シネマ

「俺を止めたければ、決戦の地まで来るがいい!そこで最っ高ぅのエンディングを迎えよう!」

【名前】 シネマ
【読み方】 しねま
【声】 藤原啓治
【登場作品】 仮面ライダーバトライド・ウォーⅡ
【分類】 不明
【特色/力】 映画作品の改変?、シャドウフィルムライダーの召喚
【モチーフ】 フィルム
【名前の由来】 CINEMA

【詳細】

鎧武たち仮面ライダーを、映画館のような謎の異空間に閉じ込めた怪人物。
映画のフィルムテープのような模様のタキシードを着こなしてシルクハットを被るという紳士的な装いをしているが、足元から伸びるフィルムで上半身のみが構成されているという異形の存在。

何かの目的で、謎の少年少女「レイト」と「レイナ」を楽しませようと、ライダーたちを映画の世界に引きずり込んで拉致。
「映画の中の主人公に扮して作中の悪役に勝利し、レイトたちを満足させるまで元の世界に帰れない」という制約をライダーたちに強要し、次々と映画に出てくる怪人やライダーたちと戦わせた。

さらに中盤からは、レイトの「どの作品も見たものばかりで陳腐すぎる」という些細な煽りからテコ入れが必要と判断、『シャドウフィルムライダー』と呼ばれる各自の最強形態を模した悪のライダーを繰り出し、改変された新たな映画の世界を作り上げた。

実は彼の正体は、物語の舞台である映画館『テトラ座』そのものの「活気を取り戻したい」という想いが具現化した姿。
さらに言えば、作中のキーパーソンである少年「レイト」も、その映画館の主の地縛霊だったことが判明する。

元々閉鎖予定だった映画館だったが、映画館の館長の老人「礼人」が館内で死亡。
本人はそのことに気付かずに精神が童心に戻った「レイト」として、幼い頃に死別した双子の姉の「レイナ(礼奈)」の死霊と一緒に、ただただ楽しく映画を見続ける時間を過ごしていた。
ところが、彼と同じく映画館も「自身が閉鎖されていた(既に役目を終えていた)」という事実を自覚することができず、「嘗てのような映画館の繁栄を再び取り戻したい」という意思が暴走。その結果、この「シネマ」という偶像を作り上げていた(ただし、終盤でレイトが記憶を取り戻すのを妨害するような行動に出たことから、実際には事の真相を自覚していた可能性もある)。
それが今回の事件の真相である。

最終ステージでは、武神鎧武のボディを乗っ取ってライダーの前に立ちはだかるが、激戦の末に敗北。
満身創痍になりながらも「子どもたちが楽しめる最高傑作の映画が出来た」とご満悦になっていると、本来の生前の記憶を取り戻したレイト(礼人)に、「十分満足させてもらった」というお礼の言葉を掛けられ、戦意を失って消滅した。

なお、声を演じる啓治氏はスーパー戦隊の味方怪人としてレギュラー出演していたが、ライダー関連の作品ではこれが初出演。
一方で、彼と接点を持つ「レイト」と「レイナ」は、それぞれ『555』で主要人物の幼少時代を演じた悠木碧氏、『フォーゼ』で幹部怪人の声を担当した田中理恵氏と、どちらも仮面ライダー作品に出演経験がある(電撃オンラインのブログより)。

最終更新:2014年07月02日 23:34