フェムシンム

【名前】 フェムシンム
【読み方】 ふぇむしんむ
【登場作品】 仮面ライダー鎧武/ガイム
【名前の由来】 人間

【詳細】


もともとオーバーロードとは戦極凌馬がつけた仮称であり、それが劇中の人物たちに定着したもの。
インベスは基本的に知能が低く、ただ暴れまわるだけの野生動物でしかないという認識の中、「武器を使うインベスがいる」というピンぼけの写真を入手したことで、戦極凌馬はヘルヘイムの森に潜む「支配者」の存在を知ることになった。

ヘルヘイムの果実の侵食に耐え、それらを超越した存在であるものの、彼らはヘルヘイムの森に侵食された文明の生き残りが、知恵の実を手に入れたロシュオの手で強化された者の生き残りであり、ロシュオの妻である始まりの女の姿や劇場版に登場したシャムビシェの姿を見る限り、以前は地球人とほぼ変わらない姿をしていたことがわかる。

現在の姿は上記の通りロシュオの力によって種族的に進化させられた姿であり、ある意味劇中に登場したオーバーロード達は「選ばれた者たち」である。
しかしその自負が彼らの認識を歪め、驕り高ぶったオーバーロード達はとある存在の干渉を受けたものの同族同士で争いほとんどの個体が死亡している。

それ故にロシュオは文明に復興を諦め、生き残った者たちも「愚か者」と認識しておりすっかり意欲が削がれ枯れ果てた状態で長い間森の中で暮らしていた。

彼らは知恵の実の力を得て確かにヘルヘイムの森の中で暮らせるようになったが、結局の所そこ止まりである。
支配者たるロシュオ自身が文明復興を諦めているため、それ以上の進展がなく、何の発展性もないまま長い間森の中で暮らしていたことからデェムシュは鬱憤を溜め込み、レデュエはひどく退屈しているなど種族的にも先細りの状態に追い込まれていた。

どのくらいの寿命があるのかは定かではないが、地球人類との接触がなければそのままあの森で朽ち果てることになっていたであろう可能性も十分に考えられる。
オーバーロードに到達した紘汰が通常の食事を受け付けなくなり、ヘルヘイムの果実しか食べられなくなったように彼らもまたヘルヘイムの果実を食べることが出来る。
強化体となったデェムシュのようにパワーアップも可能だが、深く考えると「フェムシンムらは食料をヘルヘイムの果実に依存している」であろうことも考えられるため、そうなると森の支配者という紘汰らの認識も正しくはない。

森があってのフェムシンムであり、結局は森の外に出ようとすれば災いにしかならないのである。
自分達にとっても、他の文明の者達にとっても。

サガラのミスリードによって「森の支配者の協力を得ることで地球、沢芽市をヘルヘイムの森から救うことが出来る」と考えた紘汰、知恵の実をえるために接触を試みる戦極凌馬陣営らによって森の深くでひっそりと暮らしていた彼らは表舞台に引きずり出されることになるのだが、彼らは上記の通り驕り高ぶった選民思想によって地球人を「滅びるだけの猿(デェムシュ曰く)」とこき下ろし、まともに対話しようとする者はいなかった。

唯一地球人を見極めようとしたロシュオがレデュエの奸計で死亡し、そのレデュエもまた鎧武極アームズに倒されたことでフェムシンムは滅亡する。

――――いや、彼らは既に滅亡していたのかもしれない。種という存在としては、もう。

【余談】

フェムシンムとは「人間」をオーバーロード語に訳した名称。

最終更新:2023年12月14日 01:21