての場札に行います。誰も賭けていない場札はそのままです。初めの表の1枚と裏の2枚目だけです。

 張り子側の競技がすんだら、今度は親が山札から1枚引きます。この場合は「三丁ぎらい」、「なめ」は見とめられません。そして、先に配った1枚と合計します。そして、張り子同様、もう1枚欲しい時は山札からもう1枚引くことが出来ます。

 3枚目の札を引く、引かないは自由ですが以下のルールがあります。一つは 「七ケン引きなし」といって最初に2枚の合計が7以上の時はもう1枚引くことが出来ません。もう一つは、「三太は引き」 と言って、2枚の合計が3以下の場合は必ずもう1枚引かなければなりません。これは、親子のべつなく適用されます。

 さて、張り子、胴の手が全て整ったら勝負です。勝負はあくまでも、胴 対 張り子で子同士は何の利害関係も有りません。胴は勝てば子の張った点数を貰い、逆に負ければ子の張った点数だけ払わなければなりません。

<特殊役>


  勝負の決着は上記の通りですが、次の場合は合計数に関係なく無条件勝ちとなる。

  • 四一、九一 (シッピン、クッピン)
 四一も九一も胴のみに適用される役です。最初の1枚が四月又は九月で次の1枚が1月の場合、胴の無条件勝ちとなります。ただし、最初の1枚が1月で、次の1枚が四月又は九月でも四一、九一とはなりません。

  • アラシ
 3枚の札が全て同じ月の時「アラシ」と言って、胴、子の差なく認められる役です。この場合は張った金額の3倍の計算となります。胴、子共に「アラシ」の場合は月の大きい方が勝ちとなります。なお、「アラシ」は胴の四一、九一に勝ちます。

<目数の隠語>


札の2枚、3枚の合計数を呼ぶのにイチ、ニ、サン・・・でも良いのですが、カブには特殊な呼び方があります。ムードを盛り上げるためにも是非この呼び名を使って欲しいものです。

0 ・・・ ブタ
1 ・・・ ピン
2 ・・・ ニゾウ
3 ・・・ 三太(サンタ)
4 ・・・ 四谷(ヨツヤ)
5 ・・・ 後家(ゴケ)
6 ・・・ 六法(ロッポウ)
7 ・・・ 泣き(ナキ)
8 ・・・ オイチョ
9 ・・・ カブ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年03月11日 13:06
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。