39-695「布団からでるのは」

693 名前:この名無しがすごい![sage] 投稿日:2008/12/15(月) 07:43:56 ID:pB3d72fB
佐々木「おはようみんな。冬場は朝、布団から出るのが辛いね」

695 名前:この名無しがすごい![sage] 投稿日:2008/12/15(月) 08:42:44 ID:ObzYr1/g
「そうなのか?」
「? 恐らく過半数以上の人にとってそうだと思うのだが。キョン、君は例外ということになるのかもしれないね」
「まあ、年中自動的に起こされるからな…あいつのアタックで」
「妹さんか。ある意味で羨ましいね。
 そのお陰で遅刻を気にしながら布団の中で葛藤することもなければ、消え行く夢の残滓をいつまでも見ていたいという儚い思いに振り回されることもないのだから」
「確かにそういうことはないな。夢の終わりは大概唐突だ」
「くっくっ……ああ失敬、光景をつい想像してしまったよ。実に楽しそうだ」
「なんなら無期限かつ無料で貸し出しても構わんのだが。それか……」
「大変魅力的な提案だが、遠慮しておくよ」
「……そうか」
「僕の身体は君のそれほどには頑丈に出来ていないからね。
 残念だが、僕も体力的には人並み以下の女性なのだ」
「……そうだな。何処から見ても年相応の女子なのは間違いない。
 それも、うちの副団長に言わせれば10人中8人は振り向くほどの美人だ」
「……」

「どうした、黙りこくって」
「……いや、そんなことを本人の前で抜け抜けと言う君の精神構造について、ちょっと考えてしまっていたのだ」
「ほう」
「ああいや、気を悪くしてしまったのなら許してくれたまえよ。貶しているつもりはないのだ。
 ただ世間一般の常識と照らし合わせて──!?
 ど、どうしたんだいきなり。両手で人の顔を挟んで振り向かせるなんて、これではまるで──」
「そういうことは、俺の顔を見てから考えろ」
「……」
「なあ、お前の見たところ、俺はどうだ?
 自分じゃ、だいぶ重症の、しかも急性の精神病に思えるんだが。是非お前の看立てが知りたいところだ」

「……そんなに顔を近づけるものではないよ、キョン。もう、僕まで伝染してしまった……」

 


「……ってな感じの夢を見ながらまどろんでいると思うの。どう?」
「──妄想──乙──」

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最終更新:2009年03月14日 22:28
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