ラヴリカバグスター

「皆様、おはようございます。幻夢コーポレーション代表取締役社長、天ヶ崎ぃ、恋です!」

【名前】 ラヴリカバグスター
【読み方】 らぶりかばぐすたー
【演/声】 小手伸也
諏訪部順一
【登場作品】 仮面ライダーエグゼイド
【初登場話】 第24話「大志を抱いて go together!」
(怪人態としての登場は第27話「勝者に捧ぐ love & peace!」より)
【分類】 バグスター
【データ元】 『ときめきクライシス』のキャラクター?
【感染者】 不明
【バグスターユニオン】 不明
【特色】 言葉の魔力を用いた攻撃、物理攻撃の無効化
【モチーフ】 花束、男性アイドル?

【詳細】

恋愛アドベンチャーゲーム『ときめきクライシス』のデータを取り込んで実体化した幹部級のバグスター。

人間態は黎斗失脚後(見限ったパラドにより一時デリートされたが、表向きでは失踪扱い)に幻夢コーポレーションの社長の座に就いた、「天ヶ崎恋」を名乗る白いスーツを着こなした小太りの男性。

普段は自室と化した社長室に自身の写真を大量に飾り、常備してる手鏡や車のミラーで身嗜みをチェックしたり、暑苦しく濃い顔を強調するリアクションを頻繁に行う自己主張の強いナルシスト(演技ではなくあくまで彼自身の素の性格のようだが)。
(洗脳中の)ポッピーピポパポの破天荒なリアクションに翻弄されたりと公私で三枚目な人間臭さを見せるが、本性はパラドやグラファイト等と同じく悪のバグスターであり、
社長に座に就いた地位を利用して新作ゲームの製作と運営を行い、彼らの計画の要である新作ゲーム『仮面ライダークロニクル』の流通を促進させる役割を受け持つ。
なお、変身の際にはグラファイトと同様にバグヴァイザーを介した「培養」が必要。
ちなみに、普段は人間態の中年男性の声だが、本性を現したり怪人態に変身すると美声に変わる。

バグスター形態では腕を蔓状の触手に変えて相手を捕える他に、固有能力として「戦況のシステムを好感度が支配する恋愛ゲームに準えたものに置き変える」という厄介な力を持つ。
この能力はメイド服を召したバグスターウィルスの「ラヴリーガールズ」たちを召喚(グループ名からして恐らく全員女性)し、自分と相手の言動に対する彼女たちの「好感度」を攻撃力に転換させるというもの。
具体的にはガールズたちの好感度を得られないような「心が込もっていない単純な暴力による物理攻撃」は強制ミスにより全て無効化され、逆にガールズたちのハートを射止めるような台詞を語るとガールズたちから出現したハート状のエネルギーを集約して攻撃に転用できる(余りにも突拍子も無い攻撃方法に、変身解除させられた永夢たちも一瞬攻撃をされた実感がなく何をされたのかすら理解できなかった)。
なお、ラヴリーガールズも雑兵として戦闘を行うが、ヒップアタックにビンタなど暴力をほとんど廃した「女の子っぽい」モーションでしか攻撃を仕掛けず、エグゼイドたちに「戦い辛い」と言わしめている。
また、人間態でも魅惑の話術で女性を洗脳したり、口から炸裂弾を吐き出して相手を牽制することもある。

このように彼の能力は今まで様々なガシャットによるレベルアップを通して強化してきた仮面ライダーたちの攻撃を一切寄せ付けない難敵だが、その反面、このバグスター自身もその能力のルールに捕らわれているようで、条件に合ってしまえばライダーに変身していない人間の罵倒(攻撃?)でもこのラヴリカ自身が大ダメージを受けてしまうというリスクがある(単なる本人のオーバーリアクションかもしれないが、いずれにしても精神的な属性の攻撃をするわりにはこのバグスター自身非常に心が打たれ弱いというのが大きな弱点と言える)。
また、ラヴリーガールズ自体も完全に人格を支配した手駒というわけでもなく、場合によっては相手の方に彼女たちの乙女心が傾いてしまうことも。

なお、バグスターたちは自分たちのデータ元であるガシャットのゲームに登場するクリーチャーたちを容姿のモデルにしているが、ラヴリカは『ときめきクライシス』のデータを司ることしか判明しておらず、具体的にそのゲームのなんのキャラクターをモチーフにしているのか不明(恋愛ゲームのメインキャラクターにあの化け物じみた姿形のモンスターが登場するとは考えにくいが、もしかしてポッピーピポパポのように恋としての姿の方が『ときめきクライシス』の登場人物から来ているのだろうか?)。

第27話にて初の怪人態を披露するも、ニコの罵声により心に派手なダメージを受けたため療養と称してしばらく登場しなかった。
だが檀黎斗が新檀黎斗として復活し状況が整ったことで、仮面ライダー達は上級バグスターを倒して仮面ライダークロニクルを本格的に攻略することを目的と決戦に臨む。

第32話にて、冤罪が晴れて釈放された檀正宗が幻夢コーポレーション社長として復帰。
社員達も恋の振る舞いには辟易しており、正宗の社長復帰を大歓迎していたがラヴリカはそれを認めず自分が社長であると正宗に宣言。
かつて檀黎斗が社長室に隠していたバグヴァイザーⅡと仮面ライダークロニクルのマスターガシャットを正宗が発見すると、
それはバグスター用の装備であり、貴方には使えないと忠告しその場は去っていく。

そして32話終盤にてライダー達の決戦の場にパラド、グラファイトと共に現れライダー達の決戦が始まるも、
仮面ライダー達は特に厄介な特殊能力を持つラヴリカ攻略1点狙いで作戦を立てており、パラドクス達を他のライダーが押さえ込んでいる間にエグゼイドマキシマムゲーマーがリプログラミングを発動。
これによってラブリーガールズは消滅し、ラヴリカの特殊能力も消滅し通常攻撃がヒットするようになってしまう。

これにより形成が逆転、ライダー達がラヴリカにトドメを刺そうとしたが、その瞬間檀正宗が乱入。
仮面ライダークロノスに変身し、ポーズ&リスタートの力でライダーとバグスター両陣営を攻撃。
さらに社長室で自分を煽ったためかクロノスは「ときめきクライシスは絶版」と言い放ち、クリティカルクルセイドを発動。
止まった時の中で必殺の一撃を受けたラヴリカの時間は、リスタートしても動き出すことはなかった。

何も言わず膝を屈した状態で消滅したラヴリカを復活させようとするグラファイトだが、
バグスターに完全なる死を与えるクロノスの能力によって復活は叶わず、蘇ることは不可能になってしまった。

が、エグゼイドトリロジーにて何故か復活。
相変わらずの能力でブレイブレベル50を圧倒してみせた。

本人も復活したことには戸惑っていたのだが…

【余談】

ちなみに怪人態を演じている諏訪部順一氏は、本作品のナレーションも兼ねている。

最終更新:2020年10月03日 23:51