14-595「いい日だな」

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キ「いい日だな、佐々木」 佐「まったくだね」 キ「いいところで会ったよ」 佐「僕もそう思ったところさ」 キ「それに申し分ない散歩日和だし。このままぶらぶら家まで歩いて帰ろうと思ってな」 佐「ほんとかい?歩くのが何よりいいらしいね」 キ「ところで佐々木、近頃はずいぶん気分が良さそうじゃないか」 佐「くっくっ、嬉しいことを言ってくれるね」 キ「そうか? どうだ、お茶でも一杯」 佐「キミも俗物だなぁ。この地域では、そういうのはそうとうに趣味が劣るんだよ、   そうは思わないかい?」 キ「同調しかねるな、この場合は。しかし趣味と言えば、   お前のお気に入りの本、エラリーの国名シリーズだったか?   このあいだ図書館でちょっと読んできたさ。たった1個の証拠から、   事件の推理を巧妙に仕上げたのにはまったく関心した。   しかし俺としてはそんな本を読んでるより、ポニテにでもしたほうがお前には合うと思うがな」 佐「くっくっ、どうかなぁ。しかし一つ確かなのは、僕は趣味の議論に頭を悩ませたりしないということさ」 キ「へぇ、全然悩まないと?」 佐「正確に言えば杞憂がないね」 キ「同じものだと思うがな」 佐「それが庭訓ならの話だが、くっくっ、たいへんな違いさ」 キ「あれ、確かお前、ギターを弾くんじゃなかったか?」 佐「あぁ、あれは僕の友達だよ。あの娘はしょっちゅう変なマネをするからね。   しかし僕はご免だ、要らんギターに触るなんてのは」 突然、谷口がどこからともなく現れ、二人を発見すると、現れたときと同じように突然姿をくらます。 谷「WAWAWA・・・ハッ!ご、ごゆっくりぃ~!」 キ「あぁ、アレは俺のダチだよ。あいつはしょっちゅう変なマネをするからな。   しかし俺はご免だ、要らん期待に触るなんてのは」 佐「あれ、確かキミもギターを弾くんじゃなかったかい?] キ「それが提琴ならの話だが、たいへんな違いさ」 佐「くっくっ、同じものだと思うがね」 キ「正確に言えば弓がないな」 佐「へぇ、全然悩まないと?」 キ「さぁ、どうかな。しかし一つ確かなのは、俺は趣味の議論に頭を悩ませたりしないということさ」 佐「同調しかねるね、この場合は。しかし趣味と言えば、   キミのお気に入りの髪型、ポニーテールだったかな?   このあいだ喫茶店でちょっと見かけたのさ。たった一か所結んだだけで、   あれだけの好印象に仕上げたのにはまったく関心したよ。   しかし僕としてはそんなのに興味を抱いているより、本でも読んだほうがいいと思うけどね」 キ「お前も俗物だなぁ。この地域ではそういうのはそうとうに趣味が劣るんだよ、   そうは思わないか?」 佐「そうかな? どうだ、お茶でも一杯」 キ「おう、嬉しいことを言ってくれる」 佐「ところでキョン、近頃はずいぶん気分が良さそうじゃないか」 キ「ほんとか?歩くのが何よりいいらしいな」 佐「それに申し分ない散歩日和だし。このままぶらぶら家まで歩いて帰ろうと思ってね」 キ「俺もそう思ったところさ」 佐「いいところで会ったよ」 キ「まったくだ」 佐「いい日だね、キョン」

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