26-760「佐々木さん、クリスマスは家族で過ごすものだよねの巻 」

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「メリークリスマス、佐々木」 「キ、キョン?」 玄関を開けると、キョンが立っていた。 「き、今日は、どうしたんだねキョン?」 「急に会いたくなったから、と言ったらどうする?折角のクリスマスだしな。キャラを壊し過ぎというツッコミは却下だ」 無論凄く嬉しい。けど。『僕』はそれを認めてはいけないのだ。 受験勉強に勤しんでいた2年前の今頃、(主にキョンをサボらせない為)散々口を酸っぱくして説いたから。 「僕がクリスマス否定派だということはキミも重々承知であると期待していたのだが」 「ああちゃんと覚えてるぜ。キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝うなんて馬鹿げている、 子供にあげるプレゼントを買ってもらいたいおもちゃ業界の陰謀に過ぎない、だったか? ついでに赤服サンタはコカ・コーラ社の、 バレンタインは製菓業界、ゴールデンウィークは映画業界の陰謀だったっけな」 「その通り。キリスト教圏でのクリスマスの本来の過ごし方は、 次の年まで家族と共にゆったりと休暇をとってスキンシップを図るというものだ、 クリスマスは恋人と共に不純な夜を過ごす日本の若者、もとい、バカ者なんて、キリスト教への冒涜以外の何物でもない」 もちろん強がりであることに疑い無い。だが中学の頃から築き上げて来た『僕』のキャラクターが彼と共に逝くのを許さないのだ。 「そうだったな。だったら、家族なら良いわけだ。ほれ佐々木、俺から、いや俺を含む家族全員からのプレゼントだ」 そう言ってキョンは一枚の書類を取り出した。 「!…キョン、まさかこの紙は…」 「一週間くらい前に役所から貰ってきたんだ。もうお前の両親の了承はとってあるし、 ウチのお袋なんてお前が娘になってくれれば嬉しい事この上ないなんて言ってた」 キョンが一呼吸をおいて畏まる。 「佐々木さん、一筆サインをお願いします。それを役所に提出して、どうか年末年始を俺の家族として一緒に過ごしてください」 え、でもキョンはまだ17歳だから結婚は出来ないはずだし……まさか世界を改変しちゃったのか私!? 翌日、両家揃って書類を提出した。年齢制限に弾かれることもなく、滞りなく手続きは終わった。 「これでキョン、キミと正式に家族になれたんだね」 「ああ。これから宜しくな、佐々木。いや、もう佐々木じゃなかったんだな」 「そうだよ。僕、いや私はもう佐々木ではない。今後私を呼ぶ時は」 「では改めて、これから宜しく『姉さん』!」 「えええー!?」 ごめん、折っちまったよ 終われ!

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