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|【名前】|魔化魍ヤマビコ|
|【読み方】|まかもうやまびこ|
|【登場作品】|[[仮面ライダー響鬼]]|
|【登場話】|四之巻「駆ける勢地郎」(奥多摩)&br()十三之巻「乱れる運命(さだめ)」(小菅)|
|【分類】|大型[[魔化魍]]|
|【餌】|人間の声|
|【特徴音】|「ウォォォォ」([[ゴリラ>モチーフ:ゴリラ]]のような呻き声)|
|【妖怪モチーフ】|山彦|
|【生物モチーフ】|[[サル>モチーフ:サル]]、オウム|
|【登場地域】|東京都西多摩郡奥多摩町&br()山梨県小菅村|
**【詳細】
日本の山林に住まうという「山彦」としての伝承を残す大型魔化魍。
大型魔化魍の中では人間とほぼ同じ骨格をしているものの、その背丈は6.9mと非常に高い。
その一方で耳がよく、山に向かって「ヤッホー」と叫ぶ人間の声を真似て、「ヤッホー」と木霊を繰り返す事で餌になる人間を定め位置を特定。
その人間の声が詰まった喉の部分をクルミのような琥珀状の物体に変化させ抉り抜くことで捕食する。
つまりこの魔化魍の好物は「人間の声」。
人間を餌とする魔化魍において、女子供の柔らかい肉を好むという[[魔化魍ツチグモ]]や、水中にいる人間の内臓を肛門から吸い取るという[[魔化魍カッパ]]のように部位が指定されている種類はいれども、
「声」という形のないものを好むというのはヤマビコが唯一。どんな栄養が有るのだろう……
喉の部分を琥珀状の物体に変化させそれを捕食するので何かしらの栄養はあるのだろう。そうでなければ成長しない。
怒ると特殊な毒気を持った泣き声を発し、これを浴びた動物や木々はたちどころに腐ってしまうと伝わっており、更に巨大な体躯からの怪力も非常に強力。
餌を集める方法故に音に敏感で、常に耳をピクピクさせながら周囲の音を探っているという。
故事によれば、『山彦』は古来から日本各地に伝えられてきた怪物らしく、「空谷響」や「幽谷響」などとも表記されてきた。
鳥取県では山彦と同じような妖怪に「呼子鳥」が伝承されているが、この鳥と考えられていた部分などは山彦の背中の羽根を目撃した為と考えられる。
「天邪鬼や山姥などの妖怪が山に入って『山彦』となる」とも伝えられ、これらは[[ヤマビコの怪童子や妖姫>ヤマビコの童子と姫]]の目撃が合わさったものと推察される。
[[魔化魍テング]]の項目では山に住む猿が変異する場合もあるとされ、同じく猿が変異する事例もあるテングとヤマビコの外見は似通っているという。
***【奥多摩のヤマビコ】
奥多摩の山中に出現した個体。平均気温2.0℃前後と平均湿度55%程の環境で成長した。
かなり毛深く、長い体毛が顔を覆い隠している。
山に入り込んだ登山客等の喉を童子達に与えられて成長。
親達が響鬼に倒されると、童子の遺言により人里に降りようとするが、追い付いた響鬼の音撃を受け倒された。
***【小菅のヤマビコ】
小菅の山中に出現した個体。
奥多摩のヤマビコとは体色が異なり、鳥のような嘴を持つ。
ヤマビコの怪童子の呼び付けで姿を現すが、[[乱れ童子]]に目を潰された挙句に捕食された。
**【余談】
日本妖怪モチーフは「山彦」。生物モチーフは猿とオウム。
山彦とは「ヤッホー!」と山へ向かって叫ぶと「やっほー!」と自分の声で帰ってくるというあの現象のこと。
山や谷の斜面に音がぶつかり、それが反響する現象であり、古くはそれが山に住む妖怪、もしくは神様が行っているものと思われていた。
地方によっては「呼子」や「呼子鳥」が山彦を起こしているともされ、長野県には人の声を返す山彦岩の伝説が残されている。
なお呼子は[[魔化魍ヨブコ]]として登場しているが、かつてはこのヤマビコに近い存在であると考えられていたという。
しかしヨブコはワニ等の爬虫類がモチーフで猿とオウムのキメラであるヤマビコとは似ても似つかない。
餌もヨブコは人間の体液で洞窟に人間をさらい、獲物を洞窟に糸で吊るす習性がある等、性質も全くの別物。
生物モチーフの猿とオウムだが、オウム返しという言葉があるように「相手が言った言葉をそのまま繰り返す」意味の慣用句に用いられるオウムと、山に住む生物としてメジャーな猿を組み合わせてデザインされたものと思われる。
なお中国に伝わる猿の妖怪で「玃猿(かくえん)」というものがいて、覚や山彦のルーツになったのではとされているらしい。
怒ると特殊な毒気のある声を発すると言うが、玃猿は燃やした際に数里先まで臭気が届いたという逸話が有り、それを組み込んだ可能性が考えられる。
また人間に化けたり、人をさらうとも言われているが、ヨブコは餌を洞窟に集める習性があるといい、ヤマビコとヨブコが近似種と認識されていたのはそのへんのルーツが影響しているのかもしれない。
人間に化けるというのは童子達の目撃例か。
CGが多い大型魔化魍としては珍しくスーツによる撮影が行われている。
スーツは後に[[魔化魍テング]]に改造されため、テング登場以降は登場しなくなった。
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|【名前】|魔化魍ヤマビコ|
|【読み方】|まかもうやまびこ|
|【声】|塩野勝美|
|【登場作品】|[[仮面ライダー響鬼]]|
|【登場話】|四之巻「駆ける勢地郎」(奥多摩)&br()十三之巻「乱れる運命(さだめ)」(小菅)|
|【分類】|大型[[魔化魍]]|
|【餌】|人間の声|
|【特徴音】|「ウォォォォ」([[ゴリラ>モチーフ:ゴリラ]]のような呻き声)|
|【特色/力】|叫んだ相手の声を真似る、巨体を生かした攻撃|
|【妖怪モチーフ】|山彦|
|【生物モチーフ】|[[サル>モチーフ:サル]]、オウム|
|【登場地域】|東京都西多摩郡奥多摩町&br()山梨県小菅村|
**【詳細】
日本の山林に住まうという「山彦」としての伝承を残す大型魔化魍。
大型魔化魍の中では人間とほぼ同じ骨格をしているものの、その背丈は6.9mと非常に高い。
その一方で耳がよく、山に向かって「ヤッホー」と叫ぶ人間の声を真似て、「ヤッホー」と木霊を繰り返す事で餌になる人間を定め位置を特定。
その人間の声が詰まった喉の部分をクルミのような琥珀状の物体に変化させ抉り抜くことで捕食する。
つまりこの魔化魍の好物は「人間の声」。
人間を餌とする魔化魍において、女子供の柔らかい肉を好むという[[魔化魍ツチグモ]]や、水中にいる人間の内臓を肛門から吸い取るという[[魔化魍カッパ]]のように部位が指定されている種類はいれども、
「声」という形のないものを好むというのはヤマビコが唯一。どんな栄養が有るのだろう……
喉の部分を琥珀状の物体に変化させそれを捕食するので何かしらの栄養はあるのだろう。そうでなければ成長しない。
怒ると特殊な毒気を持った泣き声を発し、これを浴びた動物や木々はたちどころに腐ってしまうと伝わっており、更に巨大な体躯からの怪力も非常に強力。
餌を集める方法故に音に敏感で、常に耳をピクピクさせながら周囲の音を探っているという。
故事によれば、『山彦』は古来から日本各地に伝えられてきた怪物らしく、「空谷響」や「幽谷響」などとも表記されてきた。
鳥取県では山彦と同じような妖怪に「呼子鳥」が伝承されているが、この鳥と考えられていた部分などは山彦の背中の羽根を目撃した為と考えられる。
「天邪鬼や山姥などの妖怪が山に入って『山彦』となる」とも伝えられ、これらは[[ヤマビコの怪童子や妖姫>ヤマビコの童子と姫]]の目撃が合わさったものと推察される。
[[魔化魍テング]]の項目では山に住む猿が変異する場合もあるとされ、同じく猿が変異する事例もあるテングとヤマビコの外見は似通っているという。
***【奥多摩のヤマビコ】
奥多摩の山中に出現した個体。平均気温2.0℃前後と平均湿度55%程の環境で成長した。
かなり毛深く、長い体毛が顔を覆い隠している。
山に入り込んだ登山客等の喉を童子達に与えられて成長。
親達が響鬼に倒されると、童子の遺言により人里に降りようとするが、追い付いた響鬼の音撃を受け倒された。
***【小菅のヤマビコ】
小菅の山中に出現した個体。
奥多摩のヤマビコとは体色が異なり、鳥のような嘴を持つ。
ヤマビコの怪童子の呼び付けで姿を現すが、[[乱れ童子]]に目を潰された挙句に捕食された。
**【余談】
日本妖怪モチーフは「山彦」。生物モチーフは猿とオウム。
山彦とは「ヤッホー!」と山へ向かって叫ぶと「やっほー!」と自分の声で帰ってくるというあの現象のこと。
山や谷の斜面に音がぶつかり、それが反響する現象であり、古くはそれが山に住む妖怪、もしくは神様が行っているものと思われていた。
地方によっては「呼子」や「呼子鳥」が山彦を起こしているともされ、長野県には人の声を返す山彦岩の伝説が残されている。
なお呼子は[[魔化魍ヨブコ]]として登場しているが、かつてはこのヤマビコに近い存在であると考えられていたという。
しかしヨブコはワニ等の爬虫類がモチーフで猿とオウムのキメラであるヤマビコとは似ても似つかない。
餌もヨブコは人間の体液で洞窟に人間をさらい、獲物を洞窟に糸で吊るす習性がある等、性質も全くの別物。
生物モチーフの猿とオウムだが、オウム返しという言葉があるように「相手が言った言葉をそのまま繰り返す」意味の慣用句に用いられるオウムと、山に住む生物としてメジャーな猿を組み合わせてデザインされたものと思われる。
なお中国に伝わる猿の妖怪で「玃猿(かくえん)」というものがいて、覚や山彦のルーツになったのではとされているらしい。
怒ると特殊な毒気のある声を発すると言うが、玃猿は燃やした際に数里先まで臭気が届いたという逸話が有り、それを組み込んだ可能性が考えられる。
また人間に化けたり、人をさらうとも言われているが、ヨブコは餌を洞窟に集める習性があるといい、ヤマビコとヨブコが近似種と認識されていたのはそのへんのルーツが影響しているのかもしれない。
人間に化けるというのは童子達の目撃例か。
CGが多い大型魔化魍としては珍しくスーツによる撮影が行われている。
スーツは後に[[魔化魍テング]]に改造されため、テング登場以降は登場しなくなった。
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