フェアリーマイナソー

【名前】 フェアリーマイナソー
【読み方】 ふぇありーまいなそー
【声/俳優】 不明
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第31話「空からのメロディ」
【所属】 ドルイドン
【属性】 妖精型モンスター
【分類】 マイナソー/チョウ目フェアリー科
【発生元】 トランペットを持つ青年
【願望】 「演奏の練習をする場所がない」
【武装】 無し
【鳴き声】 不気味な笑い声
【分布】 陽気な空
【経験値】 811
【幻獣モチーフ】 妖精(フェアリー)
【その他のモチーフ】 ステンドグラス、蝶
【経験値の由来】 ハッピー

【詳細】

トランペットを持つ青年のマイナス感情から誕生し、幻獣「妖精(フェアリー)」の伝説を司って実体化したマイナソー。

妖精とは自然崇拝や精霊崇拝における具現化された自然現象を始めとする森羅万象の擬人化や、様々な神話に登場する種族の名称。
屋敷妖精のシルキーや、イングランドに伝わるスプリガン等、伝わる地方によってその姿は可憐なものだったり醜い乱暴者だったりと千差万別。
一般的なイメージでは「虫(主に蝶類)の羽を持つ小さい姿をした精霊」であることが多い。

だがその伝承を司るはずのこのマイナソーの身体は、これのどこが妖精だと言わんばかりの醜悪な姿をしている。
そもそも発生した時点から並の巨大化したマイナソーを凌駕する巨大な体躯を持ち、ここからエネルギーを吸収することでさらに巨大化していく。
発生時点で巨大化しているマイナソーは初めてであり、発生元である人物の相当鬱屈したマイナス感情が見て取れるが、
発生元の男性は「トランペットの奏者らしい」ことと、「練習場所に困っている」ことくらいしかわかっておらず、本名すら不明である。

蝶の羽を模した5枚のステンドグラス状の翼を有し、それを回転させながら飛行する。
中央部分の下には蝶の顔があり、そこから口吻を模したと思われる禍々しい爪が伸びている。
蝶類の特徴を持つ存在、とだけ要素を抜き出して妖精であると主張するのは無理がある。
マイナソーは単に幻獣の伝承を司るだけで、その幻獣そのものではないということか。

能力は気分が高揚する音楽を奏で、周囲に拡散するというもの。
このマイナソーが奏でる音楽は、耳にした人間が自分から踊りだしてしまう効果があり、多くの人間が楽しげな顔で踊り続けている様子は陽気かもしれないが、かなり不気味である。
しかも音楽を聞いている間は何があっても踊り続けるようで、寝食を忘れ没頭し、最終的には力尽きてしまうだろう。
堅物なバンバですら踊りだしてしまうほど効果は強烈で、巨大になるたびに音量が上がり効果範囲が広がっていく。
描写を見る限り、音を聞くことでまず身体が反応し、意識が追従する形になる模様。身体の方は無意識でも、踊ることで楽しくなってくるようだ。
それ故に耳栓をしていたクレオンには能力が及ばず、海中の生活で鼓膜が三重化している海のリュウソウ族であるカナロとオト、直前にナダに切りつけられた痛みでそれどころではなかったコウには効果がなかった。

ワイズルーはこのマイナソーが拡散する音楽の力で地球人を無力化することを目論んでいた。
巨大ではあるが空中を浮遊しているため通常の攻撃が届きづらく、カルソウルやノビソウルによる攻撃はあまり意味がなかった。

そのため、飛行できる戦力として元々空の騎士竜であったというピーたんにかけられた封印を解除しようと試みるコウ達。
ディメボルケーノによる火炎、パキガルーによる顔面寸止めパンチも効果がなく、マイナソーを早期に倒す必要性に迫られているとは言え、次々に危険な目に合わせられるピーたんを見かねたオトだったが、
コウ達と別れビルの屋上にいたところ、近くにいたワイズルーに目ざとくピーたんが見つかり、彼を手放さなかったオト共々銃撃し、
その爆発によってビルから落下した彼女を守るためピーたんの封印が解け、空の騎士竜プテラードンとしての本当の姿が覚醒。

プテラードンが吐き出した冷凍ビームによって頭部の回転が停止し、音楽が止まったことでネムソウルで眠らせていたメンバーが復活。
コウ達のもとへ合流したメルト達はナダの相手を引受け、フリーになったコウはプテラードンをヨクリュウオーへと竜装合体。
音楽が奏でられなくなったことで光線を発射してヨクリュウオーと戦うも、ヨクリュウオーブリザードストームで光線すら凍らせる力に歯が立たず、
ヨクリュウオーブリザードクローストライクに貫かれ爆散した。

なおせっかく封印が解けたプテラードンだったが、「この姿も悪くないだろう?」ということで必要時以外はまた封印状態のピーたんで過ごすことになった。
…美少女に抱えられる状況を気に入っていたとは考えないようにしよう。

【余談】

妖精モチーフの怪人は『天装戦隊ゴセイジャー』に登場した妖精のサラワレテ居以来。
小さくて可愛らしいという妖精のイメージ故か、ファンタジー種族モチーフの戦隊怪人としての採用例は極めて少ない。
後に仮面ライダーガッチャードにてフェアリーマルガムのモチーフとして採用されたが、仮面ライダーシリーズでは初採用、特撮作品全体では

上述したが、この妖精モチーフのマイナソーは可愛らしさの欠片もなくそもそも蝶の羽がモチーフに組み込まれているだけでひと目で妖精と判断するのは不可能な姿である。
マイナソーは人間のマイナス感情から発生するが、実体化した姿はあくまでこの世に存在しない生物を象っているだけにすぎず、その幻獣の力を持つわけでないという本質こそが、このフェアリーマイナソーの姿であると言えるだろう。
磁力を操るパーンだったり、心を読むミイラだったり、マイナソーはその幻獣の伝承にある能力と、実際に扱う能力が異なっている事が多い。
マイナソーが司る伝承の選別理由がはっきりしていないものの、能力自体は発生元が抱くマイナス感情由来であることが明記されている個体が多い理由は不明。

現時点で唯一のフルCGで作られたマイナソーであり、発生した時点で巨大である個体。
公式サイトによる怪人紹介では劇中の映像を一部分切り取ったものが掲載されている。

最終更新:2024年03月26日 04:38