22-41「フラクラレス・キョン」

フラクラレス・キョン

その日、二柱の神がキョンのフラクラが破壊さらるように願った。そして、キョンのフラクラは破壊された。

大学の合格発表が終わった頃、佐々木と街で会った。
「大学はまた佐々木と同じところに行けるな」
「また一緒に勉強できて僕もうれしいよ。大学だけでなく、住む所も一緒にしたいな。これからずっと。」
「俺も佐々木とずっと一緒にいたい」
(いつもフラクラするのに、どうしたんだキョン?いや、ここからフラクラするのがキョンだ)

その時団長の声が聞こえた。
「キョンまた佐々木さんとデートしているわね。今度という今度は許さないわよ。」
「そう、俺達はデートしているのだ、悪いか?」
「当り前じゃないの。SOS団は恋愛禁止なの。」
「卒業するのだから、もう団員じゃないぞ。」
「卒業しても団員は団員のまま」
「すると俺達は一生独身か」
「でもなんで佐々木さんなの?もっと付き合う相手を考えなさい。」
「考えた結果がこれだ。結論を出すのがむしろ遅かったかもしれん。」
団長はしばらく硬直していたが、
「あんたなんかを好きになったあたしが馬鹿だったわ。」
バシーン
ハルヒの手形が俺の顔に付いた。

「キョン良いのか?涼宮さんにあんな事を言って。」
「俺は佐々木が好きなんだ。何があろうとも。」
「僕もキョンが好き」
こうして俺達は恋人どうしになった。


その後、大学にて。
「キョン、佐々木さんとイチャイチャしない!」「大学は勉学の場」
「いいかげんに嫌がら止めてくれ。ハルヒに長門。毎晩俺達のアパートに乱入しやがって。お前らはとっとと彼氏でも作れよ。」
男子の半数が俺を怨みがましく見る。いつか刺されるんじゃないかな、俺は。
「つまらない男と付き合うつもりは無いわ、あたしの彼氏はキョンだけ」
「私の夫はあなただけ。それから、私のことは有希と呼ぶと約束したはず。罰として、私と二人きりで図書館て一日過ごしてもらう。」
「だから、俺は佐々木と付き合っているのだ。いい加減諦めろ。」
あーあ、佐々木の機嫌がまた悪くなったよ。今夜も一緒に寝てくれないぞ、これは。
「あたしは、10点負けている9回裏3アウトランナー無しからでも諦めないわよ。」
それは、とっくにゲームセットしてませんか?ハルヒさん。
いつから野球が4アウト制になったのですか?
(終わり)

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最終更新:2007年09月28日 11:17
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