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史実ネタ/実際の兵種について - (2011/03/30 (水) 10:49:17) のソース

*実際の兵種について
-騎馬隊
--基本的には移動時にのみ騎乗し、下馬して戦うのが基本であり&br()戦場では主に指揮官だけが騎乗したといわれている。&br()だが、史料には馬乗りなどの記載もあり騎馬戦闘が全く無かった訳ではない。&br()機動力の高さを活かせる奇襲や追撃戦、情報伝達手段として重宝されたとされる。&br()戦国時代後期では前衛の騎馬兵に鉄砲を持たせ、長槍部隊を鉄砲で崩したところに後方の騎馬隊が突撃を仕掛ける「騎馬鉄砲隊」の戦術等も確立されている。
-槍足軽
--槍は突いて使うイメージがあるが、戦国時代の足軽隊は叩きつけるように振り下ろして使っていた事が分かっている。&br()戦国大戦でも槍撃のアニメーションにその面影が見られる。
-鉄砲隊
--用いるのは「種子島銃」と呼ばれる、いわゆる火縄銃である。西洋ではマッチロック式と呼ばれる。&br()有効射程距離はおよそ100メートルほどだが、命中精度には非常に難があった。
--鉄砲の銃撃は木の盾では防ぎきれなくなったので、竹束(竹を何本も束ねた円柱状の盾)を用いて防ぐようになった。
--長篠の戦いで有名な「鉄砲三段撃ち」だが、実際には行なわれなかったらしいというのが近年の定説となっている。&br()理由は諸説あるが「火縄銃の構造上、3人が交代で弾幕を張り続けることは不可能」「『騎馬隊の大軍による連続突撃』がそもそも存在せず、無駄に弾を撃ち続けること自体戦術的に無意味」など。&br()むしろ「地形と柵で足止めされた敵部隊を、鉄砲隊や槍足軽などが連携して各個撃破してゆく」という「局地戦」だったのではないか、というのが最近の主流の説となっている。
--但しスペイン等ではテルシオ陣形として三人交代制の銃陣形が既に実用化されており、完全否定は難しいとも言える。
-弓足軽
--現代こそ重火器による遠距離戦が主だが、当時の資料によると兵士たちの死因の殆どが弓矢によって受けた傷となっている。&br()それがたとえ致命傷でなくとも、矢傷から破傷風に感染する事も多くあった。
--盾持ちに守られながら射手が大人数で連射し、さながら雨のように矢が降り注いだ。
--矢の中には返し刃(簡単に言えば矢印型の矢じり)が付いているのもあり、矢を抜く際にさらに傷を負わせる工夫がされたものもあった。
-足軽
--集団戦法が確立されるにつれて戦場の主役となった、「足軽く戦場を動き回る者」を意味する下級兵士の総称。槍足軽や鉄砲隊なども広く含んでいる。