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40 :名無しさん@秘密の花園:2009/08/11(火) 15:51:06 ID:uc0E6/Lm GJ! んで自分もちょー短いネタ投下↓ ガタンッ! 枕木が一際大きく音を立て、その衝撃で目が覚めた。 団体戦決勝後、帰宅途中の電車内。 右半身に重量と温かさを感じてまだ半分閉じている目を向けると、端正な寝顔が至近距離にあった。 「はらむらさん……」 自分の口から漏れた声の、寝起き特有でしまりのないそれに、咲はくすりと小さく笑みを零す。 (それにしても……) ゆるんだままの、靄のかかった頭に真っ先に浮かんだのは、マシュマロだった。 自分に押し当てられる形になっている、大きなソレ。 「やあらかい……」 やわらかいのは、いいことだよ。だってきもちいいもん、なんてことをボーッとしながら考える。 服越しに伝わるぬるい温もりはとても落ち着くけどなんだか物足りなくて、咲は無意識のうちに擦り寄るようにして触れる面積を増やした。 ピッタリ。 そうとしかいいようがないくらいくっついて、それでもまだ足りなかったので、今度は小さく寝息を漏らしている眠り姫の頭に鼻先を埋めてみた。 「……あ」 優しい、甘い匂い。やわらかくて、マシュマロみたいなのに、こんなにいい匂いまでするなんて。 「お菓子みたい……」 食べたらきっと、美味しいんだろうなあ。 だけど、絶対に食べたりなんかしない。 いなくなったら、困るもん。 そんなことを考えている間にも、幸福感に包まれて。その幸福感に引き寄せられるように、再び睡魔がやってきた。 微笑みながら、咲は二度目の眠りに落ちた。 「……あまーい、だじぇ」 「……………………」 真正面にいたのに、まったく咲の視界に入っておらず、一部始終を見ていた二人は。 強烈な胸やけを覚えて、しばらくは甘味の類は見たくもないと思った。 ついでに、寝ているはずのお姫様の頬は、林檎のように赤く染まっていた。 おわり 挿絵 http://www.gz-loader.com/2dimg/data/1245141201/org/image1249972921.jpg

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