しゅくしょうしゃしゃきⅡ~佐々木side~

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<p><br> 16時13分………<br> 寝過ぎた…<br> おきたらキョンがいなかった。そういえば今朝耳元で「行ってくるよ佐々木…」て言われた気がするけれど……<br> そこは「行ってくるよハニー…」って言って欲しかったな………。って私は何を考えてるんだ!?</p> <p>そ、そうだ。学校に連絡をしてそれから食器洗って、お風呂掃除して、ご飯を作って……<br> よし。キョンが帰ってくるのは恐らく夕方の六時過ぎ。それまでに全て終わらせてキョンを迎えよう…<br> そしてそして……「おかえりキョン。ご飯にする?お風呂にする?それとも……僕?」<br> くっくっくっ……笑いが止まらないよキョン……<br> 体が縮んだ時はどうなる事かと思ったがこれなら結果オーライだ。涼宮さんに負けてられないからね……ここで一気に差を縮めてあげるよ。</p> <p>さてまずは学校に連絡しないとだね。無断欠席してしまうと後々面倒だ。</p> <p>もしもし?<br> 〇組の佐々木ですが、本日少々風邪を拗らせてしまいまして、欠席させて頂きました。お手数ですがその旨……え?佐々木は来てた?<br> い、悪戯電話じゃありませんよ!え!?ちょ………<br> 切られた。<br> 意味が分からない……私はここにいるのに学校にもいる…………ハッ!マサカワタシノコピー!!</p> <p>まぁいいか。それより愛するダーリンの為に食器を洗おうじゃないか。エプロンはどこへやったかな。<br> 「これですか?佐々木さん。」<br> ん?あぁそれだよ。ありがとう……………?</p> <p>「何故いるのダディャーナザァン。」</p> <p><br> 《しゅくしょうしゃしゃきⅡ~佐々木side~》</p> <p> </p> <p>「ゴメンナサイ悪気はなかったんです。ただ佐々木さんが心配で……」<br> くっくっ…それなら普通に尋ねて来て欲しいな。ピッキングとかでなく。<br> 「はい……反省してます。だからスペアキーを下さ「でもどうして私がこうなってるのが分かったんだい?学校にも私はいるみたいだけど。」<br> 悲しそうな顔をしてもダメだよここの家のスペアキーはキョンのものだからね。<br> 「それは………何故だか分かるんです。私は佐々木さんの超能力者なのですから。それと学校は大部分の人間が佐々木さんは今日も来ていると信じてるみたいです。」<br> そうか。これも涼宮さんの力かな?<br> まぁそれはおいといて…私には使命があるんでね。<br> 部屋でおとなしくしててくれるかな。</p> <p>「あ、ちょ、待ってください佐々木さん!」<br> 私は忙しいんだけどなぁ……<br> 「お手伝いしますから!とりあえず今の佐々木さんの状況説明だけさせてください!じゃないと私の存在意義が…!」<br> しょうがない。少しでも情報が欲しいところだ。「わかった頼むよ……」<br> 「はい!!ではご説明します。今回の現象では佐々木さんは外見だけでなく内面も少なからず幼退化してます。」<br> うんわかって……なんだって?<br> 「簡単に言えば今の佐々木さんは小学生並みの判断力思考能力なのです。」<br> なっ馬鹿な!そんなわけないじゃないか!<br> 「……佐々木さん。普段の佐々木さんがそんな簡単に声を荒立てますか?理性も弱くなってるんですよ。私的には可愛くて最高なんですが。」<br> 「そ、そうだね。私としたことが……。で、でもこれは今の状況にパニックになっているだけで!」<br> ニンマリ笑わないでくれるかな寒気がするよ…<br> 「佐々木さん、特殊相対性理論とは?」<br> 「くっくっ、簡単だよ。1905年にアインシュタインが相対性原理と高速度不変の原理を基に作り上げた理論だろう?」<br> 昔その手の本を読み漁ってた時期があったからね。<br> 「流石です。ありがとうございます。ではバスに始めお客20人乗っていて最初のバス停で二人下りて五人乗り、次のバス停で七人下りて十一人乗りました。今バスの中には何人の人がいますか?」<br> 「27人だろう?流石にそれぐらいはできないとね。」<br> 「違います。28人です。」</p> <p>「な、なんでさ!だってだって!足して引いたら…」<br> 「運転手をお忘れです。」<br> 「!!!」<br> そんなのズルイよ………<br> 「拗ねないでくださいよ…可愛いですけど。要するに記憶力などはそのままで思考判断ができない、の意味が分かってくれればよかったんです。それに縮小直後ならわかりますけどまだパニック状態なら病院に連れて行きますよ。」<br> ショックだ……<br> 「あと、改変は佐々木さん個人に限られているようで周りの認識では現在も佐々木さんは高校二年生のままです。決してカワゆい幼女ではありません。」<br> いまいち納得いかないけど……。もういいかい?私は食器でも洗ってくる…<br> 「あ、はい。現時点では以上ですね。じゃあ私はお風呂を洗って来ます!」</p> <p><br> はぁ……困ったなこれは。<br> まさかグドンの餌(=ツインテール)ごときに一杯食わされるとは些か参ったよ………<br> くっくっくっ……元に戻ったら仕返しにすこし苛めてあげようかな……<br> それはともかく今は食器洗いと夕飯作りだね。エプロンも着けたし準備万端。</p> <p>くっくっ………これこそ本当に予想外だ。<br> まさか……流し台に届かないとはね………!<br> 体が小さいと本当に面倒だ………。<br> 「橘さーん!そっちに踏み台があると思うんだけど持って来てもらえるかな?」<br> 「はいただ今!」<br> 2秒か。流石早いね。で、踏み台は?<br> 「私が!私めが佐々木さんの踏み台になります!さぁ踏んでください!さぁさぁ!!」<br> ごめんやっぱり今すぐ帰ってくれないか橘さん。</p> <p> </p>

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