225 名無しさん@秘密の花園 [sage] 2009/10/07(水) 03:36:17  ID:bE5ORuVL Be:







「ふう…」
慌ただしくも楽しかった合宿の一日目を終え私、吉留未春は旅館の温泉に浸かっていた。

「楽しかったなあ…」
そう一人呟く。
色んな学校の人達とも話す事が出来たし、いい交流が出来たと思う。
鶴賀の妹尾さんにまた負けたのは悔しいけど…
私もまだまだってことか。


今度からは、私が副キャプテンとして華菜ちゃんを支えていきつつ、みんなを引っ張って行かなければならない。
大変そうだけどやりがいはある。
これからもっとがんばらなきゃ。


そう私が一人で決意を新たにしていると、ガラガラと音がした。


「…吉留さん?」
「き、キャプテン!」バスタオル一枚でそこに現れたのは、キャプテンこと、福路美穂子先輩だった。


「部屋にいなくて、脱衣所に服があったからもしかしてと思ったらやっぱり吉留さんだったのね」
「す、すいません。ど、どうしたんですか?」
「ちょっとお風呂に入りたくなってね…華菜と来ようと思ったけど、疲れて寝ちゃったみたい。他には誰もいないの?」
「はい…」
「じゃあ、ふたりっきりね♪」
その笑顔に、思わず私はクラっとする。
きっとこれは長くお湯に浸かってたから、と自分に言い聞かせる。

私達はこの笑顔に何度救われた事か。
名門と言われるだけあって厳しいのは分かっていたけれど、途中で逃げ出したくなることがたくさんあった。
でもその度に、キャプテンが励まし、手助けをしてくれた。
この人の笑顔を見ていたい。
この人を悲しませたくない。
そう心の底から思える人は今後の人生の中でもそう何人といないと思う。


そうして少し話した後、キャプテンは体を洗うため、中に入っていった。


「ふう…」
思わず私は一息をついた。
それにしても、バスタオル一枚のキャプテンは同性の私から見てもやっぱり…何というか、その…刺激的だと思う。


雪のような白い肌に、豊かで柔らかそうな胸。
よく華菜ちゃんが抱き締められてたりするのを見てると、とても羨ましく感じる。


って…私はなにを考えているんだろう。
お湯に顔まで浸かって気分を落ち着かせる。
「ぷはっ…」
でも、キャプテンにはいつも何かしてもらってばかりで、こっちから何も返せてないなあ…
折角だからこの合宿で少しだけでも何か返したいな。


そうだ。
お背中を流すくらいなら私にも…
そう考えた所で、さっきのキャプテンの姿が浮かんで来た。
今度ははだか…


邪念を打ち消すため、もう一度、お湯に潜って気分を落ち着かせ、中に入る。



「キャプテン!」
「なあに?」
「お背中流します。いや、流させて下さい!」
「え…でも、そんなわざわざ…」
「いいんです。たまにはキャプテンに恩返しさせて下さい」
「恩返しだなんて…うん。わかったわ。じゃあ、お願いするわ」


ちょっと強引だった気もするけどまあ、いいよね。


「じゃあ…失礼します。」
「うん、お願いします…」


スポンジにボディソープを付けて、泡立てる。
そうしてる間にも、私の心臓の音がどんどん速くなっている。
一つ深呼吸を入れ、キャプテンに触れる。

少しでも強くすれば傷付けてしまうような綺麗な肌。
一つ擦る度に折角落ち着けた心がざわめき出す。


もっと触れたい。
キャプテンに恩返ししたいという目的からそうすり替わっているのに気付くのにあまり時間は掛からなかった。


「そろそろ、いいわよ」
その一言にハッとなり、慌てて背中を流す。
「ありがとう。気持ち良かったわ。」
「とんでもないです。じゃあ次は…」
「?」
「前も洗わせて下さい!」
「そ、そんな悪いわよ。それに私そんな子供じゃないのよ?」
「あ、洗わせて下さい。お願いします!」
「そ、そこまで言うなら…わかったわ。お願いね」
ここまで必死に頼んだのは、恩返しのためではなくキャプテンの体に触れるためー。
そう罪悪感に苛まれながら、私は手にボディソープを付ける。


「手で洗うの?」
首を傾げながらそう質問される。
「はい。ここは私に任せて下さい」
そう言ってなんとかごまかした。
嘘が下手だな。私。


首筋から鎖骨にかけてそっと、優しく撫でるように洗う。
そうするとキャプテンは気持ち良さそうに目を瞑っている。
そして私は豊かな胸へと手を向ける。


「んっ…」
胸の頂点に手が触れると、小さく声が出た。
優しく、撫でるように。
泡のついた私の手が胸全体を洗っていく。
いや、洗うというより、既に手つきはやわやわと揉みほぐし始めていた。


「あ…うんっ」
私は時折聞こえるキャプテンの声を無視して、柔らかいその胸に夢中になっていた。

「よし、とめさんっ…」
キャプテンの声がどんどん甘さを増していくのに比例して、私の理性も何処かに消えてしまっていた。


「あっ…ん…よ、しとめさんっ…もう…」
もういいと言われたら止めてしまいそうだから。
その先は聞きたくなくて、蕾を刺激する。
「あっ!んっ…だめぇ…」
そこはもう固く尖りきっていた。
その事実に嬉しくて、摘んだり、弾いたりして感触を楽しむ。


「ひゃっ…んああっ…やっ」
何回目か分からない甘い声が聞こえた後、私はシャワーで泡を洗い流す。
びくっと体が震えながらも、キャプテンはようやく終わったと安堵しているようにも見えた。


「はあっ、…よ、吉留さん。ありがー」
キャプテンが言葉を言い終える前に私は抱き締めながら唇を奪い、こっそり敷いて置いたバスタオルの上に体を横たえる。


暫くして唇を離すと、キャプテンは口を開けたまま息を荒くしている。
その表情に我慢出来なくなり、もう一度唇を重ねる。
「んっ…」


再び口を離し、今度は胸へと吸い付く。
「はっ…あっ…」
赤ちゃんの頃の事は覚えてないけれど、きっと毎日こんな感じでしていたのかな、とこの場に全く関係ない事を考えながら、夢中で吸い付く。


「あう、ん…やっ…わっ…て」
空耳かもしれないけど。
「触って」と聞こえたような気がした。
そして私は手をキャプテンの大事な所へと手を伸ばす。
そこはもう既に十分過ぎるほど潤っていた。

「キャプテン…ここ、濡れてますよ…」
ボソッと私が呟くとキャプテンは更に顔を赤くして俯く。
「あ…う…んっ!」
そこに指を侵入させるとお風呂場全体に響くような声がする。
「あっ…!よ、しとめさんっ!」
指を動かしながら胸に吸い付くと、体を震わせて私の名を叫ぶ。


「ひうっ…やっ…んああっ…も、う…だめっ…なにか…きちゃっ…」
「キャプテン…!もっと気持ちよくなって下さい…!」
「あっ…もう…み…はるっ…あああっ!」



「美穂子先輩、好きです」
キャプテンが絶頂を迎える瞬間に、聞こえないよう、そっと気持ちを呟いた。
私は弱いから、まだ…伝えられないよ…


「…ん、あっ、私…」
「キャプテン…」
軽く気を失ったキャプテンを脱衣所まで運んだ後、今まで溜めていた罪悪感などが一気に押し寄せて来た。


「ごめんなさい…私…キャプテンの事、無理矢理…」

涙がぽろぽろと出て来る。
いくら優しいキャプテンでも、もう私の事嫌って…


「泣かないで」
「えっ?」
気が付くと私はキャプテンの腕の中に包まれていた。


「ちょっとびっくりしたけどその…嫌ではなかったし、気持ち良かった…だから泣かないで」
「で、でもっ」
「もう、そんな弱気じゃ副キャプテンは務まらないわよ。なにより私の好きな吉留さんはもっと強い子なはずよ」
「え…?いまなんて…?」
「さ、もう夜も遅いし部屋に戻って寝ましょう?」

ぽんと手を合わせ、いつもの笑顔でキャプテンは私の手を引き、部屋へと向かう。



いま…好きって…確かに…
意味は違うものかもしれない。でもその言葉で少し救われたような気がした。
また、キャプテンの優しさに救われちゃったな。






「みんな朝よ。」
「ふあっ…は~い」
キャプテンの一言で皆朝を迎えた。
「これから食堂で皆さんと一緒に朝食よ。行きましょう」


水道で顔を洗う私にキャプテンが近付いてきて耳元で囁いた。


「昨日はありがとう。良かったら…今日も二人で入りましょう」


その言葉に驚いて、私はキャプテンの方を向く。
でも、眼鏡をかけてないから良く表情は見えなかった。


「ねーねーみはるん」
「なに?華菜ちゃん」
「今日のキャプテン、昨日何かあったのかな、ちょーご機嫌だし」
「そ、そうなんだ…」
私と華菜ちゃんが話しているとそこにキャプテンがやって来て。
「ほら、行きましょう。華菜。…未春さん」

今までで最高の美穂子先輩の笑顔がそこにはあった。

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最終更新:2009年10月07日 09:53