「で? あんた結局昨日どこで何してたわけ?」
「僕も気になるね。 てっきりSOS団でクリスマスパーティでもやってると思ってたんだけど、
まさか違ったとはねぇ…」
「ふ、二人とも待てって。 顔がめちゃめちゃ怖いぞ」
「そりゃそうよ」 「怒っているんだからね」
「ちくしょう!」ダッ
「待ちなさい!」 「待つんだキョン!」
後ろから追いかけてくる、まさに鬼のような形相の二人を見る。
本気だ。 本気の目だ。
「あんたがあたしに脚で勝てると思ってるの!?」 「持久走なら負けないよ!」
俺も一応男なので、脚の速さでは負けないが…ってなんかあの2人のスピードが上がってないか!?
…そして俺は見た。 ハルヒと佐々木の遥か後方、かすかに見えるは長門なり。
「嗚呼、神よ。 どうしてこの世は不条理なことばかりで出来ているのか」
呟く。 そして出せる限りの全力を─あ、行き止まり。
「さあ、胃の中の物ぜーんぶ吐きなさい!」 「涼宮さん…それはだたの嘔吐だと思うよ」
「冗談よ。 さあ、言っちゃいなさい!」 「言うんだ、キョン」
い、言えねぇ! 昨日の夜、妹と>>1乙してたなんて言えねぇ…!!
「どーせキョンなんかがモテるわけないから、>>1乙なんてしてたんでしょ」
「そんなところだろうね。 そんなことだと知ってたら、僕にも考えがあったのに…」
ここまでか…。
「ああ、そうだよ。 昨日の夜俺は>>1お─ぉふ!?
そこから先の言葉が出なかった。 ふと気付くと腹部には2人の“拳”があった。
「「そんなことならもっと早く言えー!!」」
アンパンマン張りのダブルパンチだった。
古泉曰く、5メートルほど吹っ飛んだ後、俺は悶絶する事もできずに気絶したらしい。
ただこんなことが聞こえてきたことは覚えている。
「「来年こそは!」」 「譲らないわよ」 「それは僕の台詞だよ」
「…>>1乙……」
最終更新:2009年09月03日 01:42