38-172「運動会のビデオ」

未来人ポンジーと宇宙人九曜が悩み相談室を開いた。
奴らの正体を知らない一般人が怪しげな奴らを信用するわけがないし、正体を知る人が奴らに借りを作ることもない。
よって、誰も客が来ることは金輪際、未来永劫無い。俺はそう確信していた。
まさかこの俺が第一号となるとは。

運動会も一応終わり、普通はめでたしめでたし。その後一月が無事経過した。だが、その運動会が原因で、俺は重大な悩みを抱えていた。
ーーーで、何の相談だ?現地人
この未来人は陰険で、少しは愛想良くできないのかといつも思う。
「実は、一月ほど前、佐々木の運動会に行ったんだ」
ーーー僕と九曜と橘もいたぞ
「だったな、そこでの事なんだが」
ーーーあの時撮影したビデオをお前が出してないみたいだな。佐々木が怒っていたぞ。
「その事なんだ実は…」

俺は、佐々木に押し切られる形で佐々木の高校の運動会にカメラマンの一人として参加した。
『キミがカメラマンとして参加してくれて感謝するよ。僕のクラスメートは競技があるし、橘さん達は機械音痴だからね』
初めて会う佐々木のクラスメート達だが、一日会っただけだから友達とまではいかなかっ
佐々木の弁当は凄く美味かった。『良い奥さんになるぞ』と言ったら佐々木は珍しく顔を赤らめ照れていた。
ーーー手短に済ませれないのか?
「すまん」
佐々木は、女として人より少し遅い成長期にあるものと推測される。
そして、白い体操着にピンク色のブルマ。春から伸ばした髪をポニテに結ぶ。
だから、あんな結果になったのも俺が異常であるとは言えないと思う。異常があるのは佐々木の今の成長なんだ。

ーーーだから何だ?
その日は一日中ビデオ撮影した。それで悩んでいるんだ。

ーーーうむ
最近は『この前のビデオそろそろ見せてくれ』と佐々木に言われそうになったら、ご機嫌を取って気を散らすのが日課になっている。
この前なんか『遊園地を奢ってやる』と約束して2万円も散財した。

ーーー楽しそうだったが?
そりゃあ、楽しかったぜ。でも、このことが解決しなければ心から楽しむことなんてできねーよ。

ーーーだから何に困っているんだ?
あの時のビデオが問題だった。
ビデオを編集しようと思い、中身を見てあることに気がついた。
映っているのは一つだけ。どの画面もアングルこそ違うが、佐々木の胸部、胸部、胸部、胸部、胸部、胸部。運動会だけに良い具合に揺れている。
つまり、佐 々 木 の お っ ○ い の ア ッ プ し か 映 っ て ね ー
「この前のビデオそろそろ見せてくれ」と佐々木に言われるが、こんなのを見せたら殺される。
ど う し た ら 良 い ん だ ー

(おしまい)

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最終更新:2009年02月17日 13:21
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