仮面ライダーカリバー

「お前が見ているものが真実とは限らない。私は絶対的な力を手に入れて真理を手にする!」

【名前】 仮面ライダーカリバー
【読み方】 かめんらいだーかりばー
【俳優/声】 唐橋充
平山浩行
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【登場話】 第1章「はじめに、炎の剣士あり。」
【所属】 メギド陣営
【分類】 ダークライダー/ネガライダー

【詳細】

かつてソードオブロゴスに所属していた剣士の一人。
ライダーとしてのスペックはこちらのリンク先を参照(外部サイトのヒーローまとめに飛びます)。

闇黒剣月闇と邪剣カリバードライバー、ジャアクドラゴンワンダーライドブックを使うことで変身する「闇の剣士」。
15年前まではソードオブロゴスに所属し世界を守るために戦っていたが、突然組織を裏切ってメギド側へと鞍替えした裏切り者。

その変身者は仮面ライダーエスパーダの変身者である富加宮賢人の父である「富加宮隼人」。
仮面ライダーバスターの変身者、尾上亮の親友でもあった。

物語の主人公である神山飛羽真が変身する仮面ライダーセイバーと外見が似通っており、変身に用いるワンダーライドブックも「ブレイブドラゴンワンダーライドブック」とジャアクドラゴンワンダーライドブックという同じ神獣「ドラゴン」の伝承を内包するものとなっている。
それ故かワンダーライドブックと聖剣同士が共鳴を引き起こし、過去の出来事が飛羽真の脳内に流れ込む等影響が出ている。

他の聖剣所有者のように、聖剣とワンダーライドブックの組み合わせで戦うが、ワンダーライドブックを取り替えてフォームチェンジするよりも聖剣に読み込ませることで様々な属性を宿した斬撃を放ったり、闇の力で相手の攻撃を吸収して無力化したり束縛に用いるという一味違う戦い方を見せる。

仲間を裏切った理由は「大いなる本」の力を手に入れるため。
またキングオブアーサーワンダーライドブックの入手も狙っており、それがあるアヴァロンという空間に行くために飛羽真の持つブレイブドラゴンワンダーライドブックの入手を狙っていた。

しかし入手が失敗すると、今度はキングオブアーサーを超える力を持ったワンダーライドブックの作成に着手し、ストリウスの協力もあり第10章にてジャオウドラゴンワンダーライドブックを作り出すことに成功する。

戦闘面では15年前から戦い続けていた古株の剣士ということもあって驚異的であり、暗黒剣月闇を駆使した剣技とワンダーライドブックを読み込ませた「読後一閃」、ブックホルダーで暗黒剣月闇を研磨し放つ居合、「月闇居合」を放つ。
上記の通り暗黒剣から闇のエネルギーを放って敵の攻撃を吸収したり、束縛したりするなどその能力は多岐にわたる。

15年前の時点で仮面ライダーカリバーは富加宮隼人が変身者であったのは間違いないらしいのだが、第7章で初披露された変身シーンでは公式サイトで紹介された隼人の服装とは異なるスーツ姿の男性が変身し、しかも逆光で顔が確認できないという不自然な場面であったため、本当にカリバーに変身しているのは賢人の父親なのか?と視聴者側にだけ疑問を持たせるような状態だった。
隼人の息子である賢人や、友人であった尾上がカリバー=富加宮隼人と思い込んで糾弾しているシーンも多い。
飛羽真本人はソードオブロゴスを裏切った剣士という認識のためか、仲間を裏切ったことに対して怒りを抱いている様子がある。

それと同時に、何故か飛羽真の持つ聖剣らとカリバーの装備が共鳴するという、飛羽真自身と彼の失われた記憶、もしくは所有する聖剣同士の何らかの関わりがあるらしき場面も見られるようになり、ソードオブロゴスのソフィアからはカリバーの変身者が違うのではないかという疑問を抱かれることになる。

そして第10章にてセイバークリムゾンドラゴン、ブレイズファンタスティックライオン、エスパーダゴールデンアランジーナら「ワンダーコンボ」へと強化変身したライダー達の必殺技を受け止めている間に突然ストリウスが現れて攻撃を仕掛け、それによって変身が解除される。

炎の中から立ち上がった、カリバーの変身者は……










「何故お前がカリバーなんだ…父さんはどうした!」


先代の炎の剣士であり、飛羽真の15年前の記憶にも登場する上條大地。
彼が現在の仮面ライダーカリバーだった。

ただ上記の賢人の叫びに対し、「裏切ったのは紛れもなくお前の父親だ」と彼は返しており、15年前の裏切りに関して実際に行ったのは隼人本人であるらしい。
しかし先代の炎の剣士が何故暗黒剣月闇を持ちカリバーに変身しているのか、そもそも15年前に何が起き、今まで何をしていたのか等多くの謎が持ち上がることとなった。

先代の水の剣士はズオスに殺されていることから、大地もまたメギドとの戦いで命を落としたと思われていたのか…

カリバーの正体が明らかになるとともに、ジャオウドラゴンワンダーライドブックが完成。
そして第10章の〆にいつものようにハイテンションなタッセルが映し出されるのだが、彼によって暗黒剣月闇が最初に作られた二振りの聖剣の片割れであることが明らかにされると同時に、
真顔になったタッセルは「僕もそろそろ、彼に会わなければ…」とつぶやくのだった。

第11章では父親の仇として戦いを挑んだ賢人に対抗する形で新たに生み出したジャ王ドラゴンワンダーライドブックを使い、仮面ライダーカリバー ジャオウドラゴンへとパワーアップ。
凄まじい力はワンダーコンボに変身したエスパーダも寄せ付けず、彼を庇った倫太郎を切りつけ重症を負わせることとなった。

その後もたった一人で決着をつけようとする賢人と激突。
ゴールデンアランジーナへと変身したエスパーダとの必殺技同士の激突に競り勝ち、賢人は大きなダメージを受けてしまう。
闇黒剣月闇の放つ闇に呑まれてしまったことでこのままでは賢人の存在そのものが消えてしまう。

彼を救うためには闇黒剣月闇が必要なのだが、ストリウスら幹部と大地はゴブリンメギドを使い15年前と同様、大いなる本を作り出そうとしていた。

【余談】

カリバーのような仮面ライダーでありながら敵陣営と協同している存在は近年珍しくない。
「最初は敵だが後に仲間になる」というパターンのライダーも多いが、ダークライダーとして敵の立ち位置を貫き通すのかそれとも仲間になるのかは現時点では明らかになっていない。

公式サイドからは「裏切り者の闇の剣士を演じるのは唐橋充!」という形で演者が明かされたが、その記事をよく読むと、「裏切り者の闇の剣士の役者は唐橋充氏」であり、仮面ライダーカリバーとイコールとするのは避けているかのような書き方になっている。
記事を読むだけではカリバーに変身するのが唐橋充氏と認識するには十分だが、作中の描写も考えると「15年前に裏切ったカリバーに変身していたのは唐橋充氏が演じる富加宮隼人」だが、「今セイバーと敵対しているカリバー…ではない」ことを示唆していた可能性もある。
少なくとも第10章における正体判明に対するミスリードとしての役割は十分だろう。

「暗黒剣月闇を複数の変身者が使いまわししているのでは」という意見もあり、そうなると上條大地と富加宮隼人が入れ替わりつつカリバーとして登場していることにもなるが果たして。

唐橋充氏といえば特撮作品にも縁深い俳優であり、仮面ライダー555にてスネークオルフェノクに変身する海堂直也、侍戦隊シンケンジャーにて腑破十臓役として出演。
また劇場版を含めた仮面ライダーゴーストに登場する宮本武蔵の人間としての姿を演じ、ゲスト出演では劇場版仮面ライダーオーズ/OOOにも出演経験がある等、ファンからも人気の高い方である。
イラストレーターとしても活躍しており、仮面ライダーカブトにてひよりが書いているイラストは彼が書いたものであるという逸話は有名。ゴーバスターズやキュウレンジャーでもイラストを提供している。

主要キャラクターとしての登場は555の海堂直也以来17年ぶり。
特撮作品ではゴーストの宮本武蔵役以来の5年ぶりの出演となる。

最終更新:2020年12月10日 04:51