【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」」で検索した結果

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  • 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」
    ...フロイト先生のお話 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」
  • 「キョン、どうだい喫茶店でも?」シリーズ
    ...風で騙されるかよ」 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」 66-418 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」 66-461「解ったから舌なめずりはやめろ佐々木」 66-655「キョン、思考は自由であるべきだ」 66-922「フリーダムとリバティは違うぞ佐々木」 66-947『―――違い―が―解らない』 66-259 佐々木とキョンと藤原とフロイト先生のお話 「キョン、どうだい喫茶店でも?」シリーズ
  • 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」
    ...風で騙されるかよ」 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」 66-418 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」 66-259 佐々木とキョンと藤原とフロイト先生のお話
  • 66-418 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」
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  • 66-461「解ったから舌なめずりはやめろ佐々木」
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  • 66-655「キョン、思考は自由であるべきだ」
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  • 66-922「フリーダムとリバティは違うぞ佐々木」
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  • 66-299 「ちょっとセンチメンタルな別れを演じた風で騙されるかよ」
    ...フロイト先生のお話 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」
  • 66-259 佐々木とキョンと藤原とフロイト先生のお話
    ...フロイト先生のお話 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」 「……ふくく、ここから先は今の僕にはあまり好ましくない推論なのだが」 「何かあったか?」 「いやね」  佐々木は遠い目をしている。 「僕の夢は自分の思考の何がしかを後世に残すこと、だったね?」 「そう、だったな」  それきり佐々木は沈黙し、やがてすっと目を細めた。 「僕は今回、TPDDに関する知識を得た。そして僕は……そう、涼宮さんに雰囲気が似ている、だったかな?」 「まあそうだが……もったいぶらんと言っちまえよ」 「うふん、ま、そうだね」 「……涼宮さんが家庭教師をし、そしてやがて、TPDDの基礎開発者となるという少年がいる……だったかな?」  佐々木、だから何が言いたいんだ? 「うん」 「……これは...
  • 66-947『―――違い―が―解らない』
    ...風で騙されるかよ」 66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」 66-377 「だから人のコーヒーを飲むな佐々木」 66-418 「ところでキョン。紅茶かコーヒーかと言えばだ」 66-461「解ったから舌なめずりはやめろ佐々木」 66-655「キョン、思考は自由であるべきだ」 66-922「フリーダムとリバティは違うぞ佐々木」 66-947『―――違い―が―解らない』
  • 66-387 ルームシェア佐々木さんと桜吹雪の日
    「春だねキョン」 「そうだな佐々木」  大学の帰り道、キョンの自転車の荷台で揺られながら桜を見上げ、桜並木に立ち止まる。 「生憎と先日の爆弾低気圧とやらで随分散ってしまったようだが……」 「まるで雪でも降ったみたいになってるな」 「おや、誌的な表現をするじゃないか」  喉奥で笑ってみせる。……ふむ。 「ふむ。忘れめや都のたぎつ白河の名にふりつみし雪の明ぼの、だったかな」 「あー。どっかで聞いた事があるような」 「キョン。南北朝時代は知ってるね? 鎌倉幕府を倒した原動力の一つにして南朝の初代天皇、後醍醐天皇……」 「ああ後醍醐天皇の」 「その皇子、息子にあたる宗良親王の遺した歌さ」 「また随分だなそれ」 「そうかい?」 「後醍醐天皇の勢力が鎌倉幕府打倒後に分裂したのは覚えているね?」 「さすがにそのくらいは覚えてるぞ」 「それが南北朝時代だね...
  • 66-236 佐々木さんの踏ん切り
     66-209 佐々木さんの戸惑い続編。  月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。  少年老い易く学成り難し。  僕は勉強の為に勉強に励む。  これは学生の本分だし、そも打ち込む何かがあるのは幸せな事なのだと僕は思う。  無為に時間を過ごすよりも、何かに打ち込み、成長すべきなのだ、とね。  ただ、勉強の為の勉強が日常を単純化し、思考にまどろみを起こさせ、ノイズを発生させ易くしているのも事実だ。  まあぶっちゃけると、僕は「中学三年の頃くらいが、僕には一番丁度よかったな」と思えていたのだ。  そうやって時にセピアの想い出に浸る。  さて、想い出に浸る僕に、つい最近だが多分に学生的な事件が起きた。  勉強漬けで疲れた思考に、それは些か不意打ちだったし、僕はその事件に対する価値観の揺らぎを感じていた。  僕はあの中学三年の雨の日、その「揺らぎ」...
  • 66-67 ルームシェア佐々木さんと意思疎通
    「やぁキョン。僕はね、親友というのは何年も会わなくても勝手に自転車の荷台に座っていようとも許される関係だと思うんだ」  お前と最後に会ったのは今朝だ。 「ところで今夜はハンバーグなんだが、何故一般にハンバーグステーキはハンバーグと略されるのだろう」  いいからそのスーパーの袋を寄越せ。  帰るぞ。 「ん」  籠に荷物を。荷台に佐々木を。  二人乗りは道交法上褒められたものではないが、我ながら手慣れたもんである。  それは大学も引け、SOS団大学支部で一騒ぎしてからの事だ。  ついでに本屋にも寄ったというのに、なぜ別の大学帰りの佐々木とばったり出くわすのだろうか。 「お前、まさか俺に発信機でも付けてないだろうな」 「そこは盗聴器と言って欲しいな」  おいなんだ瓢箪から駒か。 「冗談だよ。それともキミは僕がキミの行動を予想できないとでも思っていたのかい?」...
  • 66-209 佐々木さんの戸惑い
     66-178 佐々木さんのRainy Noise続編。  見られている。  高校に入ってから、ぶしつけな視線を感じることが増えた。  それはそうだ。僕の通う進学校は元は男子校だから、女子が今も少ない。なので珍しいのだろう。  注目を買うのは本意ではない。だから、僕は前よりもひっそりと過ごすようになった。  やがて「視線慣れ」してくると、他人の視線の意味が察せられるようになる。  これは「女」を見る視線。 『やれやれ』  だから「僕」という仮面を使う。  中学時代に大活躍した「僕」の仮面。男性に対し、男性的な言動と思考で語りかける。  同様に女性には「私」。女性には女性として語りかける。  性別を超越した風で、変人を装う僕の仮面さ。 『くくっ』  ふと彼の顔を思い出して笑みがこぼれ、すかさず形を修正する。  なんてことだ。いわば、彼から逃...
  • 66-779「キョン、自分自身こそ厳しく律すべきだよ」
    「やれやれ」 「こらキョン、そうダレていてはやれる事も出来なくなるよ?」  中学三年の一月、寒空、軽く粉雪の降る中をそれでもやっぱり僕らは自転車で二人乗りをしていた。  これはそんなある日の出来事。 「と言ってもそろそろ受験だ。俺だってナイーブになったっていいだろ?」 「くく、ナイーブ? 繊細って柄じゃないだろ」 「ほっとけ」  他愛もないじゃれあい。  でも、こんな時間が今僕は何よりも好きだった。  期限付きのじゃれあい。  そうとも、もうすぐ受験を迎え塾が終わる。もうすぐ進学となり中学生活が終わる。馴れ合いが終わる時間、タイムリミットは刻々と近付いている。  けれど僕らは変わらない。変えるつもりなんかない、好意を彼に振舞うつもりなんかないんだ。  だって、期限付きの関係なのだから。 「なら俺はどんな奴だってんだよ」 「くっくっく、僕にそれを...
  • 28-246「耳かき」
    「キョン、また同じミスをしているよ。そろそろ学習してもいい頃だと思うのだが…」 「悪いな佐々木、俺の頭はWindows95並に使い勝手が悪いんだ」 ここは俺の部屋。塾が無い日だというのに、何故わざわざ佐々木と一緒に勉強しているのかというと……。 まぁ、そんな大層な理由じゃない。ただ単に期末考査が近づいているから、というだけだ。 「まったく…、君はやれば出来る子なんだから、もう少し気合を入れてだね…」 そんな小学校の先生みたいなこと言わないでくれ。 「あ、ここも間違っている。仕方がないなぁ…。おっと、インクが…」 佐々木は何やら赤ペンを弄りだした。どうやらインクが切れたようだ。 「キョン、君の赤ペンを貸してくれないか」 「ああ、一番上の引き出しに入ってるから、適当に使ってくれ」 俺がそう言うと、佐々木は引き出しに手をかけながら、 「開けた途端に、見てはいけない物と御対面…なんて事はないだろ...
  • 23-212「佐々木さん、そろそろ本格的に受験シーズンですねの巻」
    佐々木さん、そろそろ本格的に受験シーズンですねの巻 秋も本格的に深まるこの頃、皆様如何お過ごしだろうか。 去年はSOS団の活動でなんやかやと過ぎていったこの季節だが、 夏が好きな個人的嗜好もあり、俺としてはあまりいい記憶がなかったりする。 2年前は、受験が本格化して、ここから春までは、灰色の受験戦争の記憶しかないし。 11月  佐々木「キョン、実は秋というのは、「秋の長雨」や、「女心と秋の空」などという形容詞の通り、       気候が変わりやすかったり、雨が長く続いたりして、意外に体調を崩しやすい季節なのだよ。       夏の疲れがどっと出る場合もあるしね。       これから受験に向けて本格的にまい進するというのに、体調を崩しては大変だ。       とりあえず、手編み……いや、マフラーが大安売りで、2つ買ってきてしまったので、       一つ君に譲ると...
  • 66-126 ルームシェア佐々木さんと春
    「やぁ、キョン」  ……できればもうちょいツンデレで素直になれない幼馴染みたいな調子で起こしてくれ。 「それは昨日やったじゃないか」 「す、すまん!」  エプロン姿の佐々木の囁きに、一瞬で完璧に覚醒する。  しまった。またコイツに甘えてしまった。 「すまんな、またお前に起こしてもらって」 「それは言わない約束だよ」  くっくと笑いながら佐々木がカーテンを開ける。 「だがこれはこれで、ルームシェアし甲斐があったというものかもしれないね」 「まったく、俺は誰かに頼ってばっかだな」  目覚まし時計を増やしてみるかね。 「なら、これはツケにしておくよ。いつかたっぷりと頼ってあげよう」  カーテンから溢れた朝日に、静かな微笑みが浮かぶ。  ――こいつは、ほんとに綺麗になったな――――  何か妄言が浮かんだ気がした。覚醒が足りんようだ。ぶんぶんと頭...
  • 27-373「キョン、誰を選ぶの?」
    「君の飼っているネコ。シャミセンといったね。そろそろお嫁さんをもらう時期じゃないのかな? 僕もネコを飼いたくなったから、それをお嫁さんにするのはどうかな?くつくつ」ついでに僕をお嫁さんにしてくれると嬉しいな 「まあな。しかし、ハルヒが『団長のあたしの飼い猫を嫁にしなさい。今から飼う予定だから』と言って聞かないんだ。今度いっしょにペットショップ行く予定なんだ」 「へー、僕も行ってよいかなな?」二人きりにはさせないよ、くつくつ 「そうか、佐々木も来るか」 ハルヒと佐々木はペットショップでネコを買った。しかし、嫁候補が沢山いるのは嬉しいがシャミセンは一匹だぞ。 「キョン、団長のネコが一番よね。ほら、すごく可愛いでしょ」キョンにはあたしがお似合いなのよ 「親友のネコが一番だよ。健康的だし」負けないよ涼宮さん。嫁ネコを口実にキョンの家に毎日上がりこむつもりだろ ...
  • 66-545 ルームシェア佐々木さんとキミの耳
    「なあ親友、そろそろ俺の背中から離れてくれんか」 「くく、お構いなく」  大学生活の拠点、ルームシェアにおける「居間」相当の部屋、  俺の背中にぺたりとはりつき、右肩に顎を預けるようにして佐々木は喉奥で笑っている。  俺と佐々木は親友であり、性差と言うものは無い。だからこそ出来るというお気に入りのポーズらしいのだが 「ん、だからな」 「何かなキョン?」  ここ最近は更に問題行動が増えやがってな。 「佐々木、く、だから、お、俺の耳をくわえるんじゃない!」 「くくく、お構いなく」 「構うわ!」  すると背中に張り付いたまま、佐々木は「解ってないなあキョンは」とでも言いたげな声で電波話を切り出した。  いつもの言葉の弾幕に備え俺はじんわりと身構えたのだが 「僕はね、キミの耳というものをとても好ましく思っているんだ」  さすが佐々木、余裕で俺のガードの上を...
  • 17-718「『スイッチの入れ方』」
    『スイッチの入れ方』 我ながらうまい事やったものだと思う。 僕は編集部の自分にあてがわれたデスクで本日分の雑務をこなしながらふとそんなことを思った。 仕事の内容はキョンの書いた今月分の原稿の推敲。 あとはページ数や本の装丁に合わせて改行やらを変化させるだけだ。 ほんの1年前までこの仕事は僕のものではなかった。 僕のデスクから数えて5席分ほど離れた先輩のものだった。 先輩は結構な年だけれどもいまいち押しが弱く、神経質なタチのようだ。 当時先輩は期待の売れっ子を任された重圧やらのせいで胃をやんでしまった。 そのせいで入院とあいなり、同期の中でもそれなりに優秀と評されていた僕がピンチヒッターとして彼の担当をすることになった。 当初の予定では退院まで、せいぜい数ヶ月だ。 その期間までに僕がキョンの担当として相性が抜群であることを見せ付けなければなら...
  • 66-332 ルームシェア佐々木さんと毛布
    「おやキョン。今日も早いじゃないか」 「おう、おはよう」 「うん、おはよう」  まあお前の方が早いのは変わらん訳だが。  悪いな。どうも。 「構わないよ。代わりに夕食の支度はキミが分担してるだろう?」  朝と弁当の方が色々と大変だろ。 「くっくっく。ならばもう一足早く起きることだね。僕もキミに揺り起こされる日を楽しみにしているよ」 「へいへい前向きに善処させて頂きますよ」 「おやおや諦観はいけないな」 「お前が言うか」  昔、僕は全てを諦めている、とか言った奴の台詞かよ。 「おや覚えていてくれたかい?」  なんとなくな。なんとなく。 「ふふ、つまりあの時と今の僕の違いはそういう事なのさ」 「そうかい」  ホント楽しそうだなお前は。 「それより最近どうしたんだい? 朝が早いようだが」  あー、どうも晩と朝で寒暖の差がなあ。 「夜はまださ...
  • 66-427 ルームシェア佐々木さんと希薄な欲望
    「日が暮れるとまだ寒いな」 「先日は大分暖かかったものだがなかなか安定しないね。春らしいといえばらしいが」  コタツでレポートを仕上げながら、佐々木は思いついたように付け足した。 「キョン、悪いが一本付けちゃくれないか」 「またか?」  要するに熱燗だ。こいつは先日の一件以来酒がマイブームらしく色々と試している。  しかし朝と弁当は早起きな佐々木が担当しており、結果晩飯の支度は俺に一任されている。なのでこんな会話になる訳だ。  親元から離れてはしゃぎすぎだが、そういや「大学に入ったら遊びたい」とか言ってた気もするな。 「良い眠りを得るには身体を温めるのが一番だ。燗酒とはなかなか適した選択だと思うのだが」 「親友。毎度繰り返すようだが俺達はまだ齢十八であってだな」 「酒は百薬の長だよキョン。それに飲酒はマイルーム限定という事にしたじゃないか。いいから頼むよ」 ...
  • 66-178 佐々木さんのRainy Noise
     それは高校二年を前にした春休み。  まどろみ、私は夢を見た。  ところで人が夢を見る仕組みをご存知だろうか。  まず睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、周期的に繰り返されている。  体は眠ってるが、脳が軽く活動しているレム睡眠時に我々は夢を見るのだ。  だから、これは私の思考の管轄外。  思考から切り離され、混在する記憶が勝手に過去へと遡行させる。それは私が忘れるべき記憶。  中学時代のおぼろげで不確かなメモリーズ…………。 『佐々木。おまえ、回りくどくて理屈っぽい言葉遣いを直せばさぞかしモテるだろうに』 『面白い事を言うね、キョン』  キミが言う。私は違和感なく返答する。  違和感? そんなものはない。これはただの日常。中学生である僕の日常。  隣の机に肘をつき、身を乗り出して語りかける。それは僕にとってありふれた日常の一コマ。...
  • 66-518「マティーニでもどうだい?」
     喉にカクテルを流し込む。  マティーニ、それはジンとベルモットのカクテル。  一時期は辛口のドライ・マティーニが流行したと聞いているが、私は甘めと言われるくらいを好んでいる。  甘い香りが疲れた身体に心地良い、そんな時だ。とてもとても懐かしい声を聞いたのは 「なんだ佐々木か」  ぬっとカウンター席に現れた人影に名前を呼ばれ、私は引っ張られるように言葉を返していた。 「やぁ、キョン」  彼だった。 「? おう」 「くく、座るなら早く座りたまえ。周囲の邪魔になる」  何事もなかったように促す。この十年近い日々などなかったかのように。  キョンは何故か軽く首を傾げ、それから座った。 「マティーニでもどうだい?」 「ほう。じゃ、俺もそれお願いします」  注文を告げると、寡黙なマスターは黙って頷きシェイクを続行する。  私はこの雰囲気が好きだった。 ...
  • 15-508「キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン」
    昼休み、谷口がいきなり変なことを言い出した。 谷口「おーい、キョンお前の姉さん美人なんだってな。」 キョン「あ?誰がそんなことを…ってお前か。」 国木田「ゴメンね。谷口がいろいろと聞いてきてね。」 谷口「どうなんだよー。本当なんだろ?一度あわせてくれよ。」 キョン「あーもう、うるせーな」 キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン キョン「ただいま。」 別に誰に言うでもなくつぶやく。習慣ってやつだな。聞こえていないと思っていたのだが聞こえていたらしい。 佐々木「おかえりキョン。今日は真面目に勉強したのかい?母さんが君の成績表を見て、何度もため息ついているようだったが」 玄関に立っているこいつは俺の姉貴だ。妙に小難しい話し方をする。頭はいいほうだ、俺と違ってな。 キョン「ああ、ただいま。ところで何故、玄関に立っているんだ?」 佐々木...
  • 65-239「私」なりの僕の告白
    佐々木「キミが好きだ」 佐々木「…あれ?やはり、というか思った通り簡単だな」 佐々木「『君が好きだ、僕と交際して欲しい』」 佐々木「……」 佐々木「む……独りのときにこうも楽にいえる台詞を……何故私は言えないんだ…」 佐々木「……当然か。だってこれは独り言、目の前は誰もいない……この言葉を伝える対象者がいる訳じゃないからね……」 佐々木「……」 佐々木「対象者……伝えたい人……いるよ、キョンに決まっている」 佐々木「客観的に見て僕の目の前にはキョンはいない……でも、僕の目の前にはキョンが『いる』んだ、確かにね」 佐々木「じゃないと、こんな台詞……言わない……言うわけがない」 佐々木「…あれ?となると実際に目の前にキョンがいても簡単に言えるんじゃないのか?」 佐々木「キョン、ずっと好きでした」 佐々木「……」 佐々木「言えるね」 佐々木「簡単だよ、これは所謂シミュレーションというものに近いけ...
  • 4-501「実は佐々木はキョンのことが大嫌い」
    「ああ、キョン、何も最初から君のことが嫌いだったわけではないよ。最初の頃は かなりの好意があったのさ、君のそのガツガツしないところにね。キョン、僕はね、男 というもののあの必死さが大嫌いなんだよ。それが本能に即した生物として正し い行動であっても、人間という理性によってここまでの文明世界を築いた存在に しては、あれは下品すぎると言えるよ。もちろん、それが生物として社会としての 活力のひとつになってることまでは否定しないがね、滑稽すぎる」 「しかし君は逆に、あまりにもそちらの方面が希薄すぎる。僕が、あの1年の間に何度 婉曲なアプローチをしたと思っているのかい?最初の頃はすばらしいとさえ思えた 君の紳士ぶりも、いつしか憎しみの対象になってしまうほど、君は淡泊すぎた」 「しかし、それは若さというより幼さのせいでもあると、僕は自分を納得させたよ。 君も僕も、これから長い未来があ...
  • 67-9xx「そう謝らニャいでくれ、キョン」
     一度成功した事に味を占めるというのは、決して珍しいことじゃない。  例えばだが、猿の檻に「ボタンを押せばエサが出る装置」を置いておけば、猿だってその装置を「扱う」ようになるという。経験は力なのだ。  しかし柳の下に泥鰌がいつも居ると思っちゃいかんし、ましてや切り株にウサギがぶつかってきてコロリと逝くなんて  発生する方が稀な珍例でしかない。そんなものをアテにしちゃいかんのである。  まあ要するにだな……。 「俺はやらん。もう二度とシャミセンの事を団活を休む理由には使わんぞ……」 「キョン、決意を固めるのも誠に結構な事ではあるが、そろそろ現実に戻ってきてはくれニャいか」 「おい?」 「ふむ」  佐々木は小鼻の脇から左右それぞれ三本ずつ生えた「ひげ」を興味深げにさすりつつ首を傾げた。  うん、まあ、そういう事だ。そういう事なんだ。 「すまん佐々木」 「そう...
  • 66-10 佐々木さんのごまかし
     あれは高校二年に進級する寸前、春休みの事だったろうか。  僕は、告白された。 「佐々木さん!」  実にストレートな告白だったと記憶している。  後で「僕に告白するなんて、なかなか物好きなものだ」などと思ったものだが  この時は不意打ちをくらったようなもので、とっさに返答する余裕がなく、ひとまず保留と言う事にしてもらった。  一年前なら一蹴していた事だろう。  恋愛なんて精神病の一種だと言うのが僕の持論だからだ。  だが、この一年、僕を支えるこの価値観に揺らぎが生じているのを感じていた。  キミのせいだよ? キョン。  まぶたの裏の、元同級生に問いかける。  ここしばらく、何かの拍子に浮かぶ風景があった。  それはダルそうな元同級生の顔と、彼と過ごした日々の事。  彼の机に乗り出し、間近に見上げた彼の顔。机を並べて給食を食べるのはほぼ毎日の...
  • 24-486「佐々木の禁酒大作戦」
    「まさか自分でも驚きだよ。自分がここまで執着心が強い人間だったなんて」 その人間が観測するからこそ、世界がある。という考え方を、以前本で読んだことがある。高校時代にそれをいやというほど体験したわけだが。 世界は、涼宮ハルヒという人間を中心に作られていた。いや、彼女が作ったのかもしれない。 つまり、彼女の眼の届く世界が、すべて真に意味のあるものであり、それ以外はその土台、もしくはおまけにすぎないのだ。 なぜならそれは、彼女の願望によって簡単に作りかえられてしまうから。 彼女は、『神』なのだから。 佐々木の世界 「珍しくぼーっとして、考え事?」 はっとなって見上げると、そこにいたのは大学に入ってから知り合った女子の友人だった。彼女は心配そうな笑顔で僕を見ている。 佐々木「ごめん、なんでもないよ。ちょっと思いだしていただけ」 「ふーん…何を?」 佐々木「大したことじゃな...
  • 36-812「キョン肉まん」
    「どうだいキョン、おかっぱにしてみたよ」 「そうか」 「それだけかい」 「だって前もおかっぱみたいなもんだったろ」 「そうかな。これでもずいぶん外見のイメージはかわったとおもうのだけどね」 「かわっても俺にとっては佐々木は佐々木さ」 「これはよろこぶべきなのか、へこむべきなのかわからないな。おや、橘さんに周防九曜さん」 「なんだ佐々木、おまえらの中ではおかっぱが流行ってるのか?」 「偶然だよ、少なくとも僕にとってはね。橘さんたちが勝手に合わせた可能性は否定できないが」 「なに見てんだい?うらやましいかい?あなたもおかっぱにしたいのか?」 「おい佐々木、この誘拐女しゃべり方がかわってないか?なんで俺がおかっぱにするんだよ」 「思うにキョン、彼女たちはなにかにかぶれてるんだと思うよ」 「こ―――――…・……ほ――――――」 「後方?広報?工法?日本語は同音異義後が多くて困るね、キョン」 「わか...
  • 6-82「スクウェア・ラブ」
    5-852「ファーストキスは誰のもの?」のつづき 「キョン、あんた今度の土曜日、佐々木さんを誘いなさい。彼女の証人喚問をするから。 会場はキョンの家で良いわ」 先日のハルヒが発端で起こった騒動にまたしても俺は巻き込まれ、ハルヒの命令により図 らずも当事者となってしまった佐々木を誘い出し、ハルヒの前に連れてこなければならな いことになった。 やれやれ、明日は待望の休日なんだぜ。たまには日がな一日自分の部屋でゴロゴロとして いたいし、ゲームで一日を費やすってのも悪かない。 アホの谷口や国木田と街に繰り出すのだってありだろう。 そういった何でもない休日を俺は望んでいるんだ。非日常的な出来事など、俺が退屈し きった頃にやって来るってのがちょうど良いってもんだ。でないと俺の精神衛生上よろし くない。 しかしこの団長様は、自分を中心に世界が...
  • 26-177「カナダ留学」
    僕がいると神:涼宮の精神を刺激し、僕にとっても、世界にとっても良くないことが起きる。 ということで、僕はキョンに黙って海外留学することにした。 向こうで博士を取るので、8年はいることになる。 一人寂しく飛行機に乗る。見送りは誰もいない。 『親友の僕を見送りもしないなんて薄情だよ。キョン』 ああそうだ、キョンには知らせて無かったんだ。 飛行機が日本を離れる。 『キョン、君は今、幸せかい?』 もし『僕と一緒に来てくれ』と言ったら付いてきてくれたかな? でも、これでお別れだね。 もう会うことも無いだろう。 不意に涙がこぼれる。 『いけない、キョンのことは早く忘れないと』 泣き疲れた僕はそのまま眠ってしまった。 ・・・・・・・・・ 目が覚めた頃、アメリカ大陸が見えてきた。 この飛行機はカナダ東海岸までノンストップだ。 「目が覚めたか?佐々木」 そうだ、僕はキョンと一緒にカナダに留学に来た...
  • 16-499「佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 」
    佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 「やあキョン、こうして言葉を交わすのは、ずいぶんと久しぶりだね」 懐かしい声に慌てて振り返ると、そこに、佐々木がいた。 いつもどおりの服装で。いつもどおりの穏やかな笑顔で。 セピア色の風景の中、その姿がやけに溶け込んでいるように、俺には思えた。 大丈夫だったのか、佐々木。いや、ここで会ったということは、お前自身はまだ昏睡状態なのか。 矢継ぎ早に質問を繰り出す俺に、いつもの微笑みで答えると、 「せっかくここで出会えたんだ。歩きながら話さないか、キョン」 佐々木はそう言って、ゆっくり歩き始めた。 「君を始め、みんなには色々と迷惑をかけたね。本当に申し訳なく思っているよ」 そんなこと気にすんな。それより、もう、元通りなんだな、佐々木。 「どうだろうね。さて、どこから説明すればいいだろうか。最...
  • 18-440「風呂上りの佐々木さん」
    水泳の授業中、自由時間になったので、佐々木と並んで座ってだべっていた。 「キョン、もうすぐ夏休みだね」 「ああ……でも、夏休みでも、夏期講習とかいって、塾はあるんだよな」 「そうだね、一緒に行こうか」 「いいぜ、お前ん家に迎えに行くよ」 そんなこんなで夏休みになった。 暑い……暑すぎる。 まったく、太陽の神様に謝ってもらいたいね。 『猛暑でもうしょわけありません』ってな。 …………ちょっとは涼しくなったか? 愛用の自転車を走らせ、佐々木の家に辿り着く。 「あら?ごめんなさいねぇ、あの子今、シャワー浴びてるのよ」 出てきた佐々木のお袋さんが言う。 なるほど、シャワーが浴びたくなる気持ちはよくわかる。 じっとしてるだけで汗が出てくるような、気温と湿度だからな。 自転車を漕いで来た俺も、シャワーを借りたいくらいだぜ。 「...
  • 20-587「佐々木vs.キョン」
    今日は私の誕生日・・・佐々木団全員で騒いでいる。 でも私は心から喜べない・・・キョンが来ていないから・・・ 「すまん、佐々木。妹の友達がちょっと熱をだしてな、ちょっと 見舞いに行こうと思うんだ。今日は来れそうにないかもしれない。ごめんな。」 これが朝、キョンから来た電話・・・妹さんの友達はきっとミヨキチという子だろう。 君はなんだかんだいっても何かあったらいつも気にかけてくれる。 そこが好きになったのだから文句は言えないけど・・・ねぇ、僕ももういっぱいいっぱいだよ。 橘さんとコップがいつのまにか入れ替わっていたり・・・ 九曜さんがトンガリコーンを指にはめていたり・・・ ポンジーが消されたり・・・ いつもの佐々木団の光景だ。でも今の私は愛想笑い・・・ ゴメンね、みんな。なぜか心から笑えないんだ ちなみに橘さんにスペインで一緒に住んでみませんかと聞かれたが断っておいた。...
  • 26-816「佐々木団+キョンとのお茶会(仮)」
    一週間に一度の佐々木団+キョンとのお茶会 橘さんは説得をするためにキョンを毎週誘っている せっかくのチャンスなのでキョンの隣に座らせてもらおうか キョンがこんなにも近いことなんて今まであったかな? ここまで近いんだ。ちょっとぐらい押し倒しても大丈夫だよね… 絡み合う二人の指、もしかしたら勢いで口付けもやっちゃうかもしれない あっとヤバイちょっと妄想でよだれが… 「さーさーきー」 「ヴぇ!な、なんだいキョン」 「何か頼まないのか?」 「あ、ああミルクティーにしようかな」 「すみません、ミルクティー一つとコーヒー四つお願いします……なぁ、佐々木」 「なんだい?キョンから話を切り出すなんて今日は積極的だね」 「お前結構努力家なんだな…」 「!!!キョンそれはどういうことかな?」 まさかとは思うがばれてるのか?この前キョンが間違って貧乳団...
  • 10-212「キョンからのプレゼント?」
    「よぉ、佐々木。待たせたな。」 駐輪場で待ってもらっていた佐々木は、声をかけてようやく俺の存在に気がついたようだ。 「ああ、気にしないでかまわないよ。 ただ、キミが運悪くも先生に仕事を頼まれてしまった、それだけのことだろう。 まさかそのあとどこかで道草を食っていたとも思わないし、そんなことはないだろう?」 ああ、俺は人を待たせてそんなことをするやつじゃないぜ。 「ところでお前の持ってるそいつは何だ?」 「ああ、これかい?最近の若者はあまり使っていないようだね、ラジオだよ。携帯式の。」 そうかい、確かに最近のやつらはケータイもってるからな。使わんだろうよ。 そういいながらぐちゃぐちゃに絡み合った自転車の中から自分のものを引きずり出す。 「ほら、乗ってくれ。」 「ああ、いつもすまないね。ただ、今日はキミの用事で少しばかり時間をとってしまった。 少...
  • 16-884「確約」
    『確約』 塾に入れられた。 まぁそろそろかと思っていたがおふくろの堪忍袋の緒が切れたのだ。 はっきり言って勘弁してもらいたかった。 しかし俺の家庭内ヒエラルキーは罠カード「悲惨な小テスト」と魔法カード「塾のパンフレット」のコンボにより最下層に落ちていたため 俺に反論の余地はなかったのだ。 俺とて自分の成績に危機感を覚えていないわけではない。 仮にも進学を希望している身としてこのままではいけないと言う気持ちもあったさ。 しかし、今回指定された塾のカリキュラムを見ると話は変わってくる。 週4月水金土。平日は学校が終わってから直行しなければならない時間であり土曜日は日中フルタイムだ。 時間的にSOS団とまる被り。 塾に行くなんて事よりもハルヒの説得をすることを考えて頭が痛くなった。 しかし、お袋は完璧な正論で攻撃してくるのに対しハルヒは理不尽...
  • 67-527 「キョン、そんなの決まっているじゃないか」
     それは小学校六年の頃の話だ。  父が浮気し、結果、両親が離婚した。  事実だけを列記するなら、ただそれだけの話であり、そしてわたしは教訓と責任を得た。  人は、一時の感情によってたやすく判断を誤る生き物なのだ。けれど、わたしはああはなるまい、と。  母の心痛を、これ以上増やすような事はさせまい。母一人子一人であっても、わたしは立派なわたしになってみせよう、と。  丁度、その頃憧れていた少女がとある含蓄のある言葉を発したのを聞いた。わたしがそれに感化されたのはさて運命だったのか。  中学一年のわたしは、両親の離婚に合わせて苗字が変わった。  そして『わたし』も変わった。  それが『佐々木』の始まりだ。  わたしは中立にして難解な存在になろう。  女子に対しては普通で良い。けれど男子にとっては難解、不可思議、遠巻きにしたくなるような存在が良いだろう。何故ならば...
  • 66-358 Rainy Day by?
     いつものように彼の机に片肘をつき、覗き込むように語り掛ける。  これは、もはや日課のような一幕。だが、今日はまた事のほか変わったことを彼が言ったからか  或いは別の要因ゆえか、この一言を良く覚えている。 「佐々木。お前、回りくどくて理屈っぽい言葉遣いを改めりゃさぞかしモテることだろうに」 「面白い事を言うね」  本当に、面白いことを言うね。 「キョン、モテるモテないとかがこの人生において問題視される理由が解らないね……。  現実をあるがまま受け入れるには情緒的感情は障害に過ぎないよ。特に恋愛なんて精神病さ」  これは僕の持論だ。特に気に入っている僕の持論だ。  だから僕は滔々とキョンに語った。人と動物の境目の事、理性と本能の事を。  僕は喋りを改めればモテる?  キョン、キミは僕に男漁りに精を出せとでも言うつもりかい?  僕に「僕」を曲げてまで異...
  • 26-326「ひゅ~まのいど☆いんた~ふぇいす 」
    「キョン、そろそろ受験勉強を考えなければいけない季節だね」 「お前まで俺を受験に駆り立てるのか。まったく、やれやれだ」 「そう言うと思って君の為に頼れる助っ人を用意したよ」 「誰だそいつは?」 「こっちにおいで」  ・  ・  ・ 「紹介しよう。この子は 僕っ娘型ヒューマノイドインターフェイス・ささっきー1号 だ」 「うわっ、佐々木がもう一人!?何なんだこれは??」 「キョン、僕ハ佐々木ダヨ」  ポカッ! 「・・・・ササッキー1号デス」 「佐々木が佐々木を殴ったぞ!?何やってんだ?」 「・・・・ゴホン、九曜さんに頼んで作ってもらったんだ。  この子には外見は当然として内面も僕に合わせて作られたアンドロイドさ。  君の手となり足となり、受験ライフを陰ながら支援させて貰うよ」 「キョン、キミ自身ノ可能性ニ僕ト二人三脚デ頑張ロウヨ!」 「俺の可能性へのチャレンジか・・・・。なかなかいい事を言うな...
  • 66-25 ルームシェア佐々木さんとホワイトデー
    「ところでキョン」 「いいから人の背中から離れなさい」  高校卒業後、何故か俺は佐々木とルームシェアしていた。  提案者は佐々木だ。 『おいおい何言ってんだ親友。俺は遺伝子的に紛れもなく男なんだぜ?』 『これは心外だな。キミは僕を性差的な意味合いで見たことはないと常々公言していたじゃないか』  何故か橘がブチ切れてバット振り回したこともあったな。 『それとも何かい? 僕はキミを性別を越えた親友と認識していたのだがそれは僕の勘違いだったのかい?』 『あのな、それとこれとは話は別だ』  それからの事はもう言うまでもないだろう。  俺は完膚なきまでに言いくるめられ、気が付けば母親までセットで言いくるめられていた。  部屋を2人でワリカンで借り、共通の部屋と自室を割り振る。  家事も分担できるし確かに便利だ。 「ただ何でお前はい...
  • 28-896「君は意外に紳士だね」
    温泉といえば多くの人が最初に挙げる地名は群馬の草津や大分の別府、次点で岐阜の下呂などだろうが、偶然見ていたTV番組によると実は北海道にも結構な数の温泉があるそうだ。 今思えば、その番組を見た所為だったのだろう。だとすれば、何と素敵な偶然だったのだろうか。 おかげで僕は、一生思い出に残る素敵な体験を得られたのだからね。 それから数日後、彼の志望校から合格通知が届き、僕は彼の慰安と合格のお祝いを兼ねて旅行にいかないかと誘った。 彼が温泉に行きたいなどと高校生らしからぬことを言うので、僕は先日見たTVの内容をそのまま彼に話してあげるたところ、ここから離れられるならどこでもいいと逃避のように零す彼に、僕は苦笑するしかなかった。君は余程疲れていたんだね。 温泉の数が多く且つ知名度の低い場所というのは人が集中しないのでゆっくりできるだろうという僕の私見を彼に話すと、彼は二つ返事で受けてくれたし、...
  • 24-739「佐々木さんの雪山大作戦」
    橘さんと九曜さんと一緒に藤原君家に突撃訪問した日のことでした。 「藤原さん?これは、もしかしてこれは、タイムテレビと言う物ですか?」 「―――タイム―――テレビ―――」 「頼むから、勝手にいじるな」 画面には僕達の未来の姿が映っていた。 ・・・・・・・・・ うれしそうな顔で涼宮さん達が言う。 「佐々木さん残念ねー、風邪で旅行行けないなんてねー」 「心配いらない。彼の面倒は私が見る」 「そろそろ、時間ですよ。涼宮さん」 「焦らず、ゆっくり直すのだぞ、佐々木」 やっぱりキョンは優しい。 僕達は雪山に行く予定だったのに、僕は急に風邪を引いていまったのだった。 涼宮さんと長門さんはキョンとヤル気マンマンだ。発情したメス犬でも、そこまであからさまじゃないよ。 ・・・・・・・・・ 「それで、すったもんだの末、あいつだけが行方不明になるのだが。その後が観測不能な...
  • 29-866「見えている」
    「佐々木、青の縞々が見えてるんだが…」 「なっ!」ババッ! 「スカートなんだから体育座りはやめておけよ」 「み、見たのかい!?」 「見えてしまったというか。そもそも見てなかったら注意できんだろ?」 「キ、キョン!君って奴は~!」 「キョンのエッチ」 ポカポカ 「痛い、やめろ」 あまり痛くない?もしかして本気で殴ってないのか?まさかね というかマウントポジションはやばいです。佐々木さん 「いい加減にしろ。佐々木」 俺は佐々木の腕を掴んで引っ張る。 何故か佐々木の体が俺に覆いかぶさる。控えめだけど柔らかい胸が俺の胸板に押し付けられる。 佐々木の髪からは良い匂いがして…クラクラしそう。 「……」 「……」 佐々木さん。そろそろ降りた方が。いえ、ずっとこうしていたいですけど。 「ごめん、キョン。痛かった?」 佐々木は本当にすまなさそうに謝ってくれた。 「いや、全然大丈夫だよ」ハルヒのパンチに比べれ...
  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 42-847「キョン、すきだ」
    佐々木「キョン、すきだ」 キョン「ああ。俺もだ。しかし、こういう作業は実に無駄だと思わないか?」 佐々木「何を言うのだ。      確かにこれ自体は決まりきった単調な行為かもしれない。      しかし、この行為があってこそ最終的な結果が導き出されるのも事実だ。だから、今は黙って粛々と進めてほしい」 キョン「それにしても佐々木、すきだぞ」 佐々木「……君はもう少し迂遠な言い方を覚えた方が良いのではないかと思うことが時折あるよ」 キョン「これでもハルヒにはくどいと言われてるんだがね」 佐々木「……今は、涼宮さんの話はいいよ。僕のほうだけ見てくれ」 キョン「ああ、わかってるさ」 キョン「……っ」 佐々木「はぁ、はあ、はぁ……凄いね君は。全く、身体を鍛えていないというのに、や、やはり、体力では、勝てないな、僕は」 キョン「そうでもないぜ。さて...
  • 19-744「中学生の佐々木さんの部屋にキョンがやってきた の巻 」
    中学生の佐々木さんの部屋にキョンがやってきた の巻 塾の無い日、一緒に勉強するためにキョンを部屋へ呼んだ。 異性を部屋に入れるなんて初めてだよ。ガラにも無く緊張してしまうね…… 「じゃあ、僕はお茶を入れてくるから、適当にくつろいでてよ」 そう言って部屋を後にする。 そして、紅茶を淹れて部屋に戻ると、そこには驚きの光景が広がっていた。 「お、早かったな。お茶そこに置いてくれ」 「……いや……あの」 キョンは思った以上にくつろいでいた。 いや、そりゃ確かに『くつろいでて』とは言ったけれども、 まさか初めて訪れた人の部屋で、勝手に人のベッドに寝転んで、勝手に人の漫画を読まれているとは思わなかった。 「あ……これ妹の部屋で読んだことあるわ」 そう言って、キョンは手にしていた『快感フレーズ』を傍らに置いた。 せめて元の場所に戻してくれないかな...
  • @wiki全体から「66-286「ときにキョン、僕はそろそろお茶が怖いな」」で調べる

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