魔化魍イッタンモメン

【名前】 魔化魍イッタンモメン
【読み方】 まかもういったんもめん
【登場作品】 仮面ライダー響鬼
劇場版仮面ライダー響鬼 7人の戦鬼
仮面ライダーディケイド
仮面ライダージオウ
【登場話(響鬼)】 七之巻「息吹く鬼」(奥久慈)
八之巻「叫ぶ風」(奥久慈)
二十四之巻「燃える紅」(高萩)
四十四之巻「秘める禁断」(館林)
四十七之巻「語る背中」(日高)
【登場話(ディケイド)】 第1話「ライダー大戦」(夏海の世界)
【登場話(ジオウ)】 EP47「2019:きえるウォッチ」
EP48「2068:オーマ・タイム」
【分類】 大型魔化魍
【餌】 人間の体液
【特徴音】 「ピィー」(鳥のような鳴き声)
【特色/力】 マッハ3での飛行
【妖怪モチーフ】 一反木綿
【生物モチーフ】 エイ、ツバメ
【登場地域】 茨城県奥久慈地方
茨城県高萩市
群馬県館林市
埼玉県日高市
戦国時代

【詳細】

「一反木綿」という妖怪の伝承を残す巨大魔化魍。

水中で成長するタイプの魔化魍であり、餌は童子と姫が運んできた人間の体液を搾り取り水に溶けたそれを摂取することで成体となる。
巨大な翼を使い成体まで成長すると空中をマッハ3ものスピードで飛行し加速する際には翼を可変させ空気抵抗を減らすようになっている。
上空に急上昇した後に猛スピードで急降下し、強烈な風圧を相手に浴びせ、相手が怯んでいる間に尻尾を伸ばして攻撃し、この自在に伸びる尻尾を使い人間の体液を搾り取り接種する。

故事によれば、『一反木綿』は主に鹿児島県に出現し、「布のような身体で人間に巻き付き、首を絞めて殺害する」と伝承されていた怪物らしい。
現代でも鹿児島県の肝属郡などでは子供達を叱る時、「夜遅くまで遊んでいると一反木綿が出るぞ」といった具合にその名前を用いている模様。

その名の如く、一反の木綿の布に例えられている姿は怪童子と妖姫の姿を混同したものと考えられる。
イッタンモメンを育てる童子らは人間態が布を巻き付けたような姿を持ち、怪人態は四肢を長く伸ばす能力を持っている。
そういった見た目や、伸ばした腕や脚が遠目からだと布の怪物や、まるでたなびく一反の布のように見えたのだろう。

【仮面ライダー響鬼】

【奥久慈のイッタンモメン】
奥久慈の桧枝湖(ひのえこ)に出現した個体。平均水温11℃前後の環境で成長した。
奥久慈の個体は幼体時、背中の体色は薄水色だが、成体になると背中の体色は黒に近い紺色に変色する。

威吹鬼に圧倒されている童子を救う為、湖から姿を現すも成長途中故にすぐさま身体が乾き始めたため水中へと撤退した。

その後、成体となるも湖に展開されたディスクアニマルのニビイロヘビに発見され、無数のニビイロヘビに噛みつかれたことでそれに耐えかねた為に空中へ飛び上がったところを威吹鬼の銃撃を受ける。

尻尾を伸ばして威吹鬼を攻撃するも、鬼石を体内に打ち込まれそれと音撃射・疾風一閃が共鳴し増幅された清めの音に内側から撃破された。

【高萩のイッタンモメン】
高萩のダムに出現した個体。

専用バイク「疾風」に乗った威吹鬼の音撃射・疾風一閃を受け退治された。

【館林のイッタンモメン】
館林の川原に出現した赤色の個体。「オロチ」の現象によって発生した。

威吹鬼の音撃射を受け倒された。

【日高のイッタンモメン】
日高に出現した赤色の個体。「オロチ」の現象によって大量に発生した。

日高のウブメと共に出現したが、威吹鬼の音撃射を受け全滅している。

【戦国時代のイッタンモメン】
戦国時代のとある山中に出現した黒色の個体。

ディレクターズカット版7人の戦鬼の凍鬼の回想に登場したもので、かつて凍鬼と煌鬼が戦っていたが、その戦闘中に煌鬼は逃走した模様。
倒されたかは不明だが、凍鬼とはやや相性が悪いため単独で仕留められたかどうかは…

また放映当時に発売された格闘ゲームでは使用可能キャラの1体として登場。
ストーリーモードでは敵キャラとして威吹鬼と対決する。

【仮面ライダーディケイド】

【夏海の世界】

崩壊しつつある「夏海の世界」に出現した個体。

赤色と青色の個体が大量に出現し、空が緑色の廃墟に出現した個体はディケイドがカメンライド・ヒビキで変身した響鬼の烈火弾を受け全滅した。
しかし、大量に残っていた個体は「夏海の世界」のウブメと共にハイドラグーンなどとの共食いの末にビルに落下し、夏海の世界を爆発に巻き込んだ。

【セブンイレブンの世界】

「セブンイレブンの世界」に出現した個体。

仮面ライダージオウ

EP47、EP48に登場。

響鬼ライドウォッチが破損した影響でジオウの世界に出現。
他にもWの世界鎧武の世界などの様々な怪人が入り乱れて暴れており、上空をハイドラグーンなどと一緒に飛行していた。

【余談】

日本妖怪モチーフは「一反木綿」。生物モチーフは「エイ」と「燕」。
外見は燕の羽を持つエイ。仮面ライダー図鑑では「翼があるエイのような外見の魔化魍」と紹介されている。

日本妖怪として伝わる一反木綿は、塗り壁に並び最も知名度のある妖怪といえるだろう。
ゲゲゲの鬼太郎に登場する「鬼太郎どーん」という鹿児島弁を話す長い布に手足が生えたあの一反もめんを思い浮かべる人も多いだろう。

一反木綿は鹿児島に伝承が伝わっていることが、ゲゲゲの鬼太郎に登場する一反もめんが鹿児島弁を話す由来になっているのだが、もともとは口伝のみでそこまで知名度は無かったものの、鬼太郎に登場するようになってから有名になったという。


最終更新:2023年07月26日 00:38